GODZILLA 星を喰う者の紹介:2018年日本映画。ゴジラシリーズ第32作にして初のアニメシリーズとなった通称“アニゴジ”三部作の最終章です。ゴジラの出現により宇宙に逃れた人類が地球を取り戻すため繰り広げてきたゴジラとの戦いが「ギドラ」の出現により新たな局面を迎えます。
監督:静野孔文、瀬下寛之 声の出演:宮野真守(ハルオ・サカキ)、櫻井孝宏(メトフィエス)、杉田智和(マーティン・ラッザリ)、梶裕貴(アダム・ビンデバルト)、堀内賢雄(ウンベルト・モーリ)、中井和哉(ハルエル・ドルド)、山路和弘(エンダルフ)、上田麗奈(マイナ)、小澤亜李(ミアナ)ほか
映画「GODZILLA 星を喰う者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「GODZILLA 星を喰う者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
GODZILLA 星を喰う者の予告編 動画
映画「GODZILLA 星を喰う者」解説
この解説記事には映画「GODZILLA 星を喰う者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
GODZILLA 星を喰う者のネタバレあらすじ:起
前作『決戦機動増殖都市』で超巨大ゴジラ“ゴジラ・アース”に敗れ去ったハルオ・サカキ(宮野真守)ら地球人類、メトフィエス(櫻井孝宏)ら異星人“エクシフ”は原住民“フツア族”の村に撤退しました。機動兵器“ヴァルチャー”にハルオと共に乗り込んでいたユウコ・タニはメカゴジラの素材“ナノメタル”に侵食されており、助けられた時には既に脳死状態に陥ってしまっていました。
マーティン・ラッザリ(杉田智和)からユウコの状態を聞かされたハルオは衝撃に打ちひしがれますが、メトフィエスはハルオがナノメタルに侵食されなかったのは“神の意思”だと主張、ハルオを英雄として祭り上げることで人々を自らの信者に引きずり込んでいきました。
ハルオがナノメタルの侵食から逃れられた理由は、フツア族が以前ハルオを治療した際に用いた白い鱗粉によるものでしたが、メトフィエスはそれも承知のうえだとし、ゴジラを葬り去るためエクシフが崇拝する“神”を呼び出す考えを示しました。
その頃、地球人類・エクシフ・異星人ビルサルドの各種族が乗る宇宙移民船「アラトラム号」では、ゴジラ・アース退治にまたしても失敗したハルオの処遇について意見が分かれており、種族間の亀裂が深まりつつありました。そしてハルエル・ドルド(中井和哉)率いるビルサルドはハルオの極刑を求めて船内でクーデターを起こし動力室を制圧しました。
GODZILLA 星を喰う者のネタバレあらすじ:承
マーティンを通じてその情報を知ったハルオは、マーティンの説得を受けて種族間の対立が沈静化するまではフツア族の用意した隠れ家に身を隠すことにしました。フツア族の少女マイナ(上田麗奈)はハルオに、生き残れば勝ち、死ねば負けというフツア族の価値観を語りました。
一方、メトフィエスの不穏な動きを察知したマイナの双子の妹ミアナ(小澤亜李)は、密かにその足取りを追って洞窟に入り、メトフィエスが儀式を行おうとしている様を目の当たりにしますが、メトフィエスに気づかれて捕らえられてしまいます。
メトフィエスは信者らを前に儀式を開始、エクシフが神と崇める実体のない黄金の龍の怪獣“ギドラ”を召喚しました。ギドラは信者たちを生け贄として食らい尽くすと宇宙空間に駆け上がり、アラトラム号を襲撃して撃沈してしまいました。
休眠状態だったゴジラ・アースはギドラの存在に気付いて活動を開始、ギドラに熱線を浴びせようとしますが通用せず、ゴジラは実体のないギドラを前に苦戦を強いられました。
駆け付けたハルオは以前メトフィエスが話していた「星を滅ぼす者」こそがギドラであると気付き、真意を探るためメトフィエスのもとへ向かいました。
GODZILLA 星を喰う者のネタバレあらすじ:転
メトフィエスと対峙するハルオでしたが、幻術によって精神世界へ誘われてしまいます。
メトフィエスはハルオにエクシフの真の目的を語り始めました。かつてエクシフは高度な文明を築き上げていましたが、その発展の先に見出だしたのは“滅びは必然”という真理であり、自らギドラの生け贄になったということでした。そしてギドラは今まさに新たな生け贄を欲しており、それは地球人類が文明の発達の末に産み出したゴジラを地球もろとも食らい尽くそうとしているということでした。メトフィエスはハルオから戦意を奪い、自らの信仰に身を委ねるよう洗脳しようと試みました。
一方のマーティンは、ギドラが自分たちがいる世界とは異なる次元からやってきた存在であり、メトフィエスがこの世界にギドラを手引きしたのだと推察しました。ハルオの危機を感じ取ったマイナはマーティンを連れてフツアの神の卵の下に向かい、フツアの神の力を使ってハルオに呼び掛けました。我に返ったハルオはメトフィエスの右目にエクシフの神具“ガルビトリウム”が埋め込まれていることに気付き、揉み合いの末にそれを破壊することに成功しました。そしてギドラは実体のある存在と化し、反撃に出たゴジラ・アースによって倒されました。瀕死のメトフィエスは、ハルオにその命がある限りギドラは見ていると意味深な言葉を残して息を引き取りました。
GODZILLA 星を喰う者の結末
アラトラム号の崩壊により、わずかに生き残った地球人類はフツア族と共存することを決め、これまでの文明の産物と決別した生き方を選択しました。やがてマイナはハルオとの子供を身籠り、穏やかな日々を過ごしていました。
ところがそんなある日、マーティンはユウコの体内のナノメタルを使い、唯一残ったヴァルチャーを再起動させることに成功しました。しかし、文明がある限りまたギドラが甦るであろうというメトフィエスの言葉を思い出したハルオは、ヴァルチャーとユウコの体内に残るナノメタル、そしてゴジラへの憎しみを抱く自らを葬り去ろうと決意しました。
ハルオを止めようとするミアナに、ハルオは「ゴジラが憎いか?」と問いかけると、ミアナはフツア族にとってゴジラとは天災のひとつに過ぎず、特に憎しみを抱いていませんでした。ハルオは、人間は時には負け戦に挑まなければならない時もあるとミアナに告げ、ユウコをヴァルチャーに乗せるとゴジラ・アースへ向かって突撃、ハルオはユウコやヴァルチャーもろともゴジラ・アースの熱線の直撃を受けて爆散していきました…。
数十年後、フツアの村ではヴァルチャーを象った人形に子供たちが恐れることを封じて燃やす儀式が行われていました。その様子を優しく見守るひとりの老婆の姿がありました。
以上、映画「GODZILLA 星を喰う者」のあらすじと結末でした。
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