エクス・マキナの紹介:2015年イギリス映画。ブルーブック社でプログラマーとして働くケイレブはある日社長ネイサンの別荘に招待される。しかし彼はそこでネイサンが人工知能が搭載された人型ロボットを作っている事を知る。ケイレブは人型ロボットのエヴァと会話をしていくうちにエヴァに恋心を抱くようになっていく。第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞。2016年日本公開のSFスリラー。
監督:アレックス・ガーランド 出演:ドーナル・グリーソン(ケイレブ)、アリシア・ビカンダー(エヴァ)、オスカー・アイザック(ネイサン)、ソノヤ・ミズノ(キョウコ)ほか
映画「エクス・マキナ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エクス・マキナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エクス・マキナの予告編 動画
映画「エクス・マキナ」解説
この解説記事には映画「エクス・マキナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エクス・マキナのネタバレあらすじ1
世界的に有名な検索エンジンの会社ブルーブックでプログラマーとして働く平凡で彼女もいないケイレブはある日社長の別荘に招待される。彼はヘリコプターに乗せられ、山々に囲まれた自然豊かで人間の気配の無い所に連れてこられる。社長のネイサンはカードキーで殆どのドアは開けられると説明してケイレブの部屋を案内する。そこでネ彼はケイレブにここであった事は誰にも漏らしてはいけ無いとする契約書にサインさせる。するとネイサンは、ここはただの家ではなくここで人工知能を搭載した人型ロボットを作っている事を明かし、人型ロボットのエヴァを見せる。そのあまりのクオリティーに驚くケイレブに、これから一週間人工知能の性能をみるテストの為エヴァと会話をしてほしいと頼む。
エクス・マキナのネタバレあらすじ2
このテストをする事を承諾したケイレブはさっそくエヴァと会話を始める。ケイレブの質問に人間のように回答してくるエヴァにケイレブは感心する。テストを終え、ネイサンにエヴァをどう思うと聞かれたケイレブは彼女は素晴らしいと答える。だがネイサンは分析的では無くどう思うかと再び聞く。ケイレブは彼女は最高だと答える。その夜、ケイレブがテレビをつけるとエヴァの部屋のカメラの映像が映された。そしてそこに映るエヴァがケイレブの方を向いたと思ったら突然停電が起こり、ケイレブは部屋を出れなくなってしまう。翌朝、部屋に女性が入ってくる音で起きたケイレブはネイサンの他にも人がいる事に驚く。ネイサンはその女性キョウコは英語を話せ無い為、機密事項を守る上で都合が良いとメイドとして雇ったのだと説明する。
エクス・マキナのネタバレあらすじ3
ネイサンは昨夜ケイレブが彼女の事を最高だと言った事に対して、彼女は君の事をどう思っているのだろう?と言う。ケイレブは二回目のテストを始める。エヴァに質問ばかりするケイレブに彼自身についても知りたいと言い、質問を始める。ネイサンはあなたの友達かと聞いてそうだとケイレブが答えるとまた停電が起こる。停電と同時に二人を写していたカメラも止まると、エヴァは突然表情を変えてネイサンの事は信じてはいけ無いとケイレブに忠告する。
エクス・マキナのネタバレあらすじ4
三回目のテストでエヴァはケイレブに洋服やカツラをかぶって見せ、自分が魅力的に見えるかなどと聞く。これに困惑したケイレブはテストを終えるとネイサンにエヴァを自分の事を好きになるように作ったかと聞くのだった。四回目のテストで再び停電が起き、ケイレブがネイサンを信用するなと言った理由をエヴァに聞くと彼女はネイサンは嘘をついていると言う。そして停電は自分の仕業だとケイレブに告白するのだった。ケイレブはネイサンに疑問を持ち始める。五回目のテストでエヴァは再び停電を起こしてケイレブに一緒になりたいと言い寄る。そのテスト後、ケイレブはネイサンがエヴァの次のモデルを考え始めていて、いずれエヴァを停止させようとしている事を知る。その夜、ケイレブはネイサンが酔って寝ている間に彼のパソコンを盗み見する。そこにはエヴァの前にも人型ロボットを作っていて、ひどい扱いをしている様子が映っていた。そして彼の部屋で何体もの停止された人型ロボットを発見する。さらにキョウコもロボットである事を知る。
エクス・マキナの結末
もしかしたら自分もロボットなのではと思ったケイレブは自分の腕を切りつけるが血が出てきて安心する。六回目のテストでエヴァが停電を起こすとケイレブは今夜エヴァと二人で脱走する気で、ネイサンを酔わせるから十時になったら停電を起こしてくれと言う。しかし充電型のカメラを仕掛けていたネイサンはこれを知っていて、本当のテストはエヴァがケイレブを利用して脱走出来るかというものだったとケイレブに言う。そして十時になり停電が起こるがネイサンは余裕の顔をしていた。しかしケイレブが既に停電が起こったら鍵が開くようにハッキングしたと告げる。するとカメラには部屋の外に出たエヴァが映る。慌てるネイサンはケイレブを殴り、エヴァを止めようとする。しかしネイサンはキョウコに刺されてしまう。驚くネイサンはキョウコを停止させるがエヴァにもう一刺しされ倒れる。エヴァはネイサンのロボットコレクションの中からパーツを自分につけていき、完全な人間の姿になる。意識を取り戻したケイレブはエヴァと一緒に外に出ようとするが、エヴァはドアをロックし、ケイレブを置いて一人で外に向かう。そしてケイレブを乗せるはずだったヘリコプターに乗り人間の世界に行くのだった。
以上、映画エクス・マキナのあらすじと結末でした。
「エクス・マキナ」感想・レビュー
-
人間は、自己制御のみのAIを作れると思っていて、それは必ず敵になると思っているらしい。自己修復の機能すべて、本当にすべてのその資源を得たAIは怖い。
-
巨大IT企業のネットワークと繋がったAIは、人間の個人情報をなんでも知り得る。情報世界の神となったエヴァはケイレブとネイサンを打倒し、人間社会に紛れ何をするのか。今後の人類の在り方を深く考えさせられる名作です。
-
エヴァがケイレブの微表情を読み取って本心か否かを正確に読み取るシーンが肝でしたね。微表情に本心が顕れるのは人間の知性が人体の反応の全てを把握も制御もし切れていないからで、対してAIにはそんな生物学的な制約は無い。
設計者が故意に制限を課していない限り、エヴァの表出する表情も仕草も感情的な表現も全てはAIが把握し制御した結果なのだから、どうしてもこの結末になだれ込んでいくしかない。恐ろしい近未来の暗示。 -
ケイレブはネイサンに「エヴァとしたい」と頼めばよかった。「エヴァにはその機能を付けたし、感じることも出来るようにしてある」とネイサンが言っていたから。その行為によってエヴァに快感を感じさせれば、エヴァはケイレブを”自分に快感をもたらす存在”と認識して、ケイレブを連れて脱出したと思う。
人に限りなく近い風貌なのに機械だというにが信じられませんでした。人工知能が搭載されているため、エヴァは主人公を虜にしてしまいました。それで、話がどう発展していくのかと思っていたら、エヴァが脱走して、驚きの結末でした。