映画「フラクチャード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フラクチャードの紹介：2019年アメリカ映画。レイは妻の実家から帰る途中に、娘のペリが転落して怪我をし、病院に向かいました。妻の付添いで医師の診察を受ける間、一人で待合室にいたレイは眠りこけていました。目覚めると妻と娘のいなくなったレイは、必死で病院内を探しますが、この病院にはレイしか来ていないとい言われます。レイの妻と娘はどこにいったのか？というスリラー映画です。この手の作品をよく見ている人には、パターンの読める内容ですが、見ていない人にはとても面白い作品でしょう。
監督：ブラッド・アンダーソン 出演者：サム・ワーシントン（レイ・モンロー）、リリー・レーブ（ジョアン・モンロー）、スティーヴン・トボロウスキー（ベルスラム医師）、アッジョア・アンドー（ジェイコブス医師）ほか
この解説記事には映画「フラクチャード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レイは妻ジョアンと幼い娘ペリを車に乗せ、ジョアンの実家から帰路についていました。ジョアンの実家で言われたことに腹を立てたレイは、ジョアンに愚痴を言い、二人は言い争いになりました。
途中でペリの聞いていた携帯プレーヤーの電池がなくなり、ガソリンスタンドに立ち寄りました。レイは電池を買わず、酒を買っていました。ペリが車内に落としたコンパクトをレイが探していると、外に出たペリは野良犬に睨まれました。ジワリと迫ってくる野良犬に恐怖を感じ、助けを求めるペリに気づいたレイが駆けつけると、ペリの背後は建築中の壁が下に切り立っていました。
ペリに「動くな！」と言い、野良犬に石を投げた瞬間、ペリは転落しました。レイもペリを助けようと飛び降りますが、二人はそのまま下に激突しました。気絶していたレイが目覚めると、そこには動かなくなったペリがいました。
意識がもうろうとし、再び正気に戻ると、ジョアンがペリを抱きかかえていました。痛いと泣くペリを見たレイは、病院へ行こうと車に乗り込みました。車内ではジョアンが「早く、急いで！」とレイに迫りました。レイは暴走しながら病院にたどり着きました。
病院内は患者でいっぱいでした。早く診てもらうように頼めと言うジョアンに、レイは受付で事情を話し、診断を急がせました。何度か催促し、受付に文句を言われながらも名前が呼ばれ、必要以上の事を聞かれた後、ナースのアンがやって来ました。
ベルスラム医師が診察に当たり、腕の骨折と診断し、瞳孔が開いているから脳障害の疑いがあると言い、ＣＴスキャンをすることになりました。技師のブルースがやってきて地下の部屋に案内しますが、付き添いは一人だけと言われ、ジョアンが同行し、レイは待合室で待つことになりました。
しばらく眠ったレイは目覚めると、かなりの時間が経っている事に気づき、受付にペリの事を聞きました。しかし、受け付けはペリ・モンローという患者はいないと言います。そんなはずはないと詰め寄るレイですが、ナースのアンもレイの手当てをしただけだと言いました。さらにＣＴスキャンはその時間に使っていないと言われると、レイは興奮して暴れ出しました。
鎮静剤を打たれて隔離されたレイですが、扉を壊して通路に出ました。しかし警備員に追われ、病院の外に逃げました。病院が警察に通報していて、やがてパトカーがやって来ました。
レイはパトカーに詰め寄り、自分の話が正しいと、いきさつを話しました。警官はレイの話を聞いて裏付けを取ろうと、一緒に病院に向かいました。しかし、病院側はレイしか来ていないと言い、ペリのカルテもありませんでした。ＣＴスキャンの話も同じでした。
そこで警官は非番のベルスラム医師を呼んで話を聞くと、「レイが一人でやってきて、別の医師が診断し、私がＣＴスキャンを勧めたが大丈夫だと言った」と言いました。警官は監視カメラの動画を見せました。待合室にはレイしか映っていませんでした。そしてＣＴスキャン室に向かい、実際に動かしていない事実を見せました。
そこへ精神科医のテレサ・ジェイコブス医師がやって来ました。ジェイコブスは話をしようとレイを呼び、前妻の話から始めました。前妻のアビーは８年前にレイの飲酒運転の交通事故により死亡していました。そしてここには元々ジョアンもペリも来ていないのことを説明しました。それでも納得しないレイに、事故のあったガソリンスタンドへ行こうと言い、向かいました。
ペリが倒れていた場所には、探していたコンパクトがあり、大量の血痕がありました。ジェイコブスは「元々犬はいなかったんだ」と言うと、レイの頭は混乱し始めました。病院に戻ったレイは暴走し始めました。銃を発砲し、地下へ向かいました。
手術室でジョアンとペリを見つけ、医師たちを銃で脅したレイは二人を連れて駐車場に向かい、車に乗せました。そして帰路につくレイですが、車に乗っていたのは全くの別人でした。実はレイはアルコール依存症から精神障害をおこしていました。
あの時、ひとりで転落したペリを助けようと飛び降りたレイは、意識を失っていました。気が付くとジョアンが、死んだペリを抱きかかえて泣いていました。そして目覚めたレイに、ペリが「死んだのはあなたのせいだ」と激しく叱責しました。これに怒ったレイがジョアンを殴り飛ばしました。ジョアンは倒れ込み、建築中の基礎の鉄筋が頭に刺さり死んでしまいました。
レイはジョアンとペリの死体をトランクに乗せて病院に向かいました。そして一人で診察を受けますが、二人が死んだことが信じられないレイには、ジョアンとペリが見えていたのでした。
以上、映画「フラクチャード」のあらすじと結末でした。
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