映画「人のセックスを笑うな」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人のセックスを笑うなの紹介：2007年日本映画。年上の女性に翻弄される青年の姿を描いたほろ苦いラブ・ストーリー。自由奔放なユリ、純情で傷つきやすい青年みるめをはじめとした登場人物の心情が細やかに描かれた作品です。山崎ナオコーラの小説が原作となっています。
監督：井口奈己 出演者：永作博美（ユリ）、松山ケンイチ（みるめ）、蒼井優（えんちゃん）、忍成修吾（堂本）、市川実和子（生徒）、藤田陽子（画家）、MariMari（画家）、あがた森魚（猪熊さん）、温水洋一（山田先生）、桂春團治（じいちゃん）、ほか
この解説記事には映画「人のセックスを笑うな」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
19歳の美大生・みるめは、同じ大学に通う友人の堂本とえんちゃんと一緒に、軽トラで田舎道を走っていました。すると人気のない道に突然女性が現れ驚く三人。終電を乗り過ごして家に帰れなくなった女性・ユリをトラックの荷台に乗せてあげることになりました。
その後、大学でみるめはユリと再会します。ユリは、みるめが通う大学のリトグラフの教員です。前講師が産休に入ったので、代わりに赴任してきたのでした。自分よりも20歳も年上のユリのことが気になるみるめ。そしてそのことにうすうす気が付いているえんちゃん。みるめに片思いをしているえんちゃんは、気が気ではありません。
ユリと一緒にいたいみるめは、大学でユリの手伝いをするようになります。そしてある日、ユリから「ヌードモデルにならない？」と持ち掛けられるみるめ。後日、ユリのアトリエに呼ばれたみるめは、家に入るとすぐに服を脱ぐよう言われます。そしてそのままユリと関係をもっちました。大学の授業中も浮かれるみるめを見て、友人の堂本が何かあったのか尋ねます。そして堂本にユリとの関係を告白するみるめは有頂天になっていました。
ユリの自由奔放で無邪気な行動や、大人の女性の魅力にますます虜になっていくみるめ。一方で、みるめに想いをよせているえんちゃんは、みるめとユリが付き合っていると知り、心を痛めます。
ある日、ユリの授業が休校になり、心配になったみるめはユリの自宅の住所をこっそり調べ自宅を訪ねました。すると家から見知らぬ年輩の男性が出てきました。男性に招かれ家に入るみるめ。男性は気のいい優しそうな人です。そこへユリが登場し、全く悪びれることなく、その男性のことを夫だと告げます。てっきりユリの父親だと思っていた男性が夫だとわかり、驚くみるめ。ユリに夫がいたことにショックを受けたみるめは、このままユリとの関係を続けてもよいものかと一人悩みます。
携帯に電話をしても連絡が繋がらないみるめを心配したえんちゃんは、みるめの自宅まで駆けつけました。そして元気のないみるめを遊園地に連れ出すえんちゃん。遊園地で観覧車に乗ると、みるめの携帯がなります。しかし電話に出ようとしないみるめ。「電話に出てユリの声を聞くと、会いたくなる」と悩むみるめを見て、えんちゃんは腹立たしく思いました。
そしてみるめのユリへの深い思いを知ったえんちゃんは、自分の気持ちとは裏腹に、みるめの恋をけしかけ、みるめはユリのアトリエを訪れることにします。そして再び関係を持った二人。自分がヌードモデルをした絵はいつ完成するのか尋ね、再び抱き合います。
そんなある日、ユリは突然、みるめの前から姿を消しました。大学の教員も辞め、電話をかけても携帯もつながりません。家に行ってもユリはおらず、ユリの消息は全くつかめません。あまりの突然のことに落ち込むみるめ。
そして年が明け、みるめがまだユリのことを引きずっていることを堂本から聞かされたえんちゃん。みるめの実家を訪れ、二人でユリの居場所を探します。まずはえんちゃんと一緒にユリの家を訪ねますが、やはりユリはいません。するとユリの知り合いから、ユリが東京から戻った後にインドへと旅立ったことを聞かされます。ショックを隠し切れないみるめは呆然としてしまいます。そしてバイクであてもなく、えんちゃんを乗せて走らせるみるめ。酒を飲んで酔いつぶれたみるめを抱えて、えんちゃんはホテルに入りました。そしてみるめをベットに寝かせ、優しくキスをするえんちゃん。しかし寝てしまっているみるめに、今までのことが吹っ切れます。
翌朝突然、ユリから電話がかかってきて驚くみるめ。「夫と一緒にインドにいるの」と、悪気なく言うユリ。相変わらずの様子に呆れるみるめですが、途中で電波が悪くて切れてしまいました。みるめは、まだユリのことを諦めきれず、釈然としていません。会えないからといって、終わるものではないと思うみるめ。
一方、大学を訪れたえんちゃんは、堂本からの急なキスに驚きます。アプローチに照れながらも、まんざらでもなさそうな様子のえんちゃん。
以上、映画「人のセックスを笑うな」のあらすじと結末でした。
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