銀河英雄伝説外伝/黄金の翼の紹介:1992年日本映画。銀河系を2分する専制国家である銀河帝国のラインハルト・フォン・ローエングラムと民主主義国家である自由惑星同盟のヤン・ウェンリーという2人の英雄を軸に国家の存亡を描く田中芳樹原作「銀河英雄伝説」の劇場版アニメーション第2弾。隣の家に引っ越してきた住人を見に行ったキルヒアイスは、そこで金髪の少年と出会います。少年の名は、ラインハルト・フォン・ミューゼルといい、2人はすぐに友達となりました。そして、キルヒアイスは、ラインハルトの姉であるアンネローゼとも仲良くなりますが、ある日アンネローゼは、皇帝に仕えるため家を出ていきました。ラインハルトは、姉を皇帝から取り戻すためキルヒアイスと共に軍人を志し、やがて2人で宇宙を手に入れることを誓いました。
監督:清水恵蔵 声優:ラインハルト・フォン・ミューゼル(緑川光)、ジークフリード・キルヒアイス(子安武人)、アンネローゼ・フォン・ミューゼル(村田博美)、グレゴール・フォン・クルムバッハ (石井康嗣)、ヤン・ウェンリー(原康義)、ほか
映画「銀河英雄伝説外伝/黄金の翼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「銀河英雄伝説外伝/黄金の翼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「銀河英雄伝説外伝/黄金の翼」解説
この解説記事には映画「銀河英雄伝説外伝/黄金の翼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
銀河英雄伝説外伝/黄金の翼のネタバレあらすじ:起
ある日、ジークフリード・キルヒアイスが家に帰宅すると、隣の空き家に人がいる事に気が付きました。父親が、貧乏貴族が引っ越してきたと言ったため、キルヒアイスは隣の家の様子をうかがっていると、家から出てきた金髪の少年に怒鳴られました。
名前を聞かれたキルヒアイスが、ジークフリード・キルヒアイスと名乗ると、少年はキルヒアイスという性を気に入ったのかこれからはキルヒアイスと呼ぶことにすると言い、自らをラインハルト・フォン・ミューゼルと名乗りました。
その後、家からラインハルトの姉であるアンネローゼが出てくると、キルヒアイスに弟と仲良くするよう言いますが、キルヒアイスは、アンネローゼの可憐さに何も言えず家に逃げ帰ってしまいました。
その後、キルヒアイスは、ラインハルトと親友となり、アンネローゼと共に楽しい日々を送るようになりますが、ある日、アンネローゼが皇帝に仕えるために家を出たことで、楽しい日々は突然終止符が打たれてしまいました。
アンネローゼが家を去ると共にラインハルトも引っ越してしまいますが、ある日、ラインハルトがキルヒアイスを訪ねてくると、帝国軍の幼年学校への入学を誘いました。早く出世して1人前になって姉を取り戻す、というラインハルトの言葉に、キルヒアイスはラインハルトと共に進むことを決めました。
銀河英雄伝説外伝/黄金の翼のネタバレあらすじ:承
幼年学校に入学したラインハルトは優秀な成績を収めますが、姉が皇帝のお気に入りということで常に色眼鏡で見られていました。
当のラインハルトは、自分の実力で掴んだものでもないのに権力を持っている特権階級である門閥貴族を侮蔑しており、ある日、キルヒアイスに、姉を奪った皇帝や門閥貴族がいる今の銀河帝国を倒し宇宙を手に入れると誓い、キルヒアイスもそれに同意しました。
そして2人は幼年学校を卒業して惑星カプチェランカのBIII基地に赴き、そこで武勲を上げ昇進すると、駆逐艦エルムラントIIの艦長に任命され、エルムラントIIが配属されている最前線のイゼルローン要塞に赴任しました。
エルムラントIIの乗組員は、わずか16歳という若いラインハルトとキルヒアイスが上官になったことに憤りを感じますが、キルヒアイスがその実力の一端を披露したため乗組員の不満は抑えられました。
そのころ銀河帝国と敵対する自由惑星同盟は、イゼルローン要塞を攻略すべく5万隻もの大艦隊を派遣しており、さらに過去の失敗を教訓に、退却する帝国軍に紛れてイゼルローン要塞に接近する作戦を考案していました。
銀河英雄伝説外伝/黄金の翼のネタバレあらすじ:転
軍務省の憲兵隊からグレゴール・フォン・クルムバッハ少佐が派遣されてきました。目的はラインハルトを調査するためですが、背後には皇帝の寵愛を受けるアンネローゼの存在を好ましく思っていないベーネミュンデ侯爵夫人の存在がありました。
こうしてクルムバッハによるラインハルトの調査が始まりますが、その内容は、ラインハルト達の最初の赴任地である惑星カプチェランカのBIII基地での出来事でした。ラインハルトは、ここでベーネミュンデ侯爵夫人から依頼を受けたヘルダー大佐に殺されそうになりますが、キルヒアイスと協力して逆に殺してしまいました。
ヘルダー大佐は、公式の記録では自由惑星同盟との戦闘中に行方不明となり、戦死扱いとなっていましたが、クルムバッハは、ラインハルトが殺したのではないか、と疑っていました。調査はキルヒアイスにも及びましたが、その時同盟軍来襲の警報が鳴り響きました。
ラインハルトとキルヒアイスは、エルムラントIIに乗艦し出撃しましたが、エルムラントIIにはクルムバッハも乗艦しました。
エルムラントIIは、ラインハルトの指揮で敵駆逐艦を撃破する武勲を立てると、イゼルローン要塞の主砲であるトールハンマーが発射される前に退却しますが、その時同盟軍は、退却する帝国軍と同時にイゼルローン要塞に向けて突入しました。
敵と味方が混在となりトールハンマーを発射することできず、帝国軍は、同盟軍のイゼルローン要塞への接近を許してしまいました。
銀河英雄伝説外伝/黄金の翼の結末
エルムラントIIは、混乱の中イゼルローン要塞へ帰投することができました。しかし、同盟軍の攻撃によりイゼルローン要塞にも被害が出てきたことから、ラインハルトは、様子を見に向かいましたが、その先には、クルムバッハとその部下が待ち構えていました。
クルムバッハは、ラインハルトを殺そうとしますが、その時、イゼルローン要塞では、同盟軍を撃退するために味方がまだいるにもかかわらずトールハンマーが発射されました。
ラインハルトは、トールハンマーの発射光にクルムバッハ達がひるんだ隙にクルムバッハの部下の1人を倒すと、さらに救援にかけつけたキルヒアイスが残りの部下も倒しました。
しかし、ラインハルトが逃げるクルムバッハを追おうとした時に瀕死の部下がラインハルトの足首を掴んだため、ラインハルトは、穴に落下してしまいました。キルヒアイスがラインハルト手を掴んだため下まで落下しないで済みましたが、そこにクルムバッハが戻ってきてキルヒアイスに銃を突きつけました。
さらにクルムバッハは、キルヒアイスを痛めつけ、そのはずみでキルヒアイスはラインハルトを掴んだ手を放してしまいますが、ラインハルトはたまたま傍にあった壊れた梯子にしがみつき助かりました。
自由になったキルヒアイスは、逆にクルムバッハに襲い掛かり、また、梯子を伝って上まで上ったラインハルトが、クルムバッハを倒しました。そして、再びトールハンマーが発射され、粉砕された同盟軍は撤退していきました。
負傷して入院したキルヒアイスを見舞ったラインハルトは、キルヒアイスと、どこまでも一緒だ、あの日を、ラインハルトとキルヒアイス、そしてアンネローゼが幸せに暮らしていたあの日を取り戻すまで、と改めて誓ったのでした。
以上、映画「銀河英雄伝説外伝/黄金の翼」のあらすじと結末でした。
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