映画「L.A. ギャングストーリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
L.A. ギャング ストーリーの紹介：2012年アメリカ映画。1940年代～1950年代のロサンゼルスで実際にあった出来事を記したポール・リーバーマンの実録ルポを基に、ロス市警と実在のギャング、ミッキー・コーエンとの壮絶な抗争を描いたクライム・アクションです。
監督：ルーベン・フライシャー 出演者：ジョシュ・ブローリン（ジョン・オマラ）、ライアン・ゴズリング（ジェリー・ウーターズ）、ニック・ノルティ（ビル・パーカー）、エマ・ストーン（グレイス・ファラデー）、ショーン・ペン（ミッキー・コーエン）ほか
この解説記事には映画「L.A. ギャングストーリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1949年、アメリカ・ロサンゼルスは元ボクサーから身を興した裏社会の大物ミッキー・コーエン（ショーン・ペン）が牛耳り、麻薬や売春などあらゆる犯罪が横行、警察すらも買収されて機能しない荒れ果てた街となっていました。そんな中、コーエンの圧力にも屈しないロス市警のジョン・オマラ巡査部長（ジョシュ・ブローリン）は、コーエン傘下の売春宿を摘発しますが、警察内部の内通者により逮捕した容疑者は釈放されてしまいます。市警本部長ビル・パーカー（ニック・ノルティ）はジョンの正義感の強さと軍人時代に特殊作戦への従事経験を買い、極秘裏に非合法的な手段を用いてコーエンの組織を壊滅させる作戦を提案しました。この作戦は警察の記録には残せず、買収を恐れて同僚にすら詳細を明かすことのできない危険な作戦でした。引き受けたジョンは反対する身重の妻コニー（ミレイユ・イーノス）を説得して理解を求め、買収にも屈しないメンバーの選定を開始、投げナイフの名手コールマン・ハリス警部補（アンソニー・マッキー）、凄腕の狙撃手マックス・ケナード巡査（ロバート・パトリック）、盗聴の専門家である元軍諜報部員のコンウェル・キーラー巡査（ジョヴァンニ・リビシ）の3人とチームを結成しました。
一方、ジョンの同僚であり、コーエンには買収されてないものの悪に立ち向かう気力を失っているジェリー・ウーターズ巡査部長（ライアン・ゴズリング）は、友人でコーエンの手下ジャック・ウェイレン（サリバン・ステイプルトン）とつるむ日々を送っていましたが、ジェリーはウェイレンからの違法賭博などの誘いは頑なに断っていました。ジェリーは礼儀作法の先生である女性グレイス・ファラデー（エマ・ストーン）に魅せられ、交際するようになりましたが、実はグレイスはコーエンの愛人であり、ジェリーは身分を偽って極秘裏に交際を続けていました。ジョンはジェリーもチームに誘いましたが断られ、召集した3人に作戦を聞きつけたマックスの部下で運転手のナビダ・ラミレス巡査（マイケル・ペーニャ）も加えた5人でコーエンのカジノを襲撃する作戦を立てましたが、コーエンに買収された警官が多数で護衛を務めており、あえなくジョンとコールマンは逮捕され、作戦は失敗に終わりました。その頃、コーエンはロスの覇権を巡って対立関係にあるライバルのジャック・ドラグナ（ジョン・ポリト）の抹殺を部下に命じ、部下らは路上で銃を乱射しました。ドラグナは辛うじて逃げ延びるも、ジェリーの顔見知りである罪なき靴磨きの少年ピート（オースティン・エイブラムズ）が流れ弾に当たって死亡してしまいました。これに怒りを爆発させたジェリーはコーエンの手下を射殺、ジョンの仲間たちと共に警察署からジョンとコールマンを助け出し、これをきっかけにジェリーもジョンらと手を組んでコーエンを倒す決意を固めました。
コンウェルの提案で、チームはコーエンの自宅に忍び込み、無事に盗聴器を設置することに成功しました。チームは盗聴のデータやこれまでに数多くの麻薬密売人を逮捕してきたコールマンの持つ情報などからコーエン一味の麻薬取引ルートを見つけ、暴力的な手段で潰していきました。しかし、最初はドラグナの報復行為と捕らえていたコーエンも、チームが襲撃した先から金を一切盗まなかったことに不信感を抱き、裏切り者がいるはずだと考えて部下に抹殺を指示、グレイスはジェリーとの交際が発覚することを恐れて逃げ出しました。やがてコーエンの自宅から盗聴器が発見され、チームのメンバーの身元までもがバレてしまいます。そんなことを知らないジョンらのチームはコーエンが仕掛けた罠にかかり、危うく全員抹殺されそうになりましたが、機転を利かせたジェリーの行動により難を逃れました。しかし、チームとは別に盗聴活動を行っていたコンウェルはコーエンの部下に襲撃されて命を落としました。
コーエンの魔の手はチームの家族たちにまで及び、ジョンの妻コニーも自宅ごと襲撃を受けましたが、何とか難を逃れて無事に子供を出産しました。ジョンはコニーと我が子を遠くへ逃がすことにし、ジェリーもグレイスをロスから逃がそうとしましたがそこにコーエン自ら手下を引き連れて現れ、グレイスを庇って逃がしたウェイレンを殺害しました。度重なる失敗によりチームは壊滅寸前に陥り、もはやジョンらの居場所は署内にはなく、パーカーも引責辞任の危機を迎えていました。ジョンは自らのクビをかけてジェリーと最後の作戦を練り、コーエンがウェイレンを殺害するところを目撃していたグレイスは裁判で証言するとの決意をジェリーに語り、ジョンはコーエンに買収されていた判事を脅して逮捕状を請求させました。ジョンはチームを招集してコーエンが滞在するホテルを襲撃、遂にチームとコーエンとの最終戦争が始まりました。チームはマックスを失いながらもコーエンの部下を皆殺しにし、ジョンはコーエンとの壮絶な殴り合いを制して遂に逮捕することに成功しました。グレイスの証言により懲役25年の刑を受け、収監されたコーエンを待ち構えていたのは、報復に燃えるドラグラの部下たちでした…。ようやくロサンゼルスには平和が訪れ、ジェリーはグレイスと結ばれました。コールマンとラミレスは良き相棒となり、警察を去ったジョンはバッジを海に投げ捨て、余生を妻子のために過ごすことにしました。
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