ドント・ルック・アップの紹介:2021年アメリカ映画。天文学者の教授ミンディ博士のもと、大学院で研究しているケイト・ディビアスキーが未確認の彗星を発見します。歴史に名を刻めると喜んだのも束の間、その彗星の軌道を計算すると、地球に衝突することが発覚します。人類滅亡の危機を救うべく、ミンディ博士とケイトは立ち上がりますが…。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』など数々の名作を手掛けたアダム・マッケイ監督を筆頭に、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンスなど名だたる俳優たちが揃った話題作です。
監督: アダム・マッケイ 出演: レオナルド・ディカプリオ(ランドール・ミンディ博士)、ジェニファー・ローレンス(ケイト・ディビアスキー)、メリル・ストリープ(ジャニー・オーリアン大統領)、マーク・ライアンス(ピーター)、ケイト・ブランシェット(ブリー)、ジョナ・ヒル(ジェイソン)、ティモシー・シャラメ(ユール)、アリアナ・グランデ(ライリー)、ほか
映画「ドント・ルック・アップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドント・ルック・アップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドント・ルック・アップの予告編 動画
映画「ドント・ルック・アップ」解説
この解説記事には映画「ドント・ルック・アップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドントルックアップのネタバレあらすじ:起
天文学者の教授ランドール・ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)のもと、大学院で研究しているケイト・ディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)が、天体望遠鏡で未確認の彗星を発見します。歴史的大発見です。
その彗星はケイトの名前をとって、ディビアスキー彗星と名付けられます。ミンディ博士とともに喜んでいたのも束の間、その彗星の軌道を計算してみると、ミンディ博士の顔が硬直します。すぐにNASAに連絡を取ります。計算結果によると、6カ月14日後にディビアスキー彗星が地球に衝突してしまいます。
彗星の幅は5~10㎞と予測され、人類滅亡レベルの大きさです。国家レベルの話となり、ミンディ博士とケイトは急遽、首都ワシントンへと飛び立ち、ジャニー・オーリアン大統領(メリル・ストリープ)との面談が予定されます。
しかし、待てど暮らせどオーリアン大統領は現れません。7時間待った挙句、忙しいことを理由に約束をすっぽかされます。
ドントルックアップのネタバレあらすじ:承
次の日、ようやくオーリアン大統領と面会できましたが、その彗星の話を信用してくれませんでした。一刻も早く、核を発射させて彗星の軌道を変えなくてはならないとミンディ博士とケイトは必死で訴え掛けます。選挙が3週間後に迫っているため、事を荒げたくないオーリアン大統領の出した答えは、「静観して精査する」でした。
呆れたミンディ博士とケイトはマスコミにこの情報をリークすることにします。生放送番組に出演し、彗星によって人類が滅亡することを訴えても、司会者は深刻に受け止めませんでした。その司会者の態度にケイトは取り乱し、ヒステリックな女として世界に広まります。一方ミンディ博士はセクシー教授として世間で話題になります。
ミンディ博士たちの期待とは正反対に、国民の関心度は低く、彗星の話は大して話題にならず、歌手のビックカップルの復縁の方が圧倒的に話題になります。期待外れだとミンディ博士たちはマスコミに文句を言われ、辟易していましたが、オーリアン大統領のスキャンダルで状況が一変します。
現状だと再当選が難しいと判断したオーリアン大統領は、その彗星を再当選に利用するため、地球に彗星が迫っていることを世界に発表します。それにより、支持率は上がり、再当選を果たします。
大統領の発表をきっかけに、世界では彗星の話題で持ち切りとなります。ミンディ博士はメディアに引っ張りだこになったのに対して、ケイトは気難しそうな女だと毛嫌いされてしまいます。
ドントルックアップのネタバレあらすじ:転
彗星の軌道を変えるための核ミサイルは見事発射され、安堵するミンディ博士たち。しかし、IT企業バッシュのCEOピーター(マーク・ライアンス)が、あの彗星には資産価値140兆ドルの大量のレアアースが含まれていることを発見し、それを採掘する計画を提案します。
オーリアン大統領は急遽ミッションを中止させ、ロケットを引き返させます。ピーターによると、そのレアアースはアメリカで不足しており、それを採取できたら国は今よりずっと豊かになるとのこと。宇宙で彗星を分割させて細かくして地球に落として回収すれば問題ないと。
ケイトはその作戦に異議を唱え、国民に「彗星は一部の金持ちを金持ちにするために地球に墜落させる」と発言し、暴動が起き、世界が混乱に陥ります。その発言により、ケイトは政府から追放されます。
世界は、彗星の軌道を変えるべき派、彗星からレアアースを採取して豊かになりたい派、そもそも彗星が墜落するのは嘘だと発言するものも現れます。ミンディ博士は不信感はありましたが、気にしないフリをしてオーリアン大統領側に立って、メディア出演をし続け、妻子がいましたが、不倫を重ねました。
しかし、その不倫はばれ、ミンディ博士は妻から家を追い出されます。
ドントルックアップの結末
ミンディ博士は数々の研究者がピーターの作戦から辞退していることから、この作戦は実現不可能であるとずっと意見をし続けていましたが、ピーターもオーリアン大統領も目先の利益にしか注目していません。ミンディ博士はその不信感を爆発させ、生放送番組で「政府はどうかしている!!」と発言し、ケイトのように政府から追い出されます。
ミンディ博士がふと空を見ると、ディビアスキー彗星を視認します。彗星はもうそこまで来ています。ミンディ博士はケイトと情報を共有し、合流することに。そして2人で「Just look up.(空を見上げよう)」と動画で声掛けをします。
しかし、オーリアン大統領側はミンディ博士たちを、ただ国民を不安にさせたい陰謀論者だと説明し、「Don’t look up.(空を見るな)」と声掛けをして世界は二分に分かれます。
アメリカ政府に期待はできないと、他の国に目を向けたミンディ博士。アメリカ以外の3ヵ国が彗星軌道修正案を実行しようとしましたが、アメリカが「彗星からとれた鉱物をその国に配分しない」と規約し、それを恐れた3ヵ国は彗星軌道修正計画を辞退してしまいます。
日を追うごとに彗星が地球に近づき、大統領に対して不信感を抱く国民が徐々に増えていきます。しかし、もう頼みの綱はピーターの作戦のみです。
作戦当日、発射は順調にいったものの、機械が彗星にうまく着地することができません。失敗を悟ったピーターとオーリアン大統領は抜け出し、予備で用意していた脱出計画に変更します。
人類滅亡を悟ったミンディ博士は家族と最後の時を過ごそうと、今までのことを謝罪し、受け入れてもらいます。ケイトもミンディ博士の家族の食事会に参加し、最後の時を楽しみます。彗星はミンディ博士の計算通り地球に衝突し、一瞬にして全てが飲み込まれていきます。
それから2万2740年後。地球に凍結保存された人間が降り立ちます。そこにピーターとオーリアン大統領の姿もありました。降り立った大地は草木に溢れ美しい姿に。しかし、オーリアン大統領はそこで暮らしていた生命体に襲われて、映画の幕は閉じます。
以上、映画「ドント・ルック・アップ」のあらすじと結末でした。
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