ダイナソーの紹介:2000年アメリカ映画。キツネザルによって育てられた草食恐竜のアラダーを主人公に「命の大地」と呼ばれる場所を目指して旅をする恐竜たちの物語。ディズニー社はこの作品を作るために制作会社を作ってしまうほど力を入れており、当時では最新のCG技術や背景の実写を組み合わせて製作された。恐竜たちはリアルさを保ちつつも愛嬌たっぷりに描かれており、子供でも観やすい作品に仕上がっている。
監督エリック・レイトン、ラルフ・ゾンダグ 声優:D・B・スウィーニー、ジュリアナ・マルグリーズ、ジョーン・プロウライト、オシー・デイヴィス、ほか
映画「ダイナソー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダイナソー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ダイナソー」解説
この解説記事には映画「ダイナソー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダイナソーのネタバレあらすじ:起
およそ6500万年前の地球。白亜紀と呼ばれるこの時代は、恐竜たちが大地を支配しており、彼らにとっては楽園とも言える時代でした。イグアノドンの群れが巣を作って子育てに専念しているところに、獰猛な肉食恐竜のカナタウルスが現れ、巣をめちゃくちゃに荒らしてしまいます。運良く助かった一つの卵を小型の肉食恐竜が持って行ってしまいますが、仲間と取り合いになり、卵は川へ流れてしまいます。そして卵は翼竜にさらわれて、遠く離れたキツネザルたちの住む島へ落されてしまいました。好奇心旺盛なメスのプリオが卵に近づき殻を割ってみると、卵から赤ちゃん恐竜が姿を見せました。キツネザルたちのリーダーであるヤーは始末するようプリオに言いますが、生まれたばかりの赤ん坊を手にかけるのはためらわれ、肉を食べないようにすることを条件にプリオに育てさせることにしました。イグアノドンは草食恐竜なのでもともと肉は食べないのですが…。
ダイナソーのネタバレあらすじ:承
アラダーと名付けられた赤ん坊はプリオたちの手によってすくすくと成長し、やがて青年期を迎えます。キツネザルたちにとって最大のイベントである求愛の日に、島を悲劇が襲います。なんと、空から巨大な隕石が大量に降ってきたのです。アラダーとプリオらキツネザルの家族たちは必死に逃げ回り、なんとか生き延びることが出来ましたが、これにより多くの仲間を失ってしまいます。行き場をなくし放浪するアラダーたちの前に、立派なオスのイグアノドンが引き連れる群れが現れます。彼らは緑豊かな土地である「命の大地」を目指して旅をしていました。アラダーたちは群れのリーダーであるクローンに頼み込み、群れに入れてもらいます。そこでアラダーはメスのイグアノドンのニーラに出会い恋に落ちますが、彼女はクローンの妹であり、容易に手出しはできません。クローンは弱い者は置き去りにする冷徹な考えの持ち主で、群れの中にいる子供やお婆さん恐竜たちに冷たい態度を取ります。アラダーはそんな恐竜たちに優しく接しサポートするので、クローンはそんなアラダーが気に入りませんが、ニーラは好意を寄せます。
ダイナソーのネタバレあらすじ:転
そんな中、お婆さん恐竜たちとアラダー一行は群れとはぐれてしまいます。雨が降ってきたので洞窟に入ると、そこには群れのサブリーダーであるブルートンの姿が。彼は怪我をしてしまい、クローンに置いて行かれてしまっていたのです。その晩、アラダーは不気味な足音で目を覚まします。カナタウルスが洞窟に入ってきたのです。皆を起こして静かに逃げようとするアラダーたちでしたが、カナタウルスに見つかってしまいます。ブルートンはアラダーたちを救うためにおとりになり、命を落とします。その後危機をしのいだアラダーたちは行き止まりにたどり着きます。アラダーはブルートンの死のショックや疲れのせいか「僕たちはここで滅びるんだ。」と弱音を吐きますが、お婆さん恐竜たちは諦めず、目の前の岩の壁に体当たりを始めます。その姿を見たアラダーも加勢し、遂に岩が崩れたかと思うと、目の前には緑や水が豊富な土地が広がりました。ずっと探し求めていた「命の大地」です。一行が喜ぶ中、群れのことが気になったアラダーは、単身で群れの後を追いかけます。
ダイナソーの結末
一方、クローンの群れは「命の大地」の反対側にある高い岩場のふもとにいました。ここを超えればその土地へたどり着くのですが、余りにも高いその岩場を前にして、疲れ切った群れの恐竜たちは登るのをためらいます。そこへアラダーがやって来て、この場所にカナタウルスが来ていることを告げます。意地でも岩場を登ろうとするクローンに対し、アラダーは別の道を案内すると群れの恐竜たちに言い、クローンはアラダーに腹を立てます。アラダーがクローンの言うことを無視したその時、クローンがアラダーに飛びかかり、激しい喧嘩が始まります。しかし、アラダーにとどめを刺そうとしたクローンをニーラが身を挺して防ぎ、ニーラはアラダーと共に群れを連れて歩き始めますが、そこへ恐ろしい咆哮と共にカナタウルスが現れました。群れをめがけて走ってきたカナタウルスに対し、アラダーは群れを守ろうと、威嚇の鳴き声を上げて追い払おうとします。それにニーラや群れの恐竜たちが続き、カナタウルスは戦意を喪失。アラダーは群れを一頭も傷付けることなく「命の大地」へと導くことに成功します。その後、アラダーとニーラとの間には子供が生まれ、恐竜たちはこの場所を安住の地とし、幸せに暮らすのでした。
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