グラスホッパーの紹介:2015年日本映画。伊坂幸太郎の「最強」と名高い小説、グラスホッパーの映画化作品。ハロウィンの夜、渋谷のスクランブル交差点の事故で恋人を失った元教師の鈴木は、真犯人への復讐のためにある組織に潜入した。組織を取り巻く殺し屋たちと事件に巻き込まれていく。
監督:瀧本智行 出演者:生田斗真(鈴木)、浅野忠信(鯨)、山田涼介(蝉)、麻生久美子(すみれ)、波瑠(百合子)、菜々緒(比与子)、村上淳(岩西)、吉岡秀隆(押し屋)、石橋蓮司(寺原)、佐津川愛美(元教え子)ほか
映画「グラスホッパー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グラスホッパー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グラスホッパーの予告編 動画
映画「グラスホッパー」解説
この解説記事には映画「グラスホッパー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画グラスホッパーのネタバレあらすじ1:恋人の死
ハロウィンの夜、渋谷のスクランブル交差点で、薬漬けになった男が青信号の交差点に車で突っ込む事件が起こりました。百合子(波瑠)は、迷子になった男の子をかばい、車にひかれて死んでしまいます。恋人を失った鈴木(生田斗真)が、百合子の事故現場へ行くと、「犯人は別にいる」「フロイラインの寺原親子を調べろ」と書かれた紙を拾います。その後、鈴木は教師を辞め、フロイラインの新人社員として潜入するのでした。
映画グラスホッパーのネタバレあらすじ2:ジュニアの死
フロイラインのダイエットの薬を売るために、路上で女性に声をかけていた鈴木は、元教え子(佐津川愛美)に出会います。そこへ比与子が現れ、鈴木と元教え子を事務所へ呼びます。比与子は、元教え子に薬を飲ませて眠らせ、寺原(石橋蓮司)の息子・ジュニアのところへ連れて行くと言いました。ジュニアとの待ち合わせ場所に出向いた二人でしたが、ジュニアが路上で誰かに押されて車に挽かれ死んだのを見てしまいます。押したのは「押し屋」と呼ばれる暗殺者でした。比与子は、鈴木に押し屋(吉岡秀隆)を追うように命じ、鈴木は尾行を始めます。
映画グラスホッパーのネタバレあらすじ3:二人の殺し屋
鯨(浅野忠信)と呼ばれる自殺屋は、寺原の依頼で、ハロウィンの夜の真相を知るジャーナリストを自殺に追い込んでいました。しかしながら、鯨には今まで自分が殺した霊が見えていて、それに話しかけられることで苦しんでいます。蝉(山田涼介)と呼ばれる殺し屋はナイフ使いで、人を残忍に切り裂く殺し屋です。殺しを引き受け、ターゲットの居場所を突き止める役目の相棒・岩西(村上淳)は、寺原から、鯨を殺すよう依頼されます。岩西は鯨の住処を探し当て、蝉に仕事をするように言います。しかし鯨は、自分が誰かに追われていることに気づきます。
映画グラスホッパーのネタバレあらすじ4:押し屋の正体
鈴木は尾行の末、押し屋には妻と子供がいることを知ります。自分も結婚間近だったことから、家族がいる押し屋の正体を比与子に伝えるべきか悩む鈴木ですが、比与子に居場所を発見されてしまいます。そして「押し屋を雇ったのは鈴木というタレこみがある」と告げられるのです。比与子から逃げ切った鈴木ですが、また押し屋の家に戻ります。それは押し屋に、渋谷の事件の主犯であるジュニアの殺しを感謝することと、寺原に追われていることを伝えるためでした。そして比与子に電話をして、元教え子を開放することを条件に、自分が出向くことを約束します。そのころ、鯨は岩西を訪ねていました。自分を殺そうとした依頼者が、自分の仕事の依頼人でもあった寺原だと知り驚きます。岩西を死に追いやろうとしたとき、岩西は蝉からの電話に出て、自分が死ぬことを告げます。蝉にとって岩西は唯一の友人でした。飛び降り自殺をした岩西の姿を見た蝉は、鯨に復讐することを決意します。
映画グラスホッパーの結末:格闘と真実
比与子の下に拘束された鈴木は、現れた寺原に百合子のことを笑われた挙句、殺されそうになります。その時に鯨が乱入してきました。鯨が寺原側の人間を倒している間に、鈴木は頭を強く打ち、意識がなくなってしまいます。寺原は部下とエレベーターに逃げ込んだのですが、そこで待っていたのは元教え子の女でした。拘束されていた手錠を外し脱出していたのです。彼女もまた殺し屋で、寺原と比与子を殺します。鯨の下に、復讐心に燃えた蝉がやってきました。二人は死闘の末、窓を突き破り死んでしまいます。
鈴木が目を覚ましたら、周りは死体だらけでした。脱出し、押し屋の家に行きますが、そこにはもう押し屋の家族はいませんでした。1年後、鈴木は遊園地のピエロとして働いていました。そこへ押し屋の妻のすみれ(麻生久美子)が子供を連れてやってきます。そこで、押し屋とは家族でもなく、寺原と対立する組織の人間で、元教え子も送り込まれた子だったと真相を話します。また家から出ない寺原をおびき出すために鈴木をおとりにしたことも言います。最後に子供が、婚約指輪を渡します。この子供は百合子が渋谷の事件の時に守った子でした。その子が指輪を拾って持っていたのです。すべての事件が終わり、鈴木は家の冷凍庫にある百合子の作った味噌汁を取り出します。
以上、映画「グラスホッパー」のあらすじと結末でした。
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