愛欲の輪舞曲(ロンド)の紹介:2016年イギリス,カナダ,イタリア映画。恋人とのセックスに不満を感じる女性作家の前に危険な元恋人が現れ別荘へ招待する。そこでは選ばれた男女がパーティーで快楽をむさぼり、秘密の余興が演じられる。アナリー・ティプトンとマルタ・ガスティーニが演じる女性同士の濡れ場が見どころのエロティック・スリラー映画。
監督:クレイグ・グッドウィル 出演者:アナリー・ティプトン(セイディ・グラス), マルタ・ガスティーニ(フランチェスカ)、ヤコブ・セーダーグレン(アレックス)、ヤン・ベイヴート(ミノス)、ヴァランタン・メルレ(ティエリ)ほか
映画「愛欲の輪舞曲(ロンド)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛欲の輪舞曲(ロンド)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛欲の輪舞曲(ロンド)の予告編 動画
映画「愛欲の輪舞曲(ロンド)」解説
この解説記事には映画「愛欲の輪舞曲(ロンド)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛欲の輪舞曲(ロンド)のネタバレあらすじ:起・別荘への招待
セイディ(アナリー・ティプトン)は新作小説『私の隣の孤独』の出版ツアーの最中。恋人ティエリ(ヴァランタン・メルレ)が彼女に付き添っているが、ティエリとのセックスに満足できないセイディだった。
イタリア・トリノの朗読会で、セイディは聴衆に元恋人アレックス(ヤコブ・セーダーグレン)の姿を見出してうろたえる。新作で「愛を知らない」男と描いた男、ティエリに言わせると、セイディを娼婦のようにあつかった男だった。
朗読会後のパーティーでアレックスを発見して近づいたセイディは、彼の別荘への招待状を渡される。パリでティエリの両親に会うからと断ったセイディだったが、結局、止めるティエリを残してホテルを出て、アレックスの手配した自動車に乗る。
自動車は噴水の前で待つアレックスの所までセイディを運び、二人はそれからあるクラブに入った。男女がひしめくクラブでフランチェスカ(マルタ・ガスティーニ)をセイディは紹介される。フランチェスカもいっしょに別荘に行くことになった。
愛欲の輪舞曲(ロンド)のネタバレあらすじ:承・城の中へ
翌日、3人はアレックスの運転する自動車で別荘へと向かっていた。別荘は丘の上の城だった。荷物を城で働くミノス(ヤン・ベイヴート)という男に任せて、セイディとフランチェスカは広大な城の中を探検する。そして、アメリカでスターになりたいと言うフランチェスカの一人芝居をセイディは見せてもらう。
やがて2人は、アレックスといっしょに彼の勧める薬を飲むが、その薬の刺激のせいかフランチェスカが、続いてセイディも気分を悪くする。セイディは、ティエリが現れ口から血を流している幻影を見る。だが、回復したセイディとフランチェスカはキスをしてお互いの体をまさぐるのだった。
フランチェスカと激しく愛し合った後、セイディは多くの血まみれの死体を前に自分が血の付いた短剣をもっている悪夢で目覚める。アレックスからパーティーの準備をしていて数時間後に招待客が来ると聞き、セイディは不安にかられるが結局城にとどまった。
続々と招待客が訪れ、アレックスがセイディのための乾杯の音頭を取り、ルールのないパーティーが始まる。ドラッグを飲んだ招待客たちは思い思いに相手を選んでセックスをするが、セイディはある部屋で、女がのどを掻き切られ腕を吊られて宙にもち上げられるのを見る。
愛欲の輪舞曲(ロンド)のネタバレあらすじ:転・逃げられない町
セイディが目覚めると先に起きていた招待客たちは平然とお茶をしている。セイディは、女がのどを切られたのは夢だったのだろうかとも思ったが、床の血痕に気づく。
アレックスに前夜のできごとを問いただしても答えようとしない。セイディは城を出、町から逃げるために通りかかった自動車に乗せてもらうが、運転手はたちまち彼女の首に注射を突き刺す。
目覚めた時セイディは目隠しをされ手足を縛られ、女が刃物をセイディの体に這わせていた。アレックスがそれをやめさせ、「ただのゲームだ」とセイディを落ち着かせ、彼女の体を拭く。セイディは、女がのどを掻き切られたのを覚えていないようすのフランチェスカとまた激しく愛しあう。でも、ミロスは城に残る血痕を拭いていた。
二晩目のパーティーを前にセイディはティエリが城にやってきたのを見て驚く。不安になったセイディが書庫で城からの脱出口を調べているとティエリが現れ、セイディを連れ戻すために来たと話す。セイディはティエリを守るために、ティエリを解放すれば言うとおりにするとアレックスに話し、セイディはティエリが自動車で去って行くのを見る。
愛欲の輪舞曲(ロンド)の結末:セイディの選択
その晩、「今夜でゲームもウソも終わりよ」と念を押すセイディをアレックスが一つの部屋に導く。そこでは招待客たちを前にして、城を出たと思われたティエリが猿ぐつわをはめられ器具に腕を縛り付けられていた。
黒づくめのフランチェスカがセイディの前に進み出て「彼か私たちか選びなさい」と言って短剣を渡す。だが、迷って自分の腕に傷をつけた後、セイディはティエリを殺すことを拒否する。アレックスが「やれ」と強く迫るとアレックスの腹を刺す。しかし結局フランチェスカがティエリののどを掻き切ってしまう。
セイディは脱出口から地下道に逃げる。だが迷路のような地下道に追っ手もやって来る。その時ミロスがセイディに教会に通じる逃げ道を教えた。セイディは若い司祭が脱いだ外套に身を隠して森を駆け抜けていく。
セイディはニューヨークのレストランで朗読会を催す。腕にはまだ傷跡があった。バーにフランチェスカの姿を見出す。「あなたは戻ってくる。逃げられない」と言うフランチェスカ。会場を出たフランチェスカが乗った自動車の中にはアレックスの姿があった。
以上、映画「愛欲の輪舞曲(ロンド)」のあらすじと結末でした。
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