仁寺洞スキャンダル ~神の手を持つ男~の紹介:2009年韓国映画。朝鮮王朝時代の名画『碧眼図』を、京都で見つけた絵画ギャラリーを経営するペ会長は、神の手を持つ修復師カンジュンに『碧眼図』の修復を依頼します。これにより仁寺洞の闇で起こっていた、絵画をめぐる複製疑惑にカンジュンは巻き込まれていき…という内容のサスペンス映画です。登場人物の相関関係が複雑ですが、どんでん返しの繰り返しの韓国らしい作品です。監督:パク・ヒゴン 出演者:キム・レウォン(イ・カンジュン)、オム・ジョンファ(ペ・テジン)、イム・ハリョン(クォン・マダム)、ホン・スヒョン(チョイ刑事)ほか
映画「仁寺洞スキャンダル 神の手を持つ男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仁寺洞スキャンダル 神の手を持つ男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仁寺洞スキャンダル ~神の手を持つ男~の予告編 動画
映画「仁寺洞スキャンダル 神の手を持つ男」解説
この解説記事には映画「仁寺洞スキャンダル 神の手を持つ男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仁寺洞スキャンダル ~神の手を持つ男~のネタバレあらすじ:起
仁寺洞でギャラリー秘門を経営するペ・テジン会長は、京都で水墨画家安堅の幻の名画『碧眼図』を手に入れます。名画を集めたオークション会場で入札が行われていました。『窓辺の女』という名画が登場すると、入札者の携帯に『窓辺の女』は偽物の可能性があるとのメールが来ます。
会場内は騒然とし、客席にいたイ・カンジュンが呼ばれます。鑑定者が本物だと太鼓判を押す中、神の手を持つ修復師と呼ばれるカンジュンは「偽物だ」と断言します。偽物だという証拠を次々挙げると周囲は黙り込みます。主催者側は、偽物だとは言わずそのままオークションを続けます。
そのカンジュンにペ会長は『碧眼図』の修復を10億ウォンで依頼します。契約に合意したカンジュンをペ会長は、人の集まる場所に連れ出して披露し、テレビにも出演させて注目を集めさせます。そして、ペ会長は複製を含めた絵画をカンジュンと一緒に買いあさり、本物として高く売りさばいて利益を上げていました。
ペ会長は政治家や贋作業者、染液屋のクォン・マダムらを金で抱き込み、古美術界を牛耳っていました。そのころ、ペ会長と絵画の取引をしていた日本の黒田は、『碧眼図』が京都でペ会長に奪われたことに腹を立てていました。
仁寺洞スキャンダル ~神の手を持つ男~のネタバレあらすじ:承
この地区の絵画取引にはペ会長の絡む闇取引と、私設オークションがあり、ソウル市警察の文化財班のチョイ刑事とカン刑事のコンビが捜査を続けていました。一方カンジュンにはもう一つの顔があり、裏で取引される絵画や古美術品をチームで強奪し売りさばいていました。
そしてカンジュンはペ会長と契約したことで、自由に秘門に入れるようになり、秘門の絵画を盗む計画を立てていました。そして計画通り実行し、ペ会長の保有する絵画を奪い、何食わぬ顔で修復室で『碧眼図』の修復を続けていました。
そしてペ会長の指示で、有名なソン画伯の絵画の複製を描き続け、ペ会長が黒田に売りさばきます。そこでペ会長は黒田に『碧眼図』の話を持ちかけます。
そのころチョイ刑事とカン刑事は染液屋のクォン・マダムの店にいました。ペ会長の事を聞くものの、何も話さないクォン・マダムに対し、店に居座ります。そこでクォン・マダムは絵画の複製の書き方などを教えていました。一方カンジュンらは、複製を専門に作るホジン工場に乗り込みます。すると社長が「最近ペ会長からの仕事が全くない」とぼやいていました。
仁寺洞スキャンダル ~神の手を持つ男~のネタバレあらすじ:転
カンジュンは若い頃、安堅の名画をイソン洞から盗んだ罪でチョイ刑事に逮捕され、絵画の世界から追放されていました。実はその絵画はペ会長が盗んだもので、ペ会長は若い頃、絵画の強奪と複製を販売して、この世界をのし上がっていました。カンジュンはペ会長に恨みがあったのです。
カンジュンは人里離れた山奥で暮らす、パクを連れてきます。このパクこそ神とあがめられる修復師でしたが、手を痛めつけられ二度と描くことが出来なくなっていました。パクは『碧眼図』の修復の方法をカンジュンに教えます。カンジュンも感心するほどの技術を見せられたあと、修復に取り掛かります。
複製が完成すると、仲間に秘門を襲撃させます。そして原本と複製を入れ替え、何も盗まれなかったように見せ、被害者を装います。安心したペ会長は『碧眼図』の修復完成を大きな会場で披露します。その後パーティーが行われ、カンジュンの仲間たちはペ会長のグループにいた連中のスキャンダル写真を撮影します。ペ会長は黒田に『碧眼図』を売り渡す契約をします。
仁寺洞スキャンダル ~神の手を持つ男~の結末
『碧眼図』を解析した黒田は偽物だと見破り、ペ会長に「本物を出せ」と迫ります。ペ会長はカンジュンに「本物を持って来い」と連絡します。カンジュンは「200億ウォン」で買えと迫ります。ペ会長はチャン室長に「『碧眼図』を奪ったらカンジュンを殺せ」と命じました。
そのころカンジュンはクォン・マダムらペ会長のグループの面々をスキャンダル写真で脅し、契約書を出させます。その契約書をチョイ刑事に渡すと、チョピ刑事はペ会長の逮捕状を取ります。
取引現場に行くと、カンジュンがチャン室長に殴り掛かりますが、逆に暴行を受け、アニキの助けでチャン室長を倒します。ペ会長は金と『碧眼図』を持って逃げますが、金はカンジュンの仲間に奪われます。『碧眼図』を持って逃げるペ会長は逮捕されました。
カンジュンは刑務所のペ会長に面会に行きます。カンジュンは「『碧眼図』の本物は何処かにある、あの絵は自分が描いて京都に持っていった。必ず探しに来るだろうと思って」と、全て計画の話します。カンジュンはイソン洞の復讐を成し遂げました。その後カンジュンらは北京に渡り、新しい生活を始めるのでした。
以上、映画「仁寺洞スキャンダル ~神の手を持つ男~」のあらすじと結末でした。
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