王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンの紹介:2023年日本映画。スーパー戦隊シリーズ第47作『王様戦隊キングオージャー』の初の劇場版作品です。本作はテレビ本編の第23話の直後となり、正式にシュゴッダム国王となった主人公・ギラの戴冠式に起こった出来事を描きます。ゲストとして、テレビ本編ではギラとその兄ラクレスの父コーサス・ハスティーを演じる中村獅童、トウフ国の前女王殿役でテレビ本編でも同役を演じる雛形あきこが参戦しています。
監督:上堀内佳寿也 脚本:高野水登 原作:八手三郎 出演者:酒井大成(ギラ・ハスティー)、 渡辺碧斗(ヤンマ・ガスト)、村上愛花(ヒメノ・ラン)、平川結月(リタ・カニスカ)、佳久創(カグラギ・ディボウスキ)、池田匡志(ジェラミー・イドモナラク・ネ・ブラシエリ/ナレーション)、伊藤茂騎(クワガタオージャー)、森博嗣(トンボオージャー)、坂梨由芽(カマキリオージャー)、蜂須賀祐一(パピヨンオージャー)、寺本翔悟(ハチオージャー)、高田将司(スパイダークモノス)、森岡豊(ドゥーガ)、千綿勇平(シオカラ)、吉満寛人(セバスチャン)、長谷川かすみ(モルフォーニャ)、神前元(クロダ)、星乃あんな(コガネ)、木曽源(ブーン)、南北斗(アッカ)、岡野海斗(ウスバ)、早川渚紗 (マユタ)、神里まつり(クレオ・ウルバヌス)、水島麻理奈(エレガンス・モーン)、クラウス(ディード)、ダーブロウ有紗(メタリー)、佐倉綾音(デボニカ)、雛形あきこ(イロキ)、中村獅童(ライニオール・ハスティー)ほか
映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」解説
この解説記事には映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンのネタバレあらすじ:起
ここは地球より遠く離れた惑星チキュー。テレビ本編での王位を巡る死闘を制し、正式に工業の国シュゴッダムの新国王への即位が決まった“自称王様”のギラ・ハスティーはいよいよ戴冠式を迎えようとしていました。
ギラは物語の語り部にして人間とバグナラクの混血児であるジェラミー・ブラシエリから王になったら何がしたいのかと問われ、言葉に詰まりました。そこにシュゴッダム前国王ラクレス・ハスティーの元側近であり、新たにギラの側近となったドゥーガ、ギラが参加する「五王国異様事案対策用戦略救命部隊(通称:王様戦隊キングオージャー)」の一員でもある極寒の国ゴッカンの国王兼国際最高裁判長リタ・カニスカが戴冠式の準備ができたと呼びにきました。
戴冠式にはキングオージャーの一員でもあるテクノロジーの国ンコソパの国王兼総長のヤンマ・ガスト、芸術と医療の国イシャバーナの女王兼女医のヒメノ・ラン、農業の国トウフの王殿カグラギ・ディボウスキも出席しました。
いよいよ戴冠式というその時、ギラの前に死の国ハーカバーカの案内人を名乗るデボニカという女性が現れました。デボニカはギラがかつて養護園にいた頃からの顔見知りで、数年前に姿を消していたのです。デボニカはギラに、ご先祖様に会うためにギラとキングオージャーの仲間たち(ジェラミーを除く)にハーカバーカに行かなければならないと告げ、ハーカバーカへ行くための乗り物を用意しました。乗り物はやがてハーカバーカへと通じるゲートへと入っていきました。しかし、お呼ばれでないジェラミーはこっそりとクモの糸をヤンマに巻きつけていました。
王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンのネタバレあらすじ:承
ハーカバーカに辿り着いたギラたちでしたが、ヒメノとカグラギとははぐれてしまい、デボニカもどこかへ行ってしまいました。ギラ・ヤンマ・リタはかつて自分たちが倒した地底国バグナラクの戦闘員サナギムに襲われました。
そこに現れたのはシュゴッダムの初代国王だったライニオール・ハスティー。ライオニールはチキューの各国の王にしか扱えない剣・オージャカリバーの一振りでサナギムたちを一掃しました。2000年前にチキューを救った英雄のひとりだったライオニールはシュゴッダム国王になるにはチキューの真実の歴史を語らねばならないと告げ、ギラを王の間へと連れて行きました。
ライオニールはシュゴッダムでも由緒ある家系のデボニカに命じ、ギラが王に相応しいか見定めるために行動の全てを監視させてきました。デボニカはなんと「ギラには王様を辞めてもらうから」と告げ、ライオニールが現世に蘇ってシュゴッダムの王位に返り咲くのだと説明しました。ライオニールはまもなくチキューは大災難に見舞われて滅亡の危機に瀕すると予言し、心優しいギラでは人を救えないと言い放ちました。
ライオニールが蘇るには、現世と死の世界を行き来できるデボニカの命が必要でした。ギラはデボニカを斬ろうとするライオニールを制し、デボニカを連れて逃げ出しました。
王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンのネタバレあらすじ:転
ヤンマとリタはハーカバーカから現世に戻る方法を探っていました。そんな折、リタはかつて自分が裁いた罪人たちの魂に苦しめられてしまいました。しかし、やがてリタは実は罪人の中にも自分に感謝していた者がいたことに気づきました。
一方、ヒメノは15年前の“神の怒り”事件で死んだ両親、イシャバーナ先代国王ディードと王妃メタリーと再会を果たしていました。両親はヒメノに一緒に暮らそうと呼びかけましたが、ヒメノは「さよならのない別れは美しくないから」と言い、15年前にできなかった別れを告げにきたのだと告げました。
カグラギは15年前のクーデターで倒された(詳細はテレビ本編の第37話参照)トウフの前女王殿イロキと対峙していました。イロキはカグラギを裏切り者だと言い放ち、いずれカグラギは国民を裏切ることになるだろうと呟きました。しかし、カグラギはイロキは何者かに操られていたことに気づいており、カグラギの真意を知ったイロキは姿を消していきました。
ヤンマはいつの間にか自分に繋がれていたジェラミーのクモの糸を使い、現世にいる側近シオカラとの通信に成功しました。ヤンマは(テレビ本編の第12話で開発した)嘘をつけば高圧電流をくらう高性能の嘘発見器を使うよう命じ、仮死状態になったシオカラはハーカバーカに入ることに成功しましたが、勢いあまって扉をしめてしまいました。しかし、ヒメノの執事セバスチャン、リタの側近で後継者候補のモルフォーニャ、カグラギの側近である黒子のクロダも(嘘発見器)を使ってハーカバーカに入りました。
ギラはデボニカに現世に帰ろうと呼びかけましたが、デボニカは国民の幸せのためなら死ねると拒みました。ライオニールはデボニカひとりの犠牲で人類が救われるのだと説きましたが、ギラはライオニールのやり方を批判し、理不尽に支配された歴史を自分がぶっ壊すと宣言しました。ギラは「地獄みたいな世界でも小さな幸せを見出すための僕らは生きてきた。俺様は小さな幸せを守る王になる!」と宣言、“邪悪の王”クワガタオージャーへと王鎧武装しました。
王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブンの結末
ライオニールは死者たちの魂をまとって王鎧武装し、鎧姿の武者となってクワガタオージャーに立ちはだかりました。ライオニールの圧倒的な強さに押されるクワガタオージャーでしたが、デボニカは「私は生きたい! 私の王はギラだ!」と思い直し、シュゴッダムの王冠オージャクラウンをクワガタオージャーに授けました。
そこにヤンマ・ヒメノ・リタ・カグラギ、そしてクモの糸を使って密かにハーカバーカに入っていたジェラミーが現れました。クワガタオージャーはキングオージャーの仲間たちと結束してチキューを救うと宣言、オージャクラウンの力でキングクワガタオージャーへとパワーアップしました。
ヤンマは“叡智の王”トンボオージャーに、ヒメノは“絢爛の女王”カマキリオージャーに、リタは“不動の王”パピヨンオージャーに、カグラギは“豊穣の王殿”ハチオージャーに、ジェラミーは“狭間の王”スパイダークモノスに王鎧武装しました。
ライオニールはサナギムたちを召喚して対抗しましたが、キングクワガタオージャーたちは仲間たちと結束して立ち向かい、ライオニールを制して王鎧武装を解くことに成功しました。ギラたちの覚悟を受け取ったライオニールは必ずチキューの民たちを救えと告げ、ギラは新たな歴史を担うと約束して仲間たちと共に現世へと帰還しました。
ギラの戴冠式は盛大に執り行われ、オージャクラウンを授かったギラは正式にシュゴッダム国王に即位しました。その頃、デボニカは美味しそうにケーキを食べていました。
以上、映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」のあらすじと結末でした。
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