妖星ゴラスの紹介:1962年日本映画。ゴジラシリーズの監督として知られる本多猪四郎が手掛けたSF大作。巨大な星が地球に衝突するという設定は後の「ハルマゲドン」などのハリウッド大作でも使われている。特撮は「ゴジラ」と同様、円谷英二が担当。
監督:本多猪四郎 出演:池部良(田沢博士)、上原謙(河野博士)、田崎潤(園田雷蔵)、西村晃(村田宇宙省長官)、小沢栄太郎(木南法務大臣)、白川由美(園田智子)、久保明(金井達麿)、ほか
映画「妖星ゴラス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「妖星ゴラス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
妖星ゴラスの予告編 動画
映画「妖星ゴラス」解説
この解説記事には映画「妖星ゴラス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
妖星ゴラスのネタバレあらすじ:起
アメリカやソ連に続いて日本でも宇宙開発が推進され、1970年代の末、JX-1隼号が打ち上げられました。乗組員は艇長の園田博士をはじめとする37名。彼らはこれから土星を目指して長い旅を続けるのです。
ところが丁度その頃、パロマ天文台が「冥王星より約36分の方向に黒色矮星が見つかった」という重大な発表をおこないます。ゴラスと命名されたその星は、質量が地球の約6000倍でした。
その進路に当たる太陽系の各惑星は壊滅的な影響を受ける恐れがあり、事態を重大視した宇宙管制委員会は、宇宙を航行中の船に連絡を取り、観測に協力するよう呼びかけます。
妖星ゴラスのネタバレあらすじ:承
園田は自分たちがゴラスに最も近い位置にいることを知り、積極的に観測に参加し、そのデータを収集します。ところが隼号はその引力に引き寄せられてしまい、その燃え盛る炎によって消滅。データだけが地球に届けられます。
そのデータを解析した結果、ゴラスはやがて地球にぶつかる進路を取っていることが判明。日本政府からその事実を知らされた各国の首脳陣は大慌てになります。
普段は対立している国々も、地球の危機にはさすがに協力しないわけにはいきません。
妖星ゴラスのネタバレあらすじ:転
こうしてゴラス対策本部が設けられ、世界の科学者たちが意見を交換。そして日本宇宙物理学会の田沢博士がひとつの解決策を提案します。それは巨大なロケット噴射ノズルを南極に建設し、その推進力によって地球自体の軌道を変えるという大胆極まるものでした。
最初は夢のような案だと考えられていましたが、各国の隠していた技術によってそれが可能だということが分かり、さっそく建設が始まります。
妖星ゴラスの結末
計算の結果、地球は40万キロメートル移動させられることが決まり、完成したロケットは100日間に渡って巨大な炎を吐き出し続けます。
その間、温度が上昇したため、南極の溶けた氷の下から巨大な怪獣が出現して邪魔をすることもありましたが、運行は順調。ゴラスが近づくにつれて天変地異は発生したものの、何とか衝突は免れ、地球の危機は回避されます。
これも世界の国々が力を合わせたおかげでした。
以上、映画「妖星ゴラス」のあらすじと結末でした。
この東宝特撮映画「妖星ゴラス」は、日本が誇る不朽の名作「ゴジラ」の本多猪四郎&円谷英二コンビによる作品だ。
地球に接近する、とてつもなくでかい恒星との衝突を避けるため、南極に巨大なロケット噴射口を作って、地球の軌道を変えるというスケールの大きさにしびれてしまう。
当時の科学技術の粋を集めた緻密なストーリー、神業的な都市の水没ミニチュアの特撮に、ある種の感動を覚えてしまう。
尚、いきなり出現する怪獣マグマは、ストーリーと関係ないと言えば、それまでだが、”ウルトラ世代”には、お約束のパターンで嬉しくなってしまいます。