映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドーン・オブ・ザ・デッドの紹介：2004年アメリカ映画。1978年製作のアメリカ映画『ゾンビ』のリメイク。今までのゆっくりと動くゾンビと違い、ゾンビが全速力で追いかけてくる様はドキドキハラハラである。看護師のアナが夫と二人で寝室に寝ていると、そこへ近所に住む少女が酷い怪我を追い寝室のドアの前に立っていた。介抱しようと夫が近づくが、それはゾンビと化した人ではないものだった。
監督：ザック・スナイダー 出演：サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、ジェイク・ウェバー、メキ・ファイファー、インナ・コロブキナほか
この解説記事には映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
看護師として働いていたアナは、夫ルイスと二人暮らしをしていた。寝室で寝ている二人の元に、近所に住む少女ヴィヴィアンが酷い怪我を負い二人の寝室の前に立っていた。驚いたルイスが少女に近づくと、少女の様子が豹変しルイスに襲いかかり首筋に噛み付く、ルイスの首からは夥しい血が噴き出して瀕死の状態になる。尚も襲いかかろうとする少女を、アナはドアの外へと追いやり鍵を閉め急いで救急車を手配するが、回線が込み合って繋がらない。その横で出血多量で息絶えたはずのルイスが起き上がるのである。そしてアナに襲いかかり始めた、アナはとっさに車のキーを掴み急いでバスタブへと逃げ込む、そしてバスタブの窓から外に出ると街は昨日とは一変していて、あちこちで人が人を襲い、救急車が隣人を跳ね飛ばしたりと、信じられない光景が広がっていた。すると家の中からルイスが出てきて再びアナを襲う、急いで車に乗り込むと急発進しボンネットに飛び乗ったルイスを振り落とし走り去る、その後を全速力で追いかけてくるルイスだったが別の生存者を見つけそちらへと走っていった。
街にはごくわずかな生存者と、大勢のゾンビで溢れていた。そこらかしこで生存者に襲いかかるゾンビや、ラジオではひたすら臨時ニュースが流れ「非難するように」と繰り返していた。アナは呆然とその様子を見ながら車を走らせていた、しかし操作を誤りガードレールに超え木に衝突し車は止まってしまった。しばらく気を失っていたアナが目を覚まし車を降りると、警官が銃をアナに向け「何か言え」と命じたのだ。アナは「撃たないで」と小さな声で言うと、ゾンビでないと分かった警官が銃を降ろした。車を失ったアナは警官と共に歩きはじめる、突然銃声が聞こえアナ達は狙われる。そして黒人の夫婦と白人男性に出会い、避難する場所がない話を聞く。警官が「何故そんな事が分かる？」と言うと、「そこから逃げて来たからだ、その時は８人居た」と言うのである。
アナ達は白人男性マイケルの提案で、警官ケネス、黒人夫婦の夫アンドレ、臨月を迎えている身重の妻ルーダと共に、ショッピングモールへとやってきた。ガラスを破り中へと侵入する、安全確認に向かうマイケルとアンドレ、警官のケネスは女性達と噴水前で待機していた。マイケルがスポーツ用品店で異変を感じ中に入ってみると、奥の部屋から物音がした。そっと開けてみると、ゾンビが人を襲っていたのだ。ゾンビはマイケルに気づくと、今度はマイケルに襲いかかる、マイケルは床に落ちていた棒でゾンビの首に刺し頭へと貫通させ倒した。その頃、噴水前では別のゾンビがアナ達に襲いかかっていた。そんな中臨月のルーダがゾンビに噛まれてしまうのだ。急いでエレベーターに乗り、上の階へと向かうアナ達だった。
上の階に着くと銃を構えた男達がアナの前に立ちはだかり「よそへ行きな」と中にいれてくれなかった。しかし、アナが「少しだけでいいから休ませて欲しい」と頼むと男は、「銃は渡しな」と言い中に入れてくれたのだ。男達はこのモールの警備員達で、モールに立てこもっていたのである。そこで移されていたテレビには、街は壊滅状態で人々がゾンビに襲われている映像や、「ゾンビは頭を打てば死ぬ」という情報も流されていた。アナはゾンビに襲われた時に金具で負傷したケネスの傷の縫合を行っていた、そしてルーダは夫のアンドレにゾンビに噛まれた事を話していた。警備員のリーダーでもあるCJにマイケルとアンは、助かる為の相談をいろいろと持ちかけるのだ。CJも賛同し、ショッピングモールを完全に閉鎖し、助けが来た時に分かるように屋上にSOSの文字を大きく書いた。SOSを書いた後にヘリが来て気づいたはずだが、助けてはくれずに飛び去ってしまうのだ。
モールの向かいにある銃ショップのアンディは、何とか一人生き延びていた。屋上に現れたアナ達に自分の存在を知らせる為に、銃の音で気づかせるのだ。アンディと警察官のケネスはその後、板に文字を書きお互いに会話をして仲良くなっていく。毎日、暇を持て余す様に板に書いた文字で話しをしたり、ゾンビを的に銃で狙い打つというゲームを楽しむのである。
ショッピングモールに、トラックが１台入ってきてゾンビから逃げ惑っていた。見殺しにしようとするCJを取り押さえ銃を取り上げ、皆はトラックへの救出へと向かうのである。トラックを運搬口へと誘導させ助ける、トラックは年配の女性ノーマが運転してきたものだった。荷台に６人の生存者を乗せて、ノーマは男勝りのようにトラックを巧みに操作しバックで倉庫の入口へと突っ込んできた。トラックには、足を捻挫したタッカー、金持ちでいけ好かないスティーブ、父フランクと二人で逃げてき来た娘のニコール、セクシーな女性モニカや、教会のピアノ弾きなど、皆避難基地や隠れていた場所からやって来た者達だ。
トラックでやって来た者の中に大柄の女性がいて、ゾンビに噛まれ重傷を負っていた。すぐに手当てを施すが残念ながら亡くなってしまうのだ。目を閉じさせ顔に布をかけ悲観的になっていた皆の前で、たった今死んだはずの巨漢の女性が起き上がりゾンビとなって襲いかかって来たのだ。そしてアナは気付いたのだ、感染原因はゾンビに噛まれ死ぬとゾンビとなる事に。そしてもう一人、ゾンビに噛まれた者が居た、それは娘と共に逃げてきたフランクであった。フランクを閉じ込め様子を観察していると、息絶えた後やはりゾンビとなってしまう。その事を知ったアンドレは、臨月のルーダを皆から離し、ベッドに括り付け子供を産ませようとしていた。
急にブレーカが落ちた為、地下にある発電所へと降り様子を見に行く事になる。地下は不気味で壁には血の跡がべっとりと付いていた、そして何かが動く気配を感じ男たちは身構える。しかし近づいてきたのは一匹の犬だった、しかし安心したのもつかの間、次々とゾンビ達が集まってきた。必死に逃げ犠牲者は出したしまものの、何とか電気を点ける事に成功した。その頃、上の階では「電気が無いと不便だろう」とノーマがロウソクを持って、アンドレがルーダといる場所へとやって来ていた。そしてルーダが感染している事を知り打ち殺してしまう。すると赤子の母親を殺した事を恨み、アンドレがノーマを打ち殺すがノーマも最後の力を振り絞りアンドレを銃で撃つのである。死んだアンドレの腕の中には、ルーダの産んだ子供が抱かれていた。異変に気付いたアナ達がアンドレの元へと駆け付けると、皆息絶えていた。そしてアンドレが大事そうに抱えていた赤ん坊の顔を見ると、すでにゾンビとなって生まれてきていたのである。
１人の肉親だった父親がゾンビになり殺されてから、ずっと沈み返っていたニコールだったが、地下から連れてきた犬に「チップス」と名をつけ元気を取り戻しつつあった。ショッピングモールからスティーブ所有の船で小さな島へ逃げる予定を立てたアナ達は、地下にあったトラックを頑丈に改造しながら日々過ごしていた。改造車もあと少しで完成という時に、食料の尽きたアンディがボードに「腹ペコだ」と書いて見せてきた。アンディも乗せて逃げ出す予定だったが、その時に衰弱していて動けなければ困ると話合い、犬のチップスにアンディの元へと食料を運ばせるのである。ニコールは「やめて」と泣いて頼むが、ゾンビ達は犬には興味がないらしく、無事アンディのショップへと辿り着いた。しかし、チップスをショップへと招き入れた瞬間にゾンビ達も一緒にアンディのショップへと入ってしまうのだ。食料と共に入れて置いた無線機で、呼びかけるとアンディが「派手にやられたが、大丈夫だ」と言った。アンディはゾンビに噛まれていた事を知ったみんなは沈み込む、するとニコールがトラックでアンディのショップへとチップスを助けに行ってしまったのだ。アンディが屋上に姿を現し何かを書きだした、しかし書かれた文字は血塗られていて文字になっていなく、アンディがゾンビになってしまった事を現していた。
ニコールが「チップスを見つけた、店は血だらけ」と無線を入れてきた。「ニコール、どこかに隠れろ」と指示する、するとアンディが何かに気づいた様に屋上から店内へと降りていった。「アンディが来た、助けて」と無線が入り途絶えてしまう。ニコールを助ける為に下水道を通り、アンディショップの前までやって来たCJ達は、なんとかショップの中へと逃げ込んだ。そこにはゾンビと化したアンディがいた、ケネスは「許せよ、兄弟」と言ってアンディを打ち抜く。すると隠れていたニコールがチップスと共に出て来た、ニコールは無事だったのだ。
弾薬と拳銃を持てるだけ持ち、下水道からモールへと逃げるのだが、ゾンビ達も後を追って来たのである。急いで改造車へと向かうアナ達は、車に乗り込むとモールを脱出した。しかしモールの前は車が前に進まない程のゾンビ達に覆い尽くされていた。そこで用意してあったプロパンガスを投げ、銃で撃ち爆発させゾンビを一気にやっつける。マリーナへと向かい走行していた２台の改造車であったが、後方を走る車が運転操作を誤り横転してしまう。後方車が付いて来ていない事に気づくCJは車を停め、助けに向かうのだ。しかしスティーブは既にゾンビとなっていた、他のみんなは１台目の装甲車に乗ったが、アナは死んだスティーブのポケットから船のキーを探しているうちにゾンビが間近へと迫って来ていた、間一髪装甲車に乗り込むアナだった。
アリーナへ着くとそのまま桟橋まで乗り込み、急いでスティーブの船を探す。その簡にもゾンビ達が迫って来ていた、CJは自分が食い止めると言い装甲車に残りゾンビを道連れにプロパンガスを爆破させる。スティーブの船に乗り込み出港しようとするが、マイケルは「船には乗らない」と言った。途中アナを助ける為にゾンビに噛まれていたのである。マイケルは「ここに残って、朝日が昇るのを見るよ」と冗談を言って、アナ達を送り出した後銃で自らの命を絶つのだ。アリーナを出て食料も尽きた頃に島へと着いた、いち早く飛び出していったチップスだったが、大勢のゾンビに追われ戻ってきた。そうその島もすでにゾンビに侵されていたのである。
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