フィールド・オブ・ドリームスの紹介:1989年アメリカ作品。W・P・キンセラの小説『シューレス・ジョー』が原作。野球を題材に、夢と希望、親子の絆を描き上げたファンタジードラマ映画である。
監督:フィル・アルデン・ロビンソン 出演者:ケヴィン・コスナー、エイミー・マディガン、ギャビー・ホフマン、レイ・リオッタ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、バート・ランカスターほか
映画「フィールド・オブ・ドリームス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フィールド・オブ・ドリームス」のあらすじと結末をネタバレ解説。動画やキャスト紹介、レビューや感想も掲載。ストーリーのラストまで簡単解説します。
ネタバレ「フィールド・オブ・ドリームス」あらすじ・結末
この記事には映画「フィールド・オブ・ドリームス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方はご注意ください。
目次
【フィールド・オブ・ドリームス】のあらすじ1
~声を聞く~
主人公であるレイ・キンセラ(ケビン・コスナー)は、トウモロコシ畑を持っていた。ある日、農作業をしている時に「If you build it,he will come.(それを作れば、彼はやって来る)」という声を耳にする。やがて彼は、「トウモロコシ畑をつぶして野球場を作れば、八百長事件でメジャーリーグから永久追放となったシカゴ・ホワイトソックスのシュー・レス・ジョー・ジャクソンが再び現れる」と気付いた。
【フィールド・オブ・ドリームス】のあらすじ2
~野球場を作る~
妻を説得し、野球場を作ることになった。周りからは、変人扱いされるようになった。野球場を作ったことによって貯金がなくなり、トウモロコシによる収益も減った。野球場は作ったものの、何も起こらない。レイは待ち続けた。
【フィールド・オブ・ドリームス】のあらすじ3
~ジョー・ジャクソン現れる~
ある日の晩の事、レイと妻が野球場を維持していくのは難しいと話し合っているところに、一人娘のカリンが野球場に人がいると言ってきた。レイは野球場に目をやると、そこには確かに野球選手が一人立っていた。それはもうすでに他界したはずの、ジョー・ジャクソンであった。レイは、何としてでもこの野球場を維持すると決意する。
【フィールド・オブ・ドリームス】のあらすじ4
~再び、声を聞く~
レイは、再び声を聴くことになった。「Eace his pain.(彼の痛みを和らげろ)」という内容だった。いろいろ調べていくうちに、作家のテレンス・マン氏を野球場に連れて行って野球を観戦する事だと思った。そこで、また他の観客には見えていないビジョンを目にし、更に声を聞く。「Go the distance.(やり遂げろ)」。しかし、マン氏は見てもいないし聞いてもいないように見えた。レイは、マン氏を連れてくる事が意味のない事だと思ったが、マン氏はビジョンを見て声を聞いていた。そして、2人のアメリカ大陸横断旅が始まる。
【フィールド・オブ・ドリームス】の結末
~父親との再会~
昔のプレイヤーを探したりしながら、レイはマン氏と供に野球場に戻ってきた。レイの義兄弟が、レイは破産しているから畑を手放せと迫る。レイたち以外には、野球選手を見ることができなかった。レイは、売ることには応じない。そして、事件が起こった。レイの娘のカリンが階段から落下した。その時、昔のプレイヤーで野球では芽が出ず医者になったアーチーが医者として義兄弟の目の前に現れた。それを見た義兄弟は態度を一変して、「ここは、絶対に売るな」と言い出した。そして、すべてがパーフェクトと思っていたら、最後に大きなプレゼントがあった。それはレイとレイの父親であるジョンとの再会である。そのジョンはまだ若く、レイも生まれていない。レイは父親と、けんか別れしていた。レイにとっては、この上ないプレゼントであった。父親が帰りかけた時に、「お父さん、キャッチボールしない?」と話しかける。
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「フィールド・オブ・ドリームス」感想・レビュー
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原作とはいろいろ違っていて、原作での作家は実在のサリンジャーです。「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のキャッチャーに引っ掛けたのでしょうね。そこが物語の大事なファクターだったりするのですが、映画ではすっぽり抜け落ちていて、やはり実在のシューレス・ジョー・ジャクソンとキンセラとの絡みだけになっています。実在と空想がいろいろ入り混じっているから面白い話なのに、ちょっと残念です。その点を抜きに、ノスタルジックなファンタジー映画としてだけ見れば、面白い作品だと思います。
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情けない父親しか知らない主人公がカッコいい時代の父親を知る。最後のキャッチボールは何度見ても泣いてしまう
一方間違えると妄想に憑りつかれた危ない男になってしまうところを、ケビン・コスナーが演じているので地に足のついたキャラクターに思えてきました。夫の突然の奇行に振り回されながらも、優しく見守っている妻の姿には心温まるものがありました。亡き父親への愛憎半ばする思いを振り切って、キャッチボールを通して心交わすシーンにはホロリとさせられました。