母と暮せばの紹介:2015年日本映画。長崎医科大学に通う浩二は長崎に投下された爆弾によって被爆死してしまう。3年後、一人で暮らしている母親の伸子の元に亡くなったはずの浩二が幽霊として現れ、二人の不思議な生活が始まるのでした。原爆で亡くなった家族が、亡霊となって戻ってくる様子を描く人間ドラマ。
監督:山田洋次 出演:吉永小百合(福原伸子)、二宮和也(福原浩二)、黒木華(佐多町子)、浅野忠信(黒田正圀)、加藤健一(上海のおじさん)、広岡由里子(富江)、ほか
映画「母と暮せば」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「母と暮せば」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
母と暮せばの予告編 動画
映画「母と暮せば」解説
この解説記事には映画「母と暮せば」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
母と暮せばのネタバレあらすじ:起
1945年、8月9日長崎。日本は第二次世界大戦の真っ最中です。長崎医科大学に通う医大生の福原浩二(二宮和也)はいつも通り自宅を出て大学の講義を受けている途中で長崎に投下された原爆によって命を落としてしまいました。その3年後、浩二の母の福原伸子(吉永小百合)は一瞬にして消えてしまった浩二の亡くなった事実をまだ受け入れることができないまま助産婦として働いていました。近所の人たちや上海のおじさん(加藤健一)たち、浩二の恋人だった町子(黒木華)たちに支えられ浩二の死を受け入れようとおもったある日、死んだはずの浩二が亡霊としてひょっこり現れるのでした。
母と暮せばのネタバレあらすじ:承
亡霊として伸子の前に現れた浩二は生前と変わらぬ様子でいろいろな思い出話を懐かしそうに話しては伸子の支えとなります。浩二が気になっているのは幼馴染で恋人だった町子のこと。浩二がなくなった後も伸子と交流が続いている町子は時々伸子の元にやってきては伸子を気遣ってくれるのでした。しかし町子がやってくるとき浩二はいつも姿を現しません。死んでしまった自分をまだ浩二も受け入れられず町子の幸せを願うことができずにいるのです。
母と暮せばのネタバレあらすじ:転
小学校で働いている町子の同僚の黒田(浅野忠信)が町子に好意を寄せているということを知った伸子は、町子に自分の将来を考えて幸せになるように諭します。浩二のことを忘れられない町子でしたが伸子の言葉を聞き、少しずつ前に進もうと決意します。黒田は戦争で足をなくしており、体は不自由ですが、心の優しい男でした。町子も黒田との結婚を決意し、伸子の元へ二人で挨拶にやってきます。
母と暮せばの結末
息子の嫁になるはずだった娘同然の町子の結婚に伸子は心から喜びますが、浩二のことを考えると胸が痛みます。伸子ももう年をとりました。冬の寒さも体にこたえ、体調をくずしてしまいます。亡霊として伸子のそばにただいることしかできなかった浩二が、一人で一生懸命がんばってきた母を労い、迎えにやってきました。伸子は最愛の息子と一緒に天国へと向かいます。そしてひっそりとしかし幸せそうに息を引き取ったのでした。
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