グッドフェローズの紹介:1990年アメリカ映画。ギャング映画の傑作。マーティン・スコセッシ監督としては「レイジング・ブル」以来の実話もので、久しぶりに力のこもった作品となり、批評家の絶賛を浴びた。トミーを演じたジョー・ペシがアカデミー助演男優賞を受賞。
監督:マーティン・スコセッシ 出演:レイ・リオッタ(ヘンリー・ヒル)、ロバート・デ・ニーロ(ジェームズ・ジミー・コンウェイ)、ジョー・ペシ(トミー・デヴィート)、ロレイン・ブラッコ(カレン・ヒル)、ポール・ソルヴィノ(ポール・ポーリー・シセロ)、クリストファー・セロン(少年時代のヘンリー)、ジュリー・ガーフィールド(ミッキー・コンウェイ)、サミュエル・L・ジャクソン(スタックス・エドワーズ)、フランク・シヴェロ(フランキー・カーボーン)、マイク・スター(フレンチー)、フランク・ヴィンセント(ビリー・バッツ)、ほか
映画「グッドフェローズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グッドフェローズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「グッドフェローズ」解説
この解説記事には映画「グッドフェローズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グッドフェローズのネタバレあらすじ:起
1970年のニューヨーク。夜のハイウェイを1台の車が走っています。乗っているのは、ヘンリー、ジミー、トミーの3人。後ろのトランクには撃たれた男がいて、彼を埋めに行くのです。ここで物語はヘンリーの回想へ――。
1955年のニューヨーク、ブルックリン。アイルランドからの貧困移民一家である12歳のヘンリーは、汗水垂らして働く事をバカらしいことと思っていて、ギャングになって一攫千金を得て何不自由なく暮らすという理想を持っていました。そんな理由で幼い頃からグットフェローズというギャングに憧れていたのです。
そしてこの年から学校へ行くかたわら、地元のギャングのボスであるポール・シセロの下で働き始め、使い走りをすることになったのです。やがて学校は辞めてしまい、本格的にギャングの道へ。
しかし、闇たばこや偽装クレジットカード等の不当売買で逮捕され、裁判にかけられてしまいますが、何も口を割らなかったヘンリーは仲間たちから一目置かれる存在となります。こうして、決して仲間は売るな、口を割るなという厳しい掟を叩き込まれることになるのです。
グッドフェローズのネタバレあらすじ:承
やがて街では恐れられている存在であるジミーや、その弟分であるトミーとも手を組み、仲間になるのです。
成人を迎えたヘンリーは、マフィアでの活躍も目立ち始めます。そして1967年、彼ら3人はエア・フランス現金強奪事件を起こし、42万ドルを手に入れ贅沢な暮らしが出来るようになりました。しばらくはナイトクラブで豪遊する3人。ヘンリーはカレンというユダヤ系の女性と知り合い、一目惚れ。そして結婚。
カレンは始めはヘンリーがギャングだということを黙っていたため何も知りませんでしたが、徐々にヘンリーのしていることに気づき始めます。最初はヘンリーが犯罪者であることに抵抗を覚えますが、その普通の生活では味わうことのできない贅沢な生活にハマり、楽しみ始めます。
ある日、ヘンリー達は大物マフィアのビリーと出会います。やがて口論に発展し侮辱された事で、血の気の多いトミーがビリーを殺してしまいます。その遺体の処理をヘンリーが手伝った事で、マフィアの幹部に追われる事になりました。
さらに、ヘンリーとジミーはフロリダで暴行事件を起こした事でFBIにより逮捕。10年の実刑判決をくらうことになったヘンリーは、獄中生活を送ることになります。しかし、看守たちに金を掴ませたおかげで、他の囚人のような不自由はしなかったうえ、カレンの手引で麻薬の売買を行っていた事で、家族の生活費も難なく稼ぐことができました。
グッドフェローズのネタバレあらすじ:転
やがてヘンリーは4年間の刑期を終え、シャバへと戻ります。元々シセロは麻薬販売に反対していて、挨拶に来たヘンリーに麻薬販売を止めるよう忠告しますが、ヘンリーは止めるつもりはありませんでした。それどころかトミーやジミーも引き入れ、麻薬販売を続けます。さらに親分のシセロの忠告も聞かず、また大きな犯罪を起こそうとします。
1978年、前と同じケネディ国際空港で600万ドルもの現金と宝石を強奪。ジミーの仕切りで実行されたこの当時最大の強奪事件は、あまりに世間の反応が大きかったためFBIも解決に躍起となり、そのことで実行犯たちは追い詰められることになります。
FBIにバレる事を恐れ、必死になって証人となる人間を次々と消していくジミーとトミー、そのせいでFBIの捜査は難航しました。
ある日、トミーがファミリーの幹部になると言われ大喜びで呼び出しに応じますが、それはファミリーが仕掛けた罠でした。そこでトミーはビリーを殺した罪を責められて殺されてしまいます。その事がきっかけで、ヘンリーとジミーの関係性に亀裂が生まれ始めました。
グッドフェローズの結末
ヘンリーはすっかり麻薬に溺れてしまい、ジミーが起こした強奪事件で、FBIに予てよりマークされていたヘンリーは逮捕されてしまいます。保釈の身となったヘンリーはこのままではジミーに命を狙われてしまう、そう考えました。
そこでヘンリーはシセロに助けを求めにいきますが、ずっとヘンリー達のことを怒っていたシセロはそれを拒否、僅かな退職金を渡して破門を言い渡します。ジミーやシセロに見捨てられたヘンリーは絶望してしまいます。
その後ヘンリーは、自分の身を守るために仲間を売るな、口を割るなのマフィアの固い掟を破り、裁判でジミーとシセロの罪を証言することになります。それが原因でジミーもシセロも逮捕されてしまいました。
ヘンリーは証人保護プログラムによって司法側から守られる存在となりました。もうこれで命を狙われることはない一時の安堵感を得ることができたヘンリーでしたが、しかしギャングに憧れていた彼は、結局その憧れが仇となり、コソコソと隠れる生活を強いられ、退屈な日々を過ごすことになったのです。
以上、映画「グッドフェローズ」のあらすじと結末でした。
何度観ても面白いです!こういったマフィア系のジャンルの映画は個人的には大好きなのですが、この映画はまさにマフィアの映画作品でもトップクラス、最高傑作品です。まだ若いロバート・デ・ニーロはかっこいいですね。仲間思いでマフィアにしては優しいも所もあるロバート・デ・ニーロですが、ラストでは根っからの悪人だったことも分かります。同監督の「カジノ」という作品がありますが、そちらも大満足なマフィア映画です。一般人からするとこの世界は非現実的なのですが普通に人を殺しまくります(笑)敵でも仲間でも関係ありません。このような事が日常茶飯事なんてマフィアの世界は怖いですね。