名探偵コナン 時計じかけの摩天楼の紹介:1997年日本映画。テレビシリーズ「名探偵コナン」の初映画作品。町で次々発生する連続爆破事件。高校生探偵・工藤新一を名指しした電話で、爆破事件の犯人を名乗る人物から挑戦状が届く。被害を防ぐ為奔走するコナンだが、幼馴染の蘭にまで危険が迫り!?
監督:こだま兼嗣 出演者:高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、神谷明(毛利 小五郎)、山口勝平(工藤新一)、緒方賢一(阿笠博士)、茶風林(目暮十三)、塩沢兼人(白鳥任三郎)、石田太郎(森谷帝二)、ほか
映画「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」解説
この解説記事には映画「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のネタバレあらすじ:蘭との約束
黒川邸で起きた殺人事件を解決した数日後、工藤新一宛に届いた招待状を見つけたコナン。差出人の名は森谷帝二。現代に生きる著名な一級建築家だった。電話で新一の声を作り「自分の代理に、コナンを連れてパーティーへ参加してほしい」と蘭に頼むと、「条件として新一の誕生日(5月4日)の前夜に、一緒に映画を見に行こう」と誘われる。承諾したコナンだが、身体が小さいままではどうしようもできないと悩む羽目になってしまった。パーティー当日。小五郎も連れて三人は森谷邸を来訪する。屋敷や庭園は全て、イギリス古典建築に倣い、シンメトリーを意識して造られた見事なもので、森谷自身も英国紳士然とした人物だった。案内されたギャラリーでは先の黒川邸や、蘭が約束した映画館のある「米花シティービル」の写真が飾られており、全て森谷が設計したものだという。
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のネタバレあらすじ:爆破事件発生
良い解決策が浮かばないまま、約束の前日になってしまった5月3日。蘭が園子と出かけて行ったのを見届けた後、阿笠博士の家に相談にやって来た。丁度流れていたニュースで、何者かによって火薬庫からプラスチック爆薬が盗まれ、黒川邸他複数の屋敷が放火にみまわれたことを知る。突如鳴り響いた電話に、工藤新一を名指しされたコナンは、蝶ネクタイ型変成器を取り出し応答する。向こうもボイスチェンジャーを使っているらしく、機械的な声では特定できない。相手は「一連の爆薬窃盗と、放火の犯人は自分だ」と名乗り、「公園に爆弾を仕掛けた。お前が来なければ大惨事になるぞ」と残して電話を切ってしまった。急いで駆けつけた公園には、同級生の少年探偵団である元太・光彦・歩美が三人でラジコン飛行機を飛ばしていた。人から貰ったというそれには、よく見ると爆弾が積まれているのに気付き、飛行中のラジコンを破壊してそのまま空中爆破を成功させる。安堵するコナンだが、犯人はそれを監視していたらしくもう一度電話で予告を流す。ゲーム感覚でいる犯人が出したヒントを頼りに、二つ目の爆弾を見つけたコナンは人気の無い場所を探して街中を走る。間一髪で被害が出ないよう爆発させることはできたが、唯一コナンだけが爆風に巻き込まれて負傷し、病院に搬送されていった。
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のネタバレあらすじ:狙われた新一
搬送先の病室で小五郎と探偵団が合流していた最中、事情聴取に訪れた目暮警部と白鳥刑事に犯人の目的を問われる。新一が狙いなのは間違いないが「恨んでいる相手は誰か?」と考えていると、西多摩市ニュータウン計画を進めていた岡本市長の、轢き逃げ事件を思い出す。市長逮捕により計画が頓挫したのもあって、新一が解決した事件で一番大きくとりあげられていたのがこの事件だったのだ。目暮警部たちが少年探偵団からも話を聞いた際、歩美が「甘いにおいがした」とつぶやいたのを聞いたコナン。そこへ、再三犯人から予告電話がかけられてきた。「東都鉄道の環状線に、5つの爆弾を設置した。60km以下で走行すると爆発する」という大惨事になってしまう内容だった。報せを受けた鉄道会社は、列車を走らせたまま内部をしらみつぶしに探させるが、それらしい不審物は見つからない。一向に駅に停まらないことに乗客が訴え始め、騒動になろうというところでコナンが、爆弾が「列車」ではなく「線路の間」に仕掛けられており「太陽の光が遮られる間に時限装置が動く」という仕組みにたどり着く。新一の声で目暮警部に知らせると列車を退避させ、日の入りまでに線路にあった5つの爆弾を全て見つけることに成功した。しかし、爆弾のあった線路は黒川邸同様、森谷が若い頃に設計した橋だったということに気付き、コナンは森谷帝二へ疑いの目を向ける。
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のネタバレあらすじ:暴かれた犯人
その日のうちに森谷邸を訪れたコナンたち。こっそり屋敷内を探索していたコナンは、西多摩市ニュータウン計画に森谷が絡んでいたことに気付く。小五郎の携帯へ連絡を入れたコナンは、新一の声で通話状態のまま事件の犯人を暴こうとする。途中で先走った小五郎が白鳥刑事を犯人だと指摘するが、当然却下された。爆破事件の犯人は、森谷帝二だと突きつけるコナン。彼は異常なまでにシンメトリーに心酔しており、本名の森谷貞治を改名するほどだった。若い頃に設計した黒川邸や、環状線の橋はまだほど遠いもので「存在が許せない」という理由で爆発させるため犯行に及んだのだ。そして、工藤新一を狙ったのは「ニュータウン計画を潰し、街を完全なシンメトリーにする至福を台無しにしたことへの復讐」だと判明する。白状した森谷は手錠をかけられるが、彼の復讐まだ残っていた。蘭と一緒に来ていたパーティーで5月3日の今夜、新一が米花シティービルに来ること聞いていた森谷は、ビルを爆破したと宣告。約束のため映画のロビーに来ていた蘭が、他の人々と共に巻き込まれてしまい、入口と裏口を爆破され中に閉じ込められる。
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のネタバレあらすじ:残された赤と青
爆弾の設計図を森谷から奪い取り、コナンは急いでビルに向かう。入口に到着したが、爆発の衝撃と瓦礫の所為で歪んで開く事が出来ない。その場から携帯をかけて、コナンは新一の声で、蘭に時限装置の付いた爆弾を見つけさせると「お前が解体するんだ」と携帯越しに告げた。ソーイングセットの小さなハサミで、指示通りコードを切っていく蘭。設計図に載っていた最後のコードを支持して、これで爆弾は止まると胸をなでおろすコナンだが、タイマーは動いていた。設計図に載っていない、赤と青の2本のコードが残っていたのだ。
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼の結末:新一への想い
午前0時になり、爆破まで3分をきった。コナンは蘭に好きな方を選べと言い「死ぬときは一緒だ」と新一の声で話す。蘭が切ったのは、青のコードだった。蘭から「新一のラッキーカラーは赤」と聞いていた森谷は、赤のコードが切られると推測していたがその読みは外れてしまう。爆破が回避され、救出された蘭に、コナンは青を選んだ理由を聞いた。蘭は「新一と繋がっているかもしれない、赤い糸は切りたくなかった」と静かに呟いた。
以上が名探偵コナン 時計仕掛けの摩天楼のあらすじと結末です。
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