劇場版 CLANNAD -クラナド-の紹介:2007年日本映画。PC用の恋愛アドベンチャーゲームとして発売され、後に京都アニメーション制作でテレビアニメ化されて国内外で大反響を博した作品の劇場版。本作はTV版とは異なり、東映アニメーション制作のもと、出崎統が監督を務める。もう一つのクラナドというコンセプトの下、独自の解釈を加えた新たな作品世界が描かれている。
監督:出崎統 声優:野島健児(岡崎朋也)、中原麻衣(古河渚)、桑島法子(坂上智代)、広橋涼(藤林杏)、阪口大助(春原陽平)、置鮎龍太郎(古川秋生)、井上喜久子(古川早苗)、緑川光(芳野祐介)、皆口裕子(伊吹公子)ほか
映画「劇場版 CLANNAD クラナド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版 CLANNAD クラナド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 CLANNAD -クラナド-の予告編 動画
映画「劇場版 CLANNAD クラナド」解説
この解説記事には映画「劇場版 CLANNAD クラナド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 CLANNAD クラナドのネタバレあらすじ:起
高校三年生の岡崎朋也は、学校に通いながらも無為な日々を過ごしていた。彼はバスケットボールの推薦で高校に入学したのだが、その直後に腕を壊し、夢を絶たれていたのだ。
そんなある日、朋也は同学年ながら一つ年上の古河渚と出会う。渚は病気がちで、学校を休んでしたために一年留年していたのだった。渚は廃部になっていた演劇部を再び立ち上げたいと思っていた。そのために朋也の協力してもらいたいと申し出る。
その手始めに渚はお気に入りのキャラクター「だんご大家族」が描かれた自作のポスターを、学校内の至る所に貼り出し始めた。しかし、その行為は生徒会の坂上智代と藤原京の目に止まってしまう。二人はせっかく貼ったポスターをペンキで上塗りしてしまった。
朋也の友人春原陽平はこれに怒り、生徒会役員の一人を打ちのめしてしまう。
劇場版 CLANNAD クラナドのネタバレあらすじ:承
部を立ち上げるためにはより多くの部員を集める必要があると、渚は元演劇部の顧問、伊吹公子から告げられる。朋也と陽平は更に多くのポスターを学校中に貼るが、誰一人として部員が増えることはなかった。
苦肉の策として、朋也と陽平を部員として迎えることで演劇部は再結成を果たす。渚はそこで、子供の頃から見ていたある夢の物語について表現したいと思っていた。
智也もまた、渚と同じように奇妙な夢をよく見ていた。それは生命のいなくなってしまった世界で、人形の体になった自分が、大きな桜の樹の下で誰かと会うのを待ち続けるというものであった。
学園祭まではあと一ヶ月。渚が一人で脚本と出演をこなす舞台に、朋也と陽平は舞台裏の仕事を引き受けることで、補助することにした。
パン屋を営んでいる渚の家に招待された朋也は、そこで渚の両親である古川秋生と古川早苗に出会う。秋生は朋也を試すために、野球の試合を挑む。しかし、以前に父親との暴力沙汰で肩を負傷していた朋也は、ボールを投げることができなかった。
劇場版 CLANNAD クラナドのネタバレあらすじ:転
そして学園祭の当日になるが、まだ渚の脚本は完成していなかった。しかし彼女は、物語は自分の中にあるのでこのまま上演したいと言う。秋生は昔舞台俳優であったが、渚が生まれたがゆえに諦めざるを得なかった。渚はその夢を引き継ぎたかったのだ。
この日のために早苗に用意してもらったドレスを着込み、渚は舞台に上がる。一人独白を続けながら劇を進める渚だったが、それを見ていた朋也は、その内容が自分が幼い頃から見てきた夢と同じであることに驚く。二人が同じ宿命の下にあると直感した朋也は、劇が終わったあとで、渚に告白をした。
学園祭が成功した直後から、渚は再び体調を崩すようになる。出席日数の足りなくなった渚は、朋也たちと一緒には卒業できなかったが、その後もう一年留学することで、どうにか高校の卒業は果たすことができた。
劇場版 CLANNAD クラナドの結末
高校卒業後、朋也は公子の恋人で元ミュージシャンの芳野祐介の口利きで、電気会社に就職する。そして渚と朋也は、小さな貸しアパートで同棲を始めた。まもなく渚は妊娠するが、体の弱い渚は出産によって命を落とす可能性があると言う。それでも渚の意思は揺るがなかった。
そしてある冬の夜、やはり渚は出産とともに亡くなってしまう。
それから五年間、汐と名付けた娘も渚の両親に預けきったまま、朋也は一人荒んだ生活を送っていた。そんなある日、朋也の父親直幸が来て、自分と同じ間違いを朋也が犯していることを教える。そして、直幸は朋也の友人たちに頼み込んで、彼を数日間の旅行に連れ出すことにした。
目的地では秋生と早苗が汐とともに待っていた。汐は走り出し朋也の胸に飛び込む。その時朋也は昔の夢の続きを見た。大きな桜の樹の下には渚が立っており、朋也と汐に向かって微笑みかけているのだった。
以上、映画「劇場版 CLANNAD -クラナド-」のあらすじと結末でした。
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