映画「ハイヒールを履いた女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハイヒールを履いた女の紹介：2012年イギリス,ドイツ,フランス映画。シャーロット・ランプリングとガブリエル・バーン共演によるサスペンス・ミステリー。夫と離婚したアンナは、一人娘に勧められてお見合いパーティに参加する。そこでジョージという男性と意気投合して彼のマンションで一夜を過ごすが、ジョージは翌朝死体となって発見される。ジョージを殺害したのはアンナなのか。彼女に心惹かれる刑事のバーニーは密かに尾行を開始するが…。監督・脚本を担当したバーナビー・サウスコームはシャーロット・ランプリングの実の息子。本作で監督デビューを飾った。
監督：バーナビー・サウスコーム 出演者：シャーロット・ランプリング（アンナ・ウェルズ）、ガブリエル・バーン（バーニー・リード）、エディ・マーサン（ケヴィン・フランクス）、ラルフ・ブラウン（ジョージ・ストーン）、マックス・ディーコン（スティーヴィー・ストーン）、ほか
この解説記事には映画「ハイヒールを履いた女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロンドンの街中。電話ボックスに入ったアンナ・ウェルズが、元夫のサイモンにダイヤルしています。彼女は娘のエミーと孫のキアラも一緒に会いましょうと提案しますが、サイモンの返事は芳しくなかったようで、気落ちした表情で受話器を置きます。場面は代わり、アンナが1人でお見合いパーティの会場に来ています。アレグラという名札を胸につけたアンナは,ジョージ・ストーンと名乗る男性に声をかけられます。2人の会話は弾み、アンナはジョージの自宅マンションへついて行きます。しかし翌日、頭部を強打されたジョージが部屋で死亡しているのを隣人が発見。通報を受けた刑事のバーニー・リードが現場に駆けつけます。バーニーはそこでアンナとすれ違います。彼女はエレベーターに忘れた傘を取りに来ていました。一言二言、言葉を交わしただけでアンナに惹かれた彼は、電話ボックスから誰かに電話を掛けている彼女の姿を見つめます。
アンナは帰宅しますが、なぜか腕に激痛が走ります。理由は思い出せません。警察がジョージ殺害の容疑者を捜す中、バーニーはアンナの車のナンバーから彼女の身元を調べます。警察はジョージの元妻ジャネットを訪ねます。ジョージとジャネットの間にはスティーヴィーという16才の息子がおり、警察はジョージの死にスティーヴィーが関係しているのではないかと考えていました。一方、バーニーも独自にアンナを尾行し始めます。尾行の間も、頻繁にアンナは電話ボックスから誰かに電話しています。デパートの寝具売り場で働いているアンナ。仕事中、彼女の脳裏に血まみれで横たわるジョージの姿がフラッシュバックします。帰宅すると、一緒に暮らしているエミーがキアラをベビーカーに乗せて帰ってきます。エミーはお見合いパーティはどうだった？とアンナに尋ねますが、アンナは失敗したわと答えます。
アンナを尾行するバーニーは、彼女が出向いたお見合いパーティに参加者のふりをして紛れ込みます。ダンスをし、語り合った2人。アンナの目に、バーニーとジョージの姿が重なって見えます。警察ではバーニーの同僚フランクスがジャネットとスティーヴィーを尋問しますが、2人は事件への関与を真っ向から否定します。アンナと夕食を共にしたバーニーは、実はお見合いパーティの前にも君と会っているよと打ち明けますが、アンナは全く覚えていません。バーニーの単独行動に不信感を抱いたフランクス達は、アンナの経歴を調べます。アンナが事件に関係していると確信したバーニーは、彼女の家を訪れます。アンナはうろたえて泣き出し、全てを思い出します。あの夜、ジョージに乱暴に襲いかかられたアンナは、部屋にあった美術品で彼を殴り殺していたのです。
アンナの部屋を見渡したバーニーは、とうとう全てを理解します。エミーやキアナと暮らしているというのはアンナの妄想でした。アンナのエミー宛ての電話は、全て自分の留守電に掛けられていたのです。バーニーはジョージのマンションへアンナを連れて行きます。ジョージを殺害した部屋に1人足を踏み入れたアンナは、そこで過去の自分の姿を見ます。サイモンとの離婚のショックで、子守をしていたキアナからうっかり目を離してしまったアンナ。それが原因でキアナは交通事故死を遂げ、以来エミーとも離れてしまっていたのです。そんな哀しい過去を思い出したアンナは、そのままジョージの部屋の窓から飛び降りようとします。しかしそこへ飛び込んだバーニーが彼女の腕をつかみ、なんとか思い留まらせます。アンナはバーニーの胸に顔を埋め、大声で泣き出すのでした。
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