デッド・カーム/戦慄の航海の紹介:1988年オーストラリア映画。交通事故で息子を失った夫婦が、その傷を癒すためにクルージングに出る。そこに沈没船の唯一の生存者だという若者が現れます。その男との生死をかけた駆け引きが描かれています。若き日のニコールキッドマンが主演。
監督:フィリップ・ノイス 出演:ニコール・キッドマン(レイ)、サム・ニール(ジョン)、ビリー・ゼイン(ヒューイ)、ロッド・マリナー、ジョシュア・ティルデン、ジョージ・シェヴソフ、マイケル・ロング、リサ・コリンズ、ほか
映画「デッド・カーム/戦慄の航海」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デッド・カーム/戦慄の航海」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「デッド・カーム/戦慄の航海」解説
この解説記事には映画「デッド・カーム/戦慄の航海」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デッド・カーム/戦慄の航海のネタバレあらすじ:起
機長をしているジョン(サム・ニール)は、クリスマス休暇に妻と息子の元に帰ってきました。妻レイ(ニコール・キッドマン)と息子ダニーが駅に迎えに来るはずだったのですが、待てども二人は現れません。
代わりにジョンの元に警察がやってきました。警察によると、二人は交通事故に遭い、レイは幸い無事だったものの、最愛の息子ダニーは亡くなってしまいます。
二人は深く傷つき落ち込みましたが、そんな傷を癒すために船でクルージングに出ることにしたのです。
他に誰もいない太平洋を二人の船は進んでいきます。そして数週間ぶりに見つけた船は、故障のため漂流していたのです。その船に乗っていた男の名前はヒューイ(ビリー・ゼイン)。
ヒューイは缶詰めしかない状態を乗り切ってきたようです。仲間は食中毒で死んでしまったと話します。ジョンはヒューイを部屋に連れていき休ませますが、どうしてもヒューイが嘘を言っているように思えて、念のため鍵を閉めました。
デッド・カーム/戦慄の航海のネタバレあらすじ:承
ヒューイは元の船に戻るのを嫌がったので、代わりにジョンがヒューイの乗っていた船を見に行く事になりました。船の中で人が殺されているのを見つけたジョン。自分の船に戻ってこのことをレイに伝えようとしましたが、閉じ込めていた部屋から脱出したヒューイが、ジョンが戻る前に船を動かしてしまいました。
ジョンは必死で立ち去ろうとする船に飛び移ろうとしましたが失敗、仕方なく動かない船に戻っていきました。
レイと二人きりになったヒューイは、レイを口説き始めます。レイは船で元の場所に戻ろうとしますが、もうどうしようもありませんでした。
ジョンは故障していた無線機を修理すると、レイに無線で連絡を取ろうとしましたが、レイの声だけしか拾うことができませんでした。二人は無線のスイッチを押した時に鳴る雑音の回数で意志疎通をとろうと決めます。
ジョンはどうにか船を動かすのに成功し、レイの後を追います。レイはレーダーでジョンが追いかけてきていることに気づいていました。どうにか船を止めてジョンを待ちたいレイは、船の鍵を抜き、追いかけてくるヒューイから逃げ、鍵を海に投げ捨てます。
しかし、愛犬のベンがいつもの遊びだと思い、投げ捨てた鍵を拾い戻ってきてしまいます。
デッド・カーム/戦慄の航海のネタバレあらすじ:転
一方で、レイを追いかけるジョン。ジョンは嵐が近づいていることに気づきました。さらに、船底に穴があき海水が入ってきている事に気づきます。入ってきた海水のせいでエンジンは止まってしまいました。
ジョンは、このままではあと6時間程で船は沈んでしまう。そうレイに伝えます。レイが助けに行くと伝えると、とうとう無線も故障してしまいました。
ジョンを助けに行きたい、その一心でレイはヒューイに色仕掛けをし、隙を作ろうとします。ヒューイに睡眠薬入りのジュースを飲ませ、銃を見つけてヒューイを撃退する準備を整えます。
しかし、嵐に備える準備に行かせているのを見計らって銃で狙おうとしているのを、ヒューイに見つかってしまい、銃の取り合いになってしまいます。その取り合いで銃が発射されてしまい、弾切れとなってしまいました。
レイはボウガンを手に入れ、部屋に立て籠ります。ドア越しにボウガンを発射すると、ヒューイに当たった手応えがありました。しばらくして様子を見に行ったレイがヒューイに襲われますが、飲ませた睡眠薬が効いてきて難を逃れました。
レイは眠っているヒューイを縛り上げ、部屋に閉じ込めます。先ほどの小競り合いで発射された弾がガソリンタンクに当たったため、普通に動かすことは出来ません。レイは帆を張りジョンの元に向かおうとします。
一方、ジョンは沈没しようとする船から脱出し、助けに来るレイの目印にするため船を炎上させました。
デッド・カーム/戦慄の航海の結末
目を覚ましたヒューイは自力で縄を切り、デッキにやってきます。しかし、再びボウガンで対抗したレイがヒューイを気絶させると、緊急用のボートに乗せて船から引き離していきました。
立ち上がる炎を見つけてすぐに駆けつけたレイ。ようやくの思いでジョンに再会できました。
船を進めた先でヒューイを乗せていたボートを見つけましたが、ヒューイの姿はありません。実はヒューイは海に潜りレイ達の船の反対側から再び忍び込んでいたのです。ヒューイは安心しきっているレイに再び襲いかかりますが、それに気づいたジョンが持っていた信号弾でとどめを刺しました。
今度こそ本当に安堵の訪れたレイとジョンは、固く抱きしめ合います。
以上、映画「デッド・カーム/戦慄の航海」のあらすじと結末でした。
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