火花の紹介:2017年日本映画。芥川賞を受賞したお笑い芸人ピースの又吉直樹原作の小説「火花」を実写映画化。監督もお笑い芸人の板尾創路が務める。漫才の世界へ飛び込んだが一向に売れる気配のないお笑い芸人の徳永と、型破りな漫才でカリスマ的存在の神谷との10年間を描く。主演の徳永を菅田将暉、神谷を桐谷健太が演じる。2016年には林遣都主演でNetflixでドラマ化された作品。
監督:板尾創路 出演:菅田将暉(徳永)、桐谷健太(神谷)、木村文乃(真樹)、川谷修士(山下)、三浦誠己(大林)、加藤諒(鹿谷)、ほか
映画「火花(2017年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「火花(2017年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
火花の予告編 動画
映画「火花(2017年)」解説
この解説記事には映画「火花(2017年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 火花のネタバレあらすじ:起
2002年、売れない漫才コンビ「スパークス」の徳永(菅田将暉)は相方の山下(川谷修士)と熱海花火大会の営業で漫才をしていました。相変わらず客は「スパークス」には無関心で、遂には客から罵声を浴び舞台を去ります。「スパークス」の後は「あほんだら」として活躍している漫才コンビが舞台に上がりますが、「あほんだら」の神谷(桐谷健太)は罵声を浴びせてきた客1人ずつを指差し、「お前は地獄行き、地獄、地獄、地獄」と言い放ち漫才を終えます。結果、主催者にクビにされてしまいます。営業後、「スパークス」の徳永と「あほんだら」の神谷は2人で飲みに行くことになります。神谷に天才的な魅力を感じた徳永は、居酒屋で神谷に「弟子にして下さい」と申し出ます。神谷は「自身の伝記を書くこと」を条件に受け入れます。
映画 火花のネタバレあらすじ:承
東京に住んでいる徳永に対し、神谷は大阪を拠点に活動しているので、徳永は電話越しに神谷から聞いた話を伝記としてノートに綴るようになります。2年後、大阪での活動に限界を感じた神谷は上京し、徳永と再開します。神谷は真樹(木村文乃)という女性のアパートに居候したまま、いわゆるヒモ状態で芸能活動を続けていきます。徳永と神谷は正に師弟関係で、徳永は度々神谷に悩みを相談し、神谷は徳永にアドバイスをしたり、ご飯を奢ったりする毎日が続きました。「スパークス」は相方と地道に練習をしてきた甲斐があり、度々バラエティー番組に出演するようになり、テレビで漫才を披露するなど、徐々に名を挙げていきます。芸人として徐々に成功していく徳永でしたが、神谷をテレビで見かける事はありませんでした。ある日、徳永が神谷に会うと、神谷は徳永にそっくりの髪型にしていました。「人の真似事は絶対にしない」と豪語していた神谷はどこに行ってしまったのか、落ちぶれた師匠の姿に悲観した徳永は初めて神谷に説教じみた事をします。それ以来、神谷とは連絡が取れなくなっしまいます。
映画 火花のネタバレあらすじ:転
そんな中、徳永の相方山下の妻が妊娠し、それを機に山下は芸人を辞めて安定した職業に就く事を選びます。それに伴い「スパークス」は解散、徳永も芸人を辞める事になります。そんなある日、徳永は神谷の相方、大林(三浦誠己)に偶然会います。大林によると、神谷はバイトもせずお金がないのにも関わらず、徳永に毎日奢る生活が続いたのもあり、借金が大量に膨らんでいるというのです。神谷が姿を消したのは借金返済の為、あの手この手でお金を集めていたからでした。結局神谷は自己破産を選びます。その頃、徳永に神谷から連絡が入り、久し振りに2人は再会します。しかし、現れた神谷の姿は以前と大きく変わっていました。神谷は自分では面白いと思い、豊胸手術で女性の様な胸を作っていたのです。「おっさんが巨乳やったら面白いやろ?」と言う神谷でしたが、徳永は「性同一性障害の人がいる中、神谷を知らない人がこれを見たら嫌な気持ちになるに違いない」と冷静に返します。神谷はそれを聞いてひどく落ち込みます。その神谷を見て、徳永は2人が出会った熱海で花火を見ようと誘い出します。
映画 火花の結末
熱海で花火を見た後、2人が入った居酒屋は偶然にも2人が初めて飲んだ店でした。神谷は店内の張り紙を見つけ、素人芸人が参加する漫才大会が開催される事を知ります。神谷は「とんでもない漫才思いついた」と言い、徳永とコンビを組んで漫才大会への出場を誘います。既に芸人を辞めて社会人として働いている徳永は、最初は反対していましたが、神谷の熱さに負け、遂には漫才大会出場を決めるのでした。
以上、映画 火花のあらすじと結末でした。
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