ハウス・オブ・グッチの紹介:2021年アメリカ映画。イタリア、フィレンツェで創業され、現代のファッションブランドの元祖と呼ばれるGUCCI。その富と名声に翻弄され、一族崩壊となった衝撃の実話。裏で画策していたのは、創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオ・グッチの妻パトリツィア・レッジャーニ。1970年から始まった一族の30年にわたる愛、裏切り、退廃、復讐、そして殺人に至るまでをパトリツィアの視点で見つめる。
監督:リドリー・スコット 出演:レディー・ガガ(パトリツィア・レッジャーニ)、アダム・ドライバー(マウリツィオ・グッチ)、アル・パチーノ(アルド・グッチ)、ジェレミー・アイアンズ(ロドルフォ・グッチ)、ジャレッド・レト(パオロ・グッチ)、ジャック・ヒューストン(ドメニコ・デ・ドーレ)、サルマ・ハエック(ピーナ・アウリエンマ)、カミーユ・コッタン(パオラ・フランキ)ほか
映画「ハウス・オブ・グッチ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハウス・オブ・グッチ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハウス・オブ・グッチの予告編 動画
映画「ハウス・オブ・グッチ」解説
この解説記事には映画「ハウス・オブ・グッチ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハウスオブグッチのネタバレあらすじ:起
イタリア、ミラノ。父が経営する運送業で経理を手伝っていたパトリツィア・レッジャーニは、あるパーティで出会った男性に一瞬にして惹かれました。その男性の名前はマウリツィオ・グッチ。ファッションブランドGUCCI創業者の孫で弁護士を目指している学生でした。パトリツィアは積極的にアプローチをし、マウリツィオも徐々に惹かれていきました。
マウリツィオはパトリツィアを父親ロドルフォに会わせました。ロドルフォはパトリツィアが典型的な一族の財産目当ての薄汚い人間だとして反対しましたが、2人の想いが揺らぐことはなく、グッチ一族の列席のないまま結婚式を挙げました。
ロドルフォと決別したマウリツィオはパトリツィアの家業を手伝うことに。家や財産を捨てて、パトリツィアと結婚できるようになるまで、ここで働きまっとうな生活をすることを決意したのです。
ハウスオブグッチのネタバレあらすじ:承
しかしGUCCIの実質上のトップでロドルフォの兄アルドはパトリツィアを気に入りました。家業を継ぐことに興味を示さなかったマウリツィオでしたが、パトリツィアは占い師ピーナの助言を受けて彼を説得。やがてニューヨークの街を一望できる豪華な新居へ引っ越し、マウリツィオはアルドから仕事を任されるようになりました。2人はアルドと協力してGUCCIの拡大に乗り出します。
一方、アルドの不器用な息子パオロはGUCCIのイメージとは違う、新たなデザインを模索していました。
そんな中、パトリツィアはマウリツィオとの間に子供を授かります。マウリツィオの亡くなった母から取りアレッサンドラと名付けられました。2人はイタリアへ戻り、病弱の父ロドルフォに出産を知らせました。険悪だった親子の仲も回復しましたが、ほどなくしてロドルフォは亡くなりました。
ところが、一家の仕事仲間で経営顧問のドメニコから、ロドルフォがGUCCIの株を相続する際のサインをしていないことを知らされ、140億ドルの相続税を払うか、株を売却するかの選択に迫られることに。これを受けてパトリツィアはピーナから助言をもらい、一族に分配されている株を手に入れることを計画します。
ハウスオブグッチのネタバレあらすじ:転
パトリツィアの行動が徐々に支配的になっていきました。マウリツィオに「アルドとパオロ親子をビジネスから切り離す必要がある」と迫るパトリツィア。パオロが漏らした脱税の情報によってアルドが逮捕されるように仕向け、そのパオロを著作権侵害で訴えるなど、パトリツィアは一族を経営から次々と追いやっていきました。
しかし、ロドルフォからの株相続の署名偽造が発覚し、パトリツィアとマウリツィオにも財務警察からの捜査が入りました。パトリツィアはドメニコが自分たちを裏切ったのではないかと疑念を抱きますが、マウリツィオは彼を疑う気持ちなど微塵もありませんでした。
マウリツィオはすぐさまバイクで逃走し、国境を越えてスイスへ入り、かつての友人パオラと再会しました。後からパトリツィアと娘のアレッサンドラが到着しましたが、トラブルが続く中、マウリツィオの妻への愛情は冷え切っていきました。そしてついにパオラと急接近したマウリツィオは体の関係を持ち、パトリツィアと離婚を決意します。
その後イタリアに帰されたパトリツィアのもとをドメニコが訪れ、離婚書類を渡しました。このままではすべてを失うことになるパトリツィアはピーナに相談し、最後の手段を言い渡されます。
ハウスオブグッチの結末
マウリツィオは投資家のネミールと会い、共に事業を進めることで同意しました。服役を終え出所したアルドはパオロと再会しましたが、パオロから貧困を理由に自社株を売却したことを知らされ、アルドの株もネミールに売ることにしました。そこで初めてネミールとマウリツィオがつながっていることを知り、アルドは悔しさに涙をにじませながらサインをしました。
その後、マウリツィオの自宅前で待ち伏せをしていたパトリツィアは、涙ながらに戻ってきてと懇願しましたが、マウリツィオから冷たくあしらわれてしまいました。
このことがパトリツィアの背中を押し、ピーナを介して殺し屋と会いマウリツィオ殺害を依頼することに。
一方、経営難だったGUCCIは再建を目指して、ドメニコの紹介で若手のトム・フォードをデザイナーに招き入れました。
トム・フォードを迎えた初のファッションショーを成功させたマウリツィオ。その頃には高級車やペントハウスなど、マウリツィオの金遣いも次第に派手になっていたことを理由に、ネミールやドメニコらから1億5000万ドルでマウリツィオが保有する株の売却を迫られます。ドメニコに裏切られたことを悟ったマウリツィオは皿を床にたたきつけ部屋を出ていきました。パトリツィアがにらんだ通りの裏切りにマウリツィオは思わず笑みがこぼれます。
1995年3月27日。
カフェから帰宅したマウリツィオに、殺し屋が近づき射殺。
その頃パトリツィアは涙を流して運命の時を待っていました。
それから2年後。
パトリツィアと殺し屋のイヴァーノ、ベネデット、そしてピーナの4人が裁判にかけられました。
裁判官がパトリツィアの名前を呼び起立を求めました。「シニョーラ・レッジャーニ!」
しかし彼女は立とうとせず、落ち着き払った声で言うのです。
「シニョーラ・グッチと呼びなさい」と。
パトリツィアには懲役29年の有罪判決が言い渡されました。
以上、映画「ハウス・オブ・グッチ」のあらすじと結末でした。
レディガガとアルパチーノの演技が圧巻
ガガ様唄だけじゃないのね
現代のグッチに創業家の血筋がいないのには驚きました