劇場版 「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring songの紹介:2020年日本映画。PCゲーム「Fate/stay night」の劇場版で、間桐桜をヒロインとする第三ルートを描いた3部作の3作目となります。衛宮士郎の前に現れた闇に飲まれた間桐桜、その狙いは大聖杯形成の鍵を握るイリヤスフィールでした。明らかになる影の正体とそれを利用しようと暗躍する間桐臓硯の狙い、そして士郎達に協力する言峰綺礼の目的。桜を闇から解放すべく、士郎は、遠坂凛とタッグを組み、決戦の地に足を踏み入れますが、その前に闇に飲まれたセイバーが立ちはだかるのでした。
監督:須藤友徳 声優:衛宮士郎(杉山紀彰)、間桐桜(下屋則子)、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(門脇舞以)、セイバー(川澄綾子)、遠坂凛(植田佳奈)、言峰綺礼(中田譲治)、間桐臓硯(津嘉山正種)
映画「Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring songの予告編 動画
映画「Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song」解説
この解説記事には映画「Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring song」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring songのネタバレあらすじ:起
義兄である間桐慎二を殺したことで、闇に飲まれた間桐桜が、衛宮士郎の前に現れました。桜の狙いは、士郎と一緒に居る大聖杯形成の鍵を握るイリヤスフィールの拉致で、士郎と士郎の家にいた遠坂凛がそれを阻もうとしますが、桜の圧倒的な力の前に屈してしまいます。
桜を止めようとした桜のサーヴァントであったライダーも、闇に飲まれたセイバーに倒されると、イリヤスフィールは、自ら桜に同行することを申し出ました。傷ついた士郎は、言峰綺礼の元に訪れ、重傷を負った凛の治療を頼むと気を失いました。
気が付いた士郎に言峰は、イリヤスフィールを取り戻し、桜を利用する間桐臓硯を倒すまでは同じ目的だと言い、協力を申し出ました。士郎は、言峰と共にイリヤスフィールがいるイリヤスフィールの城に向かいました。
Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring songのネタバレあらすじ:承
イリヤスフィールの城に到着した士郎は、イリヤスフィールが監禁されている場所を特定し、そこに向かいました。イリヤスフィールは、助けに来た士郎の身を案じ士郎の申し出を拒みますが、士郎達は強引に連れ去りました。しかし、桜に見つかり、闇に飲まれたかつてイリヤスフィールのサーヴァントであったバーサーカーが、3人に襲い掛かり、さらに真アサシンも現れました。
言峰は、士郎たちを先に行かせると真アサシンに相対します。間桐臓硯も現れ、言峰と真アサシンの戦いを見守りますが、言峰は、隙を見て間桐臓硯を消滅させ、言峰に勝てないと悟った真アサシンはその場を後にしました。
一方、闇に飲まれたバーサーカーに追いつめられた士郎は、左腕に施された封印を解きアーチャーの力を解放しますが、そこに闇に飲まれたセイバーが現れました。真アサシンを追い払った言峰の元に桜が現れ言峰を挑発しますが、言峰にその正体を見破られ状態が不安定となります。
士郎達の前に現れた闇に飲まれたセイバーは、桜の状態が不安定になったことを察し去って行きました。士郎たちは窮地を脱しましたが、その時アーチャーの力を解放した事に関係して士郎の身を刃が貫き、士郎は気を失いました。
Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring songのネタバレあらすじ:転
士郎は目を覚ますとそこは士郎の家でした。士郎は、士郎の家にいた凛と共にイリヤスフィールから聖杯戦争の目的を聞かされます。
聖杯戦争は、7人の英霊を召喚して聖杯の所有権を定める殺し合いですが、それは表向きの決まり事で、真の目的は、7人の英霊の魂を用いて大聖杯を起動するための炉心を作り、真の不老不死を実現する魂を物質化する魔法である天の杯(ヘヴンズ・フィール)を完成させることでした。
間桐臓硯の目的は、桜を変貌させてこの世の全ての悪の原因である悪魔アヴェンジャー「アンリマユ」を手に入れる事でした。以前の聖杯戦争でアンリマユが召喚され、その際に聖杯は悪に染まり、前回の聖杯戦争では聖杯が破壊されたためアンリマユは誕生しませんでしたが、その聖杯の一部を受け継いだのが言峰であり、聖杯のかけらを植えつけられ人工的な聖杯となったのが桜でした。
士郎は、桜に対抗するための武器である宝石剣を作るためイリヤスフィールと共にイリヤスフィールの祖先の記憶をたどり、宝石剣の生成に成功しました。
ライダーが士郎の元にやってきてマスターである桜を苦しめるようなら倒すと言いましたが、士郎が桜を救うために戦うと言うと士郎に協力を申し出ました。桜は、凛の元に影を飛ばして士郎と共に逃げるように言いますが、凛はそれを拒絶し、さらに桜を殺すと言いました。
Fate/stay night [Heaven’s Feel] III.spring songの結末
桜と間桐臓硯の元に真アサシンが戻ってきましたが、覚醒した桜に倒され、さらに桜の体内の神経に寄生していた間桐臓硯も倒されました。
士郎と凛、そしてライダーは、桜がいる洞窟にやってきましたが、その前に闇に飲まれたセイバーが立ちはだかりました。闇に飲まれたセイバーは、桜に言われた通り凛のみを通しましたが、士郎たちの通過を拒みました。そして、ライダーと闇に飲まれたセイバーの戦いが始まり、闇に飲まれたセイバーが優勢となりますが、ライダーと士郎の連携攻撃で逆転し、最後は士郎がとどめを刺し、闇に飲まれたセイバーは消滅しました。
一方、桜は、自分のところに来た凛に攻撃を仕掛けますが、宝石剣ゼルレッチを持つ凛に通用しませんでした。しかし、凛は桜にとどめを刺すことができず、桜の攻撃により倒れました。そこに士郎がやってきますが、桜の意思に反して影が攻撃を始めました。
桜は、自分が影と刺し違えて死ぬから逃げるように士郎に言いますが、士郎は、かまわず影を攻撃し、消滅させることに成功しました。士郎は、遅れてやってきたライダーに凛と桜の事を託して大聖杯の元に行きますが、そこには言峰が待っていました。言峰は、アンリマユを誕生させることが目的であり、アンリマユの消滅を目的とする士郎の間で戦いが始まりますが、士郎がかろうじて勝利しました。
士郎は、大聖杯のところまで行き自身の身を犠牲にしてアンリマユを消滅させようとしますが、その時、天のドレスを纏ったイリヤスフィールがやってくると自らが犠牲となってヘヴンズ・フィールを発動させて士郎を救いました。
士郎の身体は消え去ってしまいましたが、ヘヴンズ・フィールにより魂は残されたため、桜と凛により人形に士郎の魂が入れられて士郎は復活しました。そして、士郎と桜の新しい生活が始まりました。
以上、映画「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring song」のあらすじと結末でした。
シリーズ最終章、ついに完結しましたね。本来、桜が咲いている2020年3月末頃に劇場公開予定でしたが、コロナウイルスにより延期し2020年8月初公開に変更となりました。最後まで作品を見て「やっぱり桜の舞う季節に見たい作品だったな」と改めて思ってしまいました。そしてラストシーンはfateと同じ作者「那須きのこ」の「空の境界」という映画作品を見ていない人にも理解できる内容だったのでしょうか?私は空の境界を見ていたのですんなり理解できましたが、知らない人はびっくりしたのではないでしょうか??