グリーン・ランタンの紹介:2011年アメリカ映画。グリーンランタンの紹介:意志の力で宇宙を守るグリーンランタン達。しかし宇宙は恐怖の力で壊滅の危機に陥っていた。瀕死の重傷をおった戦士の指輪が、次のグリーンランタンに選んだ者。それは一人の地球人だった。
監督:マーティン・キャンベル 出演:ライアン・レイノルズ(ハル・ジョーダン/グリーン・ランタン)、ブレイク・ライヴリー(キャロル・フェリス)、マーク・ストロング(シネストロ)、ピーター・サースガード(ヘクター・ハモンド博士)、ジェイ・O・サンダース(カール・フェリス)、テムエラ・モリソン(エイビン・スール)、タイカ・ワイティティ(トム・カルマク)、アンジェラ・バセット(アマンダ・ウォラー)、ティム・ロビンス(ロバート・ハモンド)、ほか
映画「グリーン・ランタン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グリーン・ランタン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グリーン・ランタンの予告編 動画
映画「グリーン・ランタン」解説
この解説記事には映画「グリーン・ランタン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グリーン・ランタンのネタバレあらすじ:起
宇宙には誰も知らないがグリーンランタンに選ばれ意志の力で、宇宙全体を守り続けている戦士たちがいた。戦士には勇敢なものが選ばれ、それぞれの担当セクターを守護していた。そんなある日恐怖の力を吸収し、宇宙制服を企むパララックスの復活が復活した。仲間が数人やられ、調査に躍り出た戦士アビン・サーだったが、パララックスの襲撃に会い、重傷を負いながらも、何とか逃げ切ることが出来た。彼の宇宙船が到着したのはなんと地球だった。自分の余命が幾ばくも無いと悟ったアビン・サーは自分の戦士の指輪に命じ、グリーンの力に相応しい優秀な戦士を探してくるように命じた。
グリーン・ランタンのネタバレあらすじ:承
その頃地球ではパイロットのハルが相棒のキャロルと共の飛行実験に参加していた。群が開発した人工知能の戦闘機の能力テストだった。見事軍の飛行機に勝利したハルだったが、同じくパイロットだった父を亡くしたトラウマ、恐怖がハルの心にはずっと残っていた。そしてそんな無謀な運転ばかりするハルをキャロルは心から心配していた。葛藤に駆られていたハルだったが、突然緑の球体に包まれ、アビン・サーの元へ飛ばされてしまう。指輪がハルを選んだと悟ったアビン・サーはグリーンランタンを託し、絶命する。一向にグリーンランタンの能力が使えなかったハルだったが、また緑の球体に包まれ、宇宙の戦士たちの星に飛ばされてしまう。正式に戦士になったハルだったが、アビン・サーの弟子で、戦士団長のシネストロは愚かで弱い地球人の春を戦士として認めようとしなかった。
グリーン・ランタンのネタバレあらすじ:転
地球ではアビン・サーの解剖を依頼されたヘクターが彼の体に残っていたパララックスの残骸に犯され、特殊能力を持ってしまった。元々劣等感の塊だったヘクターはその能力を使い、自分が憎い人に復讐を始めた。そして自分の能力を受け継いだものが地球にいることを知ったパララックスはヘクターにランタンの力を持ったハルを殺害することを命じた。力を持ってしまったハルはパララックスが地球に迫っていることを知ったが、恐怖心があっては勝てない事を聞き、自分のトラウマと重なり、戦う事をためらってしまった。しかしキャロルが「恐怖は誰しもある、それに打ち勝つものをあなたは持っている。それは勇気よ」と励ます。その言葉に勇気をもらったハルはパララックスと闘うことを決意する。既に地球を見放していた戦士たちだったが、かけるのは自分の命だけでいいとハルは言い残し、地球を救いに向かう。
グリーン・ランタンの結末
地球に戻るとヘクターはハルを陥れる為に罠を張っていた。しかしそれも失敗に終わる。そして地球に到着したパララックスに吸収されてしまう。巨大化したパララックスを何とか地球から離すためハルは自分を囮にして宇宙へ飛んだ。向かった先は太陽。大きなものほど早く燃えるという訓練中の教官の言葉を思い出し、パララックスを太陽に引きずり込み、倒すことに成功した。力尽きたハルはそのまま太陽に飲み込まれそうになったが、現れたシネストロ達に救助され、ハルの偉業は宇宙の歴史に残るものとなった。地球に戻ったハルは出張が多くなることをキャロルに告げ、また宇宙へと飛び立っていった。
「スーパーマン」、「バットマン」の2大ヒーローを抱えるDCコミックの人気作品と言われている「グリーンランタン」。
超文明を持つ種族がいて、宇宙を3,600のセクターに分割し、それぞれの中から選抜されたメンバーに、意志の力を自在に操れる「パワーリング」を与え、宇宙の平和維持にあたっている。
そんな設定で、すぐに思いつくのは、スペース・オペラの元祖的な作品と位置付けられる「レンズマン」で、アメコミ・スーパーヒーロー版といった感じなのだ。
全宇宙から様々な種族が集まる中、地球人が原始的な種族としてバカにされているところも、たいへん面白い。
だが、残念なことに、面白いのは設定だけで、映画はその面白さを活かすことができていない。
もちろん、全宇宙的規模のスケールの事件に巻き込まれ、次第に頭角を現していく主人公の話に、時折り、異星人にスーパーヒーロー・セットを与えられて、ご近所の問題を解決するダメ男みたいな話が混じってくるのは良いとして、せっかくのスケールが、小さいところ小さいところへと収束してくる話の作り方にしたのは失敗だろう。
なぜなら、全宇宙の脅威と組織の総力をあげて戦う、と言っていたのに、尖兵にされた不憫なダメ科学者を死に追いやり、不死の種族が転じた化け物を、一人で太陽にぶち込んで燃やしてオシマイというのは、いかにもまずい。
恋人はともかく、家族(兄弟や甥)、友人のエピソードも不要だ。
既に一刻を争う自体が起こっているはずなのに、主人公をのんびりと訓練しているチグハグさ。
よくこんな脚本にゴーサインを出したなと思いますね。
画面中が、CGで埋め尽くされているのは、作品の性質上、仕方がないと思う。
ポジティブな面で考えれば、3D感は比較的よく出ていること、主人公のスーツを、物理的な衣装ではなく、CGで表現するという目新しい手法の面白さなのかもしれない。
主人公のライアン・レイノルズは、デッドプールを演じさせられた時よりはマシな扱いになっている。
ティム・ロビンス、ブレイク・ライブリー、ピーター・サースガードあたりまでは顔がわかるが、マーク・ストロングやティムエラ・モリソンは、それと知っていないとわからないと思う。