映画「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
名探偵コナン vs. 怪盗キッドの紹介：2024年日本映画。日本を代表するドル箱作品に成長した、青山剛昌原作のテレビアニメ『名探偵コナン』の劇場版第27作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星（みちしるべ）』（2024年公開予定）の公開に先駆け、同作のキーパーソンでありコナンの宿命のライバルでもある、『コナン』と世界観を共有する『まじっく快斗』の主人公・怪盗キッドとコナンの対決の数々を過去のテレビシリーズより厳選し、新規映像も交えて再編集した特別総集編です。
原作：青山剛昌（『名探偵コナン』『まじっく快斗』） 構成・脚本：宮下隼一 主題歌：WANDS『大胆』 声優：高山みなみ（江戸川コナン／中森青子）、山口勝平（黒羽快斗（怪盗キッド）／工藤新一）、神谷明（毛利小五郎）、山崎和佳奈（毛利蘭）、松井菜桜子（鈴木園子）、緒方賢一（阿笠博士）、石塚運昇（中森銀三）、茶風林（目暮十三）、林原めぐみ（小泉紅子）、岩居由希子（桃井恵子）、永井一郎（鈴木次郎吉）、田中秀幸（工藤優作）、肝付兼太（寺井黄之助）、秋元羊介（寺井黄之助）ほか
この解説記事には映画「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
見た目は子供、頭脳は大人の名探偵・江戸川コナンの地元、東京・米花町。コナンの知人である鈴木園子の実家・鈴木財閥は宝石ブラック・スターを展示することにしました。このブラック・スターを神出鬼没の世界的な怪盗・通称“怪盗1412号”が狙っていることを知ったコナンは、実父でミステリー小説家の工藤優作が“怪盗キッド”という呼び名をつけていることも知りました。
コナンは怪盗キッドが送りつけてきた予告状を解析し、キッドが現れるであろう場所に先回りしました。コナンはキッドが18年前に活動していたことから年相応に老けているのではないかと考えていましたが、そこに現れた白い服のキッドはコナンの正体である高校生探偵・工藤新一にそっくりな同世代らしき少年でした―――。
―――コナンの前に現れた怪盗キッドは実は二代目であり、その正体は江古田高校に通う高校2年生の少年・黒羽快斗です。二代目・怪盗キッド誕生の経緯は、ある日快斗が自宅に隠し部屋があることに気づいたことが発端でした。快斗の父で世界的マジシャンだった故・黒羽盗一こそが初代・怪盗キッドであり、これまで事故死とされてきた盗一の死因は謎の組織による暗殺であったのです。事実を知った快斗は盗一が隠し部屋に遺していた衣装を身にまとい、自ら二代目キッドとして活動することを決意しました。快斗は父を殺した謎の組織、そしてその組織が追い求めている「伝説のビッグジュエル」を探し求めるため活動を開始したのです―――。
―――コナンと対峙する数分前、キッドは盗一の元付き人であり、盗一と快斗の正体を知る協力者の寺井黄之助からの忠告を受け、かつて天才高校生探偵として名を馳せていたある人物との遭遇を思い出しました―――。
―――これは工藤新一がコナンになる前の話です。キッドは「米花町の時計台を0時に奪う」という犯行予告を出し、町中はキッドの話題で持ちきりになりました。警察はキッドの狙いは時計台の時計の短針に埋め込まれている宝石ではないかと推測しました。
キッドの逮捕に執念を燃やす警視庁捜査二課・中森銀三警部の娘であり、快斗の幼馴染である中森青子はキッドの正体を知らず、その犯行予告に憤慨していました。米花町の時計台は移築することになっていましたが、かねてからこの時計台にある大切な思い出がある青子はキッドが時計台を奪おうとしていることが許せなかったのです。
犯行予告の当日の夜。時計台にはキッドのファンたちが押し寄せ、上空には警察のヘリが飛び回っていました。キッドは警官に変装してまんまと時計台の侵入に成功したかと思われましたが、身元確認として免許証の番号の提示を求められ、変装を見破られて逃走しました。キッドは自分の行動を読まれていることから、警察内部に誰か助言をしている者がいることを悟りました。
その者である新一は捜査一課強行犯三係の目黒十三警部と共に警察のヘリに乗り込んでいました。そして予告の時間である0時、時計台の真下からは煙幕が炊かれ、それが晴れると宝石が埋め込まれていた時計の短針がなくなっているように見えました。しかし、新一は時計の表面が僅かに揺れたことから、この時計の表面には巨大なダミーのスクリーンが張られていることを見破りました。キッドはスクリーンの裏に隠れており、発見されてピンチに陥りましたが、自らスクリーンを切り離すと上手く地上に脱出、民衆たちの中に紛れて逃げおおせました。
新一は時計台の内部にキッドが残した暗号を見つけました。解読した結果は「コノカネノネハワタセナイ（この鐘の音は渡せない）」・・・。キッドの真の目的は短針の宝石ではなく、この時計台そのものの移転を阻止することでした。そして短針の宝石は偽物であり、本物の宝石はオーナーによって横流しされていたことが発覚しました。
時計台は米花町によって安価で引き取られ、移転せずに済みました。この時計台はキッド＝快斗が初めて青子と出会った思い出の場所だったのです―――。
―――これは新一がコナンになった後のエピソードです。園子の父のいとこで鈴木財閥の相談役である鈴木次郎吉はキッドに対して強い対抗心を抱き、キッドを自らの手で捕らえるべく朝刊に一面広告を掲げるという形で宣戦布告しました。それは鈴木財閥が所有する鈴木大博物館の屋上にビッグジュエル「大海の奇跡（ブルーワンダー）」を設置するというものであり、欲しければ盗りに来いという挑発でした。キッドは決行日の前日に「歩いて下見をする」と返答し、次郎吉の挑戦を受けて立つことにしました。
決行日の前日、上空には鈴木財閥のヘリが飛び交い、中森警部ら警察も配備されました。しかし、キッドはビルとビルの間の空中に姿を表し、空中に浮かんだまま博物館の方向へと歩き出しました。次郎吉はキッドは上空からバルーンのようなもので吊られているものだと考え、ヘリにキッドの上空を確認させましたが、バルーンらしきものは発見されませんでした。一方、中森警部はビルとビルの間にはワイヤーが張られており、キッドはそのワイヤーで吊られているのではないかと考えましたが、やはりワイヤーを見つけることはできませんでした。
コナンですらもそのトリックを見破れずにいるなか、キッドはそのまま空中歩行を続け、博物館の屋上に近づいてきました。次郎吉は屋上のブルーワンダーを偽物とすり替える仕掛けを起動させました。その仕掛けを確認したキッドは煙幕を張り、忽然と姿を消しました。
その翌日、キッドの犯行決行日。次郎吉は前日以上のヘリを飛ばし、警備員を増員しました。コナンは新一としての幼馴染である毛利蘭、蘭の父でコナンの居候先の「毛利探偵事務所」所長の探偵・毛利小五郎と共に、次郎吉が借り切った別のビルの屋上を特等席として与えられました。コナンは2棟のビルの屋上の壁面に真新しい傷があることに気づきました。
次郎吉はバイクに乗って博物館に駆けつけ、職員にブルーワンダーの本物を別の場所に移すよう指示しました。実はこの次郎吉はキッドの変装であり、まんまと本物のブルーワンダーを手に入れた次郎吉（キッド）はそのままバイクで逃走しようとしましたが、サイドカーに隠れていたコナンに見つかってしまいました。
コナンはキッドの変装を見破っており、さらには前日のキッドの空中歩行のトリックをも見抜いていました。そのトリックとは、鈴木財閥のヘリのパイロットの中に寺井が紛れ込んでおり、あらかじめビルとビルの間に通されたワイヤーと寺井のヘリから伸びたワイヤーをタイミングよく切り替えることであたかもキッドが空中歩行しているように見せかけたものでした。
コナンはキッドを捕らえようとしましたが、キッドは今回の件は売られた喧嘩を買っただけだと告げると、ブルーワンダーをコナンに託すとその場から逃亡していきました―――。
―――寺井の忠告を受け、過去のコナン（新一）との遭遇を振り返ったキッドはそのままブラック・スターを奪うため出発しました―――。
―――後日。コナンは優作が怪盗キッド（初代）とライバル関係であったことを知りました。一方のキッドは新たなる狙いを北海道・函館と定め、行動を開始していました・・・。
（『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に続く）
以上、映画「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」のあらすじと結末でした。
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