劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)の紹介:2023年日本映画。凄腕で女好きな闇の始末屋、シティーハンターこと冴羽リョウの活躍を描いた北条司の人気漫画「シティーハンター」の劇場版アニメーション作品にして最終章の序章となる作品です。本作はアニメ版としては前作『新宿プライベート・アイズ』(2019年)以来4年ぶりとなり、原作でも登場するキーアイテム「天使の涙(エンジェルダスト)」を巡る冴羽たちの闘いを描きます。主題歌はテレビシリーズ同様にTM NETWORKが担当しています。
総監督:こだま兼嗣 監督:竹内一義 原作:北条司 声優:神谷明(冴羽リョウ)、伊倉一恵(槇村香)、玄田哲章(海坊主)、一龍斎春水(野上冴子)、小山茉美(美樹)、戸田恵子(来生瞳)、深見梨加(来生泪)、坂本千夏(来生愛)、桐本拓哉(下山田誠)、北川里奈(海小坊主)、山里亮太(ナンパ好きな男)、世界(モヒカンの容疑者)、伊藤遼(船着き場の男)、栗田貫一(ルパン三世)、大塚明夫(次元大介)、内山昂輝(バナージ・リンクスの声)、田中秀幸(槇村秀幸)、沢城みゆき(アンジー)、関智一(ピラルクー)、木村昴(エスパーダ) 、堀内賢雄(海原神)ほか
映画「劇場版シティーハンター 天使の涙」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版シティーハンター 天使の涙」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「劇場版シティーハンター 天使の涙」解説
この解説記事には映画「劇場版シティーハンター 天使の涙」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)のネタバレあらすじ:起
東京・新宿を拠点とし、裏社会でNo.1の実力を誇る始末屋(スイーパー)、“シティーハンター”こと冴羽リョウは仲間の海坊主、怪盗「キャッツ・アイ」三姉妹の来生瞳・泪・愛と共にバイオ企業「ゾルティック社」のビルに潜入しました。
冴羽たちの目的はビル内の絵画に隠されている小さなケースでしたが、突然仮面をつけた謎の人物が現れてケースを奪い去ってしまいました。仮面の人物は冴羽の愛用の拳銃コルト・パイソンと同じものを持っていました。
新宿の自宅マンションに戻った冴羽でしたが、ここのところ仕事の依頼は全くなく、マッチングアプリをいじってばかりでした。そんなある時、冴羽の相棒・槇村香は新宿駅の掲示板に依頼を意味する「XYZ」の文字を見つけ、早速依頼人に連絡を取りました。
依頼人は自称・動画投稿者の外国人女性・アンジー。依頼内容は飼い猫の三毛猫・キャリコを探してほしいというものでした。香はキャリコの写真にどこか見覚えがあると感じましたが、高額な報酬を前払いで全額支払いと提示されて依頼を引き受けることにしました。
アンジーはしばらく冴羽のマンションに滞在することにし、冴羽や香と一緒に新宿中を探し回りました。しかし、超がつく程の女好きである冴羽は例によってアンジーに“もっこり”し、香のハンマーによる“天誅”を受けました。
その夜、冴羽は仲間である野上冴子刑事や警視庁公安部外事三課の公安捜査官・下山田誠と合流しました。冴羽がキャッツ・アイ三姉妹や海坊主と共に盗み出そうとしていたものは、ナノマシンテクノロジーによって人間の身体能力を極限まで高め、超人兵器に仕立て上げる危険な薬「エンジェルダスト」の改良版「ADM(アダム)」の試作品1セットでした。
「ADM」は、ゾルティック社が犯罪組織「ユニオン・テオーペ」の下部組織であり、冴羽のかつての相棒で香の義兄・槇村秀幸の命を奪った「赤いペガサス」の依頼を受けて開発したものでした。冴羽は「ADM」を奪った仮面の人物は「ユニオン・テオーペ」もしくは「赤いペガサス」と関係しているのではないかと考えました。
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)のネタバレあらすじ:承
次の日も冴羽と香はアンジーと共にキャリコの行方を探していました。しかし、香は新宿東口のクロス新宿ビジョンに映し出されている3Dの三毛猫がキャリコと酷似していることに気づきました。
その時、突如アンジーをつけ狙う襲撃者が現れ、冴羽と香はアンジーを海坊主とその相棒・美樹の活動拠点である「喫茶キャッツ・アイ」に匿いました。アンジーは香に、自分が三毛猫探しの偽の依頼をしたのはシティーハンターである冴羽に接触することが目的だったことを明かしました。
その夜、外に出たアンジーはまたしても襲撃者に襲われました。襲撃者の正体は「ユニオン・テオーペ」の暗殺者チーム「ウェットワークス」の一員であるピラルクーとエスパーダで、アンジーは「ウェットワークス」の一員だったのです。そして「ユニオン・テオーペ」の“メイヨール”(首領)こそが孤児だった冴羽を拾って傭兵として育て上げた海原神だったのです。アンジーは海原を非常に崇拝しており、海原が“最高傑作”とまで称えた冴羽との直接対決を望んでいたのです。
そして仮面の人物の正体はアンジーでした。ピラルクーとエスパーダは「エンジェルダスト」を接種していましたがアンジーだけは使用を拒否、組織の裏切者として追われる身となってまで「エンジェルダスト」よりも遥かに危険な「ADM」を自らの手で葬り去ろうとしたのです。
アンジーは駆け付けた冴羽に助けられました。翌日、冴羽と香はアンジーを東京観光に連れていき、お台場の実物大ユニコーンガンダムを見に行きました。その際、アンジーは冴羽に「ADM」を託し、その場を後にしました。一方、冴子は「ユニオン・テオーペ」の大型クルーズ船が東京湾に密入港したことを知りました。
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)のネタバレあらすじ:転
アンジーは単身「ユニオン・テオーペ」のクルーズ船へ乗り込むことにし、東京モノレールに乗り込みました。それに気づいた冴羽と香は愛車ミニクーパーで後を追い、ピラルクーとエスパーダも装甲車で執拗に追跡してきました。カーチェイスの最中、冴羽と香は愛車フィアット500で移動中のルパン三世と次元大介と遭遇しました。ルパンたちは香のことを知っているようでした。
冴羽と香は海坊主と美樹の加勢を受けましたが、「ADM」は装甲車からミニに飛び移ったエスパーダに奪われてしまいました。「ADM」の試作品は3つ存在しており、エスパーダはそのうちのひとつを使おうとしましたがピラルクーに取り上げられました。エスパーダは装甲車からバイクに乗り換えてアンジーの乗るモノレールを追いました。アンジーは船着き場でモーターボートを奪い、川崎方面へと移動しました。ピラクルーは貨物列車を奪い、エスパーダと合流して川崎へと向かいました。
冴羽・香・アンジーは神奈川県川崎市臨海部の工業地帯でピラルクー・エスパーダと戦い始めました。エスパーダは従来型「エンジェルダスト」を体に打ち、アンジーを圧倒しましたが、香の援護射撃を受けたアンジーはエスパーダを倒しました。冴羽はピラクルーと戦い、「ADM」を奪い取るとアンジーに託しました。しかし、アンジーはあくまでも冴羽との勝負を望み、モーターボートで対岸の千葉県木更津市の海ほたるへと向かいました。
アンジーは海ほたるまで追ってきたピラルクーと対峙、「ADM」を使わなくても冴羽に勝てることを証明するために「ADM」を破壊しようとしました。そこに「ユニオン・テオーペ」のヘリが現れて銃撃し、ピラクルーはアンジーを庇って銃撃を受け死亡しました。アンジーはヘリを撃墜しましたが、「ADM」は「ユニオン・テオーペ」に回収されました。
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)の結末
アンジーは冴羽との戦いに臨みましたが、実力の差は明らかであり、負けを悟ったアンジーは冴羽に自分を殺すよう懇願しましたが冴羽は拒否しました。ところが、クルーズ船の海原がライフルで遠距離から「ADM」の入った弾をアンジーに撃ち込み、途端にアンジーは身体能力が飛躍的に向上しました。冴羽は全ての攻撃を見切られ、重傷を負わされてしまいました。
しかし、アンジーは「ADM」の副作用に苦しみ始め、自決しようとするも「ADM」に拒まれてしまいました。アンジーの意志を汲み取った冴羽は弾丸を跳ね返す能力を持った彼女の体にコルト・パイソンのマグナム弾を何度も同じ場所に撃ち込むピンホールショットを試み、アンジーの心臓を撃ち貫きました。アンジーは冴羽に看取られて息を引き取り、それを見届けた海原は「ADM」を海に捨てるとクルーズ船を東京湾から出港させました。
海原の密入港に協力した「赤いペガサス」の構成員たちは一斉に逮捕され、「ADM」も警視庁に回収されました。しかし、冴子は冴羽がいよいよ決して避けることのできない壮絶な戦いに身を投じることになると予感していました。キャッツ・アイ三姉妹は「ユニオン・テオーペ」について詳しく調べるために旅立ちました。
冴羽と香はアンジーの墓参りに出向きました。そこに海原が花束を携えて現れ、冴羽と対峙しました。今回の件の黒幕が海原であることを察していた冴羽は花束を置かずに消えろと言い放ち、海原は「“冴羽リョウ”という名前を気に入っているようだな。いずれまた会おう」と告げて去っていきました。冴羽は香に「俺は死なない」と決意を語りました。
以上、映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」のあらすじと結末でした。
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