デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!の紹介:2000年公開の東映アニメフェア短編作品。上映時間約40分。TVアニメ「デジモンアドベンチャー」の後日談に当たり、後に制作された細田守監督作品『サマーウォーズ』の原型にもなった。選ばれし子供たちが、デジタルワールドから帰って来てから迎える2000年の春休み。ネット上で生まれた新種のデジモンが、ネットワークを介して世界に混乱を招く。再び相棒のデジモンとタッグを組んだ太一たちは、限られた時間内で新種のデジモンを倒すことが出来るのか!?
映画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」解説
この解説記事には映画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!のネタバレあらすじ:春休みの異変
デジタルワールドでの冒険が終わり、普通の子供として生活していた8人の選ばれし子供たち。春休みを迎えたある日、太一は喧嘩をした幼馴染の空に謝罪メールを送るが、メールは受信されず戻ってきてしまい憤慨する。その頃、世界を繋ぐネット上に謎のデータが発生。パソコンを使っていた世界中の子供が見守るなか、画面に構築されたデジモンの卵デジタマから、見たことのない新種のデジモン(幼年期1:クラモン)が生まれてしまう。 異変を感じた光子郎は愛用のノートパソコンを片手に、同じ団地に住む太一にこのことを知らせた。新種のデジモンはネット上にあるバグが集まり出来たものという話を聞く間に、進化(幼年期2:ツメモン)してしまう。デジモンからメールが届きそこには「オナカスイタ」のメッセージが。ネットにあるデータを食べて成長していく影響は、現実世界にもシステムの暴走として影響を及ぼし始める。太一の家にある父のデスクトップパソコンで、更に詳しく調べようと部屋を移動する間に成長期(ケラモン)に進化してしまった。
デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!のネタバレあらすじ:戦闘開始
大人たちにデジモンの存在を知らせるが信じてもらえず、何もできないことに落ち込む太一たち。そこへ、デジタルワールドにいたパートナーデジモンたちが光子郎のノートパソコンから、協力を申し入れに現れる。データの塊であるデジモンならネットに入り新種デジモンを倒せると聞き、アグモンとテントモンが先に転送される。他の仲間にも連絡を取る太一だが、妹のヒカリは外出、丈は中学入試、ミミは海外旅行、ヤマトとタケルも島根の祖母の家にいってしまい、春休み真っ最中の影響もあって集まらない。唯一空は自宅にいたが、喧嘩中の為電話に出ず部屋に閉じこもってしまった。仕方なく二人だけで戦うことになってしまった太一と光子郎は、送り込んだアグモンとテントモンをデジヴァイスでグレイモン、カブテリモンに進化させる。攻撃が当たりこちらが優勢かと思われたが、あいては二段階進化で完全体(インフェルモン)になり二体を圧倒。グレイモンたちも完全体に進化させ応戦しようとするが、進化中に攻撃という反則技を使い、進化を解かれアグモンとテントモンに戻ってしまった。その戦いを世界中の子供たちがパソコンを通して見ていたのを、送られて来たメールで知った矢先、逃げ出したインフェルモンはNTTに侵入。交換機を乗っ取り一斉に電話をかけ回線をダウンさせてしまう。繋がらない電話に焦る太一は、災害用の伝言ダイヤルにメッセージを残し、光子郎は衛星携帯を介してノートパソコンをネットに繋いで、インフェルモンを追い始める。
デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!のネタバレあらすじ:合流する四人と四体
伝言ダイヤルに、ヤマトとタケルから返信が来て喜ぶ太一たち。デジモンを倒す為急いでパソコンからアクセスしてほしいと頼むが、島根の田舎町でパソコンを探し回る羽目になってしまう。その間にインフェルモンは、NTTからアメリカのサーバーに移動し、遊び感覚で盛大に暴れ回っていた。やきもきしながら待っていた太一たちに、ようやくヤマトたちから連絡が入る。ネットに繋がったパソコンは見つけたが、場所は営業中の理容室で自分たち以外にも人がいる状態だった。ガブモンとパタモンも転送され、インフェルモンを見つけた四体。一気に片を付ける為、アグモンとガブモンは究極体のウォーグレイモン、メタルガルルモンへワープ進化する。しかし、インフェルモンの進化スピードはそれよりも早く、こちらも最終形態である究極体「ディアボロモン」に進化。パタモンとテントモンが一撃でやられてしまい、ウォーグレイモンとメタルガルルモンで応戦することに。
デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!のネタバレあらすじ:残り10分の戦い
必死に応援を飛ばす太一だが、光子郎が席を離れた際、熱くなり過ぎてパソコンを叩き画面がフリーズ。デジヴァイスを繋いでいた為にウォーグレイモンもフリーズを起こし、戻った光子郎がすぐに再起動させるが、ウォーグレイモンとメタルガルルモンは傷だらけになって宙に浮いていた。そこへ、ディアボロモンの画像と共にメールが届く。「時計を持っているのは誰?」と書かれたメッセージの後に始まった10分のカウントダウン。更に、自身をコピーして次々と増えていくディアボロモンの姿。訝しむ太一の隣で、光子郎は海外の友人からとんでもない話を聞く。アメリカの軍事基地から核ミサイルが突然発射され飛行中だという。ディアボロモンが管制コンピューターを乗っ取り、地球のどこかに向けて撃ってしまったのだ。爆発を止めるには、時計を持った一体のディアボロモンを倒さなければならない。ネズミ算式に増えていく様子に絶望する太一たち。諦めず立ち上がったウォーグレイモンとメタルガルルモンに奮起され、ディアボロモンのいる場所へ二体を転送する。
デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!の結末:奇跡のデジモン
ゲートを通った先で見た空間は増殖し、尚も増え続けるディアボロモンで埋め尽くされていた。四方八方から攻撃され避けようとするウォーグレイモンたちだが、世界中から送られて来るメールが原因でデータの処理速度落ち、反応が鈍くなってしまう。降り注ぐ攻撃の雨を浴びて、遂にウォーグレイモンとメタルガルルモンの動きが完全に止まってしまった。あの冒険の時と違い、そばにいる事が出来ないパートナーへ手を伸ばす太一とヤマト。すると、画面から滑り落ちるようにネットの中へダイブし、気が付けば二体に寄りそっていた。今度はお前だけじゃなく、自分も一緒に戦うと語りかける太一。その声に応えるように、二体のデジモンが姿を変えていく。巨大化し、腕の形に変形した直後、子供たちの応援メールを通して光が集まり合体。究極体「オメガモン」が姿を現した。再び攻撃するディアボロモンたちだが、オメガモンはウォーグレイモンが変形した左腕から出した「グレイソード」の一振りで攻撃を跳ね返し、右腕のメタルガルルモンの砲撃「ガルルキャノン」二発で、時計を持って逃げ回っていたディアボロモン以外を全て倒してしまう。素早い動きで逃げるディアボロモンを捉えられず、時間は1分をきる。そこで光子郎は、送られて来る世界中からのメールをディアボロモンに転送する作戦に出る。送られて来たディアボロモンのアドレスを使い転送した瞬間、大量のメール受信に処理が間に合わず動きが止まる。残り時間僅か0.1秒を残し、グレイソードで時計ごと串刺しになったディアボロモン。核ミサイルは、太一たちの団地からも見えるお台場の東京湾に落下し、そのまま爆発することはなかった。窓からミサイルを眺める光子郎の隣で、「間に合った」と太一が安堵の声を漏らして幕を閉じる。
以上が、デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!のあらすじと結末です。
デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!の声優・監督
監督:細田守 出演者:藤田俶子(八神太一)、泉光子郎(天神有海)、風間有刀(石田ヤマト)、小西寛子(高石タケル)、水谷優子(武之内空)、荒木香恵(八神ヒカリ)、菊池正美(城戸丈)、前田愛(太刀川ミミ)、坂本千夏(アグモン)、櫻井孝宏(テントモン)、山口眞弓(ガブモン)、松本美和(パタモン)ほか
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