リメンバー・ミーの紹介:2017年アメリカ映画。愛する音楽を、一家の呪いだという理由で禁止されたミゲルは死者の日に死者の世界へと行くという不思議な体験をする。果たしてミゲルは一家に音楽、家族の絆を取り戻すことは出来るのだろうか。
監督:リー・アンクリッチ 出演:アンソニー・ゴンサレス(ミゲル)、ガエル・ガルシア・ベルナル(ヘクター)、ベンジャミン・ブラット(エルネスト・デラクルス)ほか
映画「リメンバー・ミー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リメンバー・ミー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リメンバー・ミーの予告編 動画
映画「リメンバー・ミー」解説
この解説記事には映画「リメンバー・ミー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リメンバー・ミーのネタバレあらすじ:1
その昔ある家族がいた。愛し合う夫と妻は娘を授かり幸せに暮らしていたが、ある日夫は家族を残し音楽という自分の夢を追いかけるためギターを片手に街を去ってしまう。そして彼が帰ってくることは二度となかったのだ。それからというもの妻は音楽を呪いとして憎み、子孫たちにこのストーリーを伝えていった。年月が過ぎ娘のココは年寄りとなり曾孫のミゲルの事も忘れかけてしまっていた。ミゲルは音楽が大好きだったが家族の前でその事を言える事はなく、ひっそりと今は亡き大人気シンガーであったエルネスト・デラクルスに憧れを抱いていた。
リメンバー・ミーのネタバレあらすじ:2
この日は年に一度先祖が帰ってくると言われる死者の日。全員の先祖たちの写真が飾ってある中で裏切り者とされるココの父親の顔が写真からくりぬかれていた。写真の中で彼が握っているギターがデラクルスのものと同じことに気づいたミゲルは自分の先祖がデラクルスであることを確信する。そして自分は音楽家の子孫であった事に喜ぶ。家族たちにあの人気シンガーのデラクルスが自分たちの先祖だった事を知らせ、音楽を愛する自分への理解を得ようとする。しかしミゲルの祖母は聞く耳を持たず彼のギターを壊してしまう。
リメンバー・ミーのネタバレあらすじ:3
傷心したミゲルだったが、デラクルスの墓にあるギターを借りて死者の日のコンテストに参加する事を思いつくのだった。ミゲルがギターを手にして弾いた瞬間、彼は死者たちの姿が見えるようになる。そして死者である既に亡くなった家族たちと再会し彼らと共に死者の世界へと行くのだった。死者の世界に着いた彼は自分の体の一部が骸骨化していることに気づき、翌日の日の出までに生の世界に戻らないと二度と戻れないことを知る。生の世界に戻るには自分の先祖に許可をもらわなくてはならないが音楽を憎む家族たちは一生音楽に触れてはいけないという条件を出すのだった。そこでミゲルは同じ死者の世界にいるはずであるもう一人の先祖デラクルスに許可をもらう事を思いつく。ミゲルはデラクルスを見つけ出すべく家族たちの目を盗み逃げ出すのだった。
リメンバー・ミーのネタバレあらすじ:4
ミゲルはデラクルスを知っているというヘクターという男に出会いデラクルスに会わせてもらう事を約束する。ヘクターはミゲルが生の世界から来ている事を知ると、デラクルスに会わせる代わりに自分の写真を生の世界で飾る事を彼に頼む。生の世界にいるヘクターの家族が彼の写真を飾っていないが為に彼は死者の日に生の世界へ出て行くことが許されないのだ。生の世界に残っている自分の子孫が自分のことを忘れ去ってしまうと死者の世界からも完全に消えてしまい年に一度の死者の日に生の世界へ戻り子孫たちを一目見ることが二度とできなくなってしまうのである。
リメンバー・ミーのネタバレあらすじ:5
そして遂にミゲルとヘクターはデラクルスを見つけ出す。しかしそこでミゲルはデラクルスのものとして世に知られていた彼のギターやヒットソングは全てヘクターのものであったことを知る。さらに生前ヘクターが食中毒で死んだのではなく歌を自分のためにしたいデラクルスに殺害されていたことを知りショックを受ける。この事実を知られてしまった二人を外に出させまいとデラクルスはヘクターから写真を奪い彼らを監禁してしまう。自分の写真を奪われたヘクターは二度と死者の日に娘を一目見ることさえ出来ないと悲しみ、ココ…と呟いた。するとそれを聞いたミゲルは自分の先祖はデラクルスでなくヘクターだと気づく。生の世界で飾られていた顔のない写真はヘクターだったのだ。
リメンバー・ミーのネタバレあらすじ:6
ミゲルとヘクターの前に家族たちが現れ二人を助け出す。ヘクターに起こった事実を知ると家族たちは彼を許し、彼が生の世界へ行けるようデラクルスから写真を取り戻す協力をする。しかし写真を取り戻せないまま日の出を迎えてしまう。生の世界のココがヘクターを忘れかけている為に彼の体は今すぐにでも消えそうだが、彼と家族たちはミゲルを生の世界に戻す事を優先する為、無条件で生の世界へ戻る許可を出すのだった。生の世界へ戻ったミゲルは曽祖母のココにヘクターとの思い出の曲、リメンバー・ミーを歌う。するとココはヘクターの事を思い出し、引き出しに大事に取っておいた、写真から切り取られた彼の顔の部分を取り出したのであった。
リメンバー・ミーの結末
一年後の死者の日。ミゲルの家族の家にはヘクターの写真も飾られ、彼は死者の世界の家族たちと共に生の世界へ戻ってくる。そして生の世界では生前の悪事が世に知られたデラクルスは忘れ去られ、ヘクターが英雄となっていた。死者である先祖たち、生の世界の一家は全員音楽を楽しみながら死者の日を祝うのであった。
「リメンバー・ミー」感想・レビュー
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「家族愛」をテーマにした映画ですが、ただ家族は素晴らしいものというだけでなく家族という存在に苦しむ主人公を描写することで、家族は良い部分も悪い部分もあることを伝えています。そのうえで家族で協力し困難を乗り越える絆に感動しました。私は吹き替えで見ましたが、どのキャラクターも演技力・歌唱力が素晴らしい。特にミゲル役のキャストが13歳と聞いて更に驚きです…私個人としては強く美しいママイメルダが好きです。
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観るまではあまり期待していなかったのですが、ここ最近のディズニー映画で一番感動し心温まる作品でした。「死人の世界」が舞台のファンタジーな物語でしたが、映画を観終わったあとに「実際にあんな楽しい死人の世界があったらいいのにな」と感じました。また、家族の大切さを改めて感じることができ、今はもう会うことができない大切な人の存在を心にしっかりと刻んでおこうと思いました。
作品でも何度も歌われるリメンバー・ミーも聴くたびに心が安らぎ、今でもふと口ずさんでしまうすばらしい曲です。 -
CM等でも最後のシーンは泣けると言ってましたが、私も泣いてしまいました。私も家族が多いので共感できるところもありました。ディズニー映画なので映像もとても綺麗で吸い込まれます。あとは藤木直人さんが声優をしているのですが、なんともぴったり?上手!なところも見どころです。
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とても心が癒される映画です。
音楽の完成度の高さ、ストーリーのテンポも良く、3歳の子供も飽きることなく映画館でじっと座って見ていました。メキシコの事、家族の事、ミゲルやヘクターの考え方など…見終わった後もアレコレ話が弾みます。
たまたま身内が亡くなった後だったので、子供に説明するのにも参考にさせていただきました。 -
ディズニー史上最強の映画ではないでしょうか。舞台がメキシコということですので、メキシコ的家族観、親子観というものに違和感をもたれる方はいらっしゃるかもしれません。が、「家族を大切にするということ」「家系の中で醸成されたきたものとどう向き合うべきか」というように若干抽象化することによって、核家族化、個人の尊重が大きく問われる現代日本人的感覚からも充分に感動できるはずです。
普段アニメーション映画にそこまで感心しない私ではありますが、それでもグランマの肌の質感、ギターを弾く際の弦のつまはじき具合などに感服せざるをえませんでした。
ストーリー的クライマックスをどこに見出すかは微妙なところではありますが、やはりラスト、主人公ミゲルが堂々とギターをかき鳴らしながら、彼の音楽熱を否定していた家族、そしてミゲルが何より自分の音楽に対する愛情を理解して欲しいと願っていた家族たちの中で、楽しそうに満足そうにミュージシャンをしている姿にどうして涙を流さずにいられるでしょうか。 -
子供が生まれてからディズニー映画を沢山見ていますが、トップレベルの映画です。舞台がメキシコで有名な「死者の日」を題材にしています。基本的にアメリカ、もしくは架空の国を中心としたディズニー映画のなか、子供に色んな国の事を知る機会としてメキシコが舞台として設定されているのは良いですし、非常に斬新です。特有の色彩溢れた世界観を見事に表現していました。映像は素晴らしいの一言で、死者の街の見事な色彩、肌の質感から、舞い散る花びらの一つ一つの動きまで見事!としか言いようのない完成度でした。
ストーリーはどうしてもディズニー映画なので共通の落としどころとなっていますが、大家族の葛藤や深い愛情など、今の日本の家庭ではあまり感じることの出来ない部分を良く書いてあります。離れても想い続ける、そんな気持ちが力強いストーリーとともに描かれていました。「死んでも「あの世」でまた再会できる」という死生観は、「死」に対する様々な価値観の一つとして子供に知ってもらえるとてもよい機会だと思いますし、何より「こんな風に会えると期待していてもいいのかな」と思えるような心温まる展開で非常に心動かされ、最後死者も含めて皆が集い、ミゲルが歌を歌うラストシーンは私も子供も号泣でした。主人公、ミゲルを演じるキャストは13歳とは思えない歌唱力。最初は大人の女性が男の子っぽく歌っていると思っていたので非常に驚きました。帰ってから英語版、スペイン語版の歌も聞いてみたのですが、ディズニー映画で初めて「日本語版の歌が一番じゃないか?」と思える程の素晴らしさでした。 -
舞台は珍しいメキシコ。
メキシコのお盆に当たる死者の日がテーマになっています。
死者の国を行ったり来たり、家族の愛や歌と音楽が素晴らしい作品です。
特に画面を覆いつくす死者の日のイメージカラーのオレンジ色は大変美しくて息をのみます。
吹き替え、言語とも歌が素晴らしく、音楽ではディズニーの中では一番好きです。
おばあちゃんがかなりリアル。 -
なぜ死の世界の次の世界はないという扱いなのか分からなかった。
死の世界から消える事を登場人物達は恐れていたが生の世界から存在を確認出来ていない妄想していただけの死の世界へ来れたのに一体なぜこの世界が最後だと思ったのか本当に理解出来なかった。
登場人物達は死の世界来た時点で世界が複数あることを理解しているはずなのに
そのせいでストーリー全てが整合性の無い無意味なものに感じた。
駄作だった。 -
最高の作品❤️
舞台はメキシコでしたね
一番最後のシーンでココおばちゃんと
ミゲルで歌うリメンバーミーは
本当に本気で感動
ストーリーも最高で、また他のキャラクターも
ほんまに凄いなと思うし。
私は、小さい頃からディズニー映画を
見てきて思うことはこんな名作を
作ってくれる人に感謝しています。
ありがとうございます
またピクサー映画も始まるので
それももちろん楽しみにしてます
メキシコの「死者の日」を題材とした家族の愛や絆を描いたアニメ映画。死者の日とは年に一度亡くなったご先祖様たちがあの世からこの世に帰ってくるというメキシコの習慣ですが、日本のお盆に似ているので共感する部分も多いストーリーです。
映画の終盤でミゲルが歌う「リメンバー・ミー」を聞いて、ココおばあちゃんがお父さんのことを思い出すシーンには思わず目頭が熱くなりました。
「死者が本当にいなくなるのは、その人のことを思い出してくれるひとがいなくなった時。」よく、「(人がなくなっても)心の中に生きている」という言い方をしますが、本当にそうだなと思います。