イントゥ・ザ・ウッズの紹介:2014年アメリカ映画。吹き替え版は存在しない。ブロードウェイミュージカルの映画化作品で、こちらも日本で上演されている。魔女の呪いで子供を授からないパン屋の夫婦が、呪いを解くために必要なアイテムを探しに森へ向かう。そこにはシンデレラや赤ずきん等、有名な童話の登場人物たちも自身の願いを叶えるべく森に訪れていたのだった。
監督:ロブ・マーシャル 出演者:メリル・ストリープ(魔女)、ジェームズ・コーデン(パン屋)、エミリー・ブラント(パン屋の妻)、アナ・ケンドリック(シンデレラ)、リラ・クロフォード(赤ずきん)、ダニエル・ハッスルストーン(ジャック)、マッケンジーマウジー(ラプンツェル)、ジョニー・デップ(オオカミ)、ほか
映画「イントゥ・ザ・ウッズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イントゥ・ザ・ウッズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
イントゥ・ザ・ウッズの予告編 動画
映画「イントゥ・ザ・ウッズ」解説
この解説記事には映画「イントゥ・ザ・ウッズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イントゥ・ザ・ウッズのネタバレあらすじ1
昔々、仲睦まじいパン屋の夫婦が村で暮らしていました。しかし、近くに住んでいた魔女の呪いにかかり、何年も子宝に恵まれないでいました。原因はパン屋の父が魔女の畑から野菜を盗み、その怒りを買ってしまったからです。魔女はパン屋の妹だった赤ん坊までも奪い、自分の子どもとして塔に閉じ込め育てていました。その魔女も、大事な豆をパン屋の父に盗まれ誇っていた美しさと若さを失っていました。ある日魔女は、パン屋の夫婦にかけた呪いを解く方法を教えます。『ミルクのように白い牛』『赤い頭巾』『トウモロコシのように黄色い髪の毛』『金色の靴』の4つを、3日後のご前0時までに集めてくることでした。父の残した6粒の豆を手に、夫婦は森へ向かいました。
イントゥ・ザ・ウッズのネタバレあらすじ2
森に入っていったのは夫婦だけではありませんでした。同じ頃、城の舞踏会に向かうシンデレラ・白い牡牛を売るため隣町を目指すジャック・祖母に会いに行く赤ずきんが森を訪れていたのです。童話の人物たちがお目当ての品を持っていることに気付いた夫婦は、何とかしてこれを手に入れようと奔走します。パン屋はジャックに持っていた6粒の豆の内、5粒を「不思議な力がある」と言って牛と交換しました。次に赤ずきんの祖母の家から悲鳴を聞き駆けつけると、赤ずきんと祖母を食べたオオカミに出くわします。食べ過ぎて動きの鈍ったオオカミを倒し、助けたお礼に赤ずきんから被っていたずきんを渡されました。1日目でパン屋の夫婦は2品を手に入れます。一方、豆を手に帰宅したジャックは母親に怒られてしまい、豆を庭に捨てられてしまいます。豆は2人が気付かない内にあっという間に育ち、空に届くほどの大きな木になりました。魔女も高い塔に閉じ込めたパン屋の父の娘――ラプンツェルに会いに行っていました。偶然それを目にして、ラプンツェルと出会った王子の弟が一目惚れし、2人は恋に落ちてしまいました。
イントゥ・ザ・ウッズのネタバレあらすじ3
2日目の朝、ジャックは豆の木に登り巨人の金貨を手に入れて喜びます。残りの品を探していたパン屋の妻は、ラプンツェルの髪が黄色なのを見て、途中まで切った髪を手に入れることに成功しました。しかし、再び遭遇したシンデレラからは靴を奪うことはできませんでした。3日目を迎えた約束の日。大きな揺れが国を襲いました。金貨だけでなく、ハープを盗んだジャックを追いかけて、巨人が豆の木を伝い地上に降りようとしました。しかし重さに耐えられず木が裂けてしまい、そのまま落下して死んでしまいました。地震と思えるほどの揺れは、これが原因だったのです。その夜どうしてもシンデレラを手に入れたい王子は、城の階段にタールを塗りつけます。シンデレラは足を取られますが、片方の靴を残して立ち去りました。ようやくシンデレラと会えたパン屋の妻は、片方だけ残った靴を、残していた豆1粒と交換してもらい手に入れます。豆を貰ったシンデレラですが、その場に捨てて家に帰りました。ジャックの豆同様に、木は森の中でどんどん育っていきました。王子は残った靴を手に入れさっそく持ち主の女性を探します。見事に靴を履いてみせたシンデレラはそのまま見初められ、シンデレラに意地悪をしていた継母と義姉妹は、鳥に襲われ目が潰れてしまいました。
イントゥ・ザ・ウッズのネタバレあらすじ4
パン屋の夫婦は揃えた品を手に、魔女の下に向かいました。牡牛にずきんと靴と髪の毛を食べさせますが、髪の毛だけは食べませんでした。ラプンツェルの髪は、魔女が何度も手を触れていたもので、まじないに使う力が消えていたのです。代わりにトウモロコシのヒゲを食べさせると、牛は乳を出せるようになりました。乳を飲んだ魔女はたちまち元の若さを取り戻し、パン屋の妻もお腹が膨らんで赤ん坊を身籠りました。それぞれの呪いが解かれ、ジャックは牛を取り戻し、ラプンツェルとシンデレラは2人の王子と結婚して願いを叶えることが出来ました。幸せに続くかと思われた日々は、長く続きませんでした。パン屋はせっかくできた子供に父親らしく振る舞えず悩み、シンデレラは城の退屈な暮らしが嫌になり、ラプンツェルは幽閉生活が続いたせいで外の世界を恐れていました。魔女も若さは取り戻しましたが代わりに魔力を失い、もう魔女ではなくなっていたのです。そうしてシンデレラと王子の結婚式を迎えた日、またしても大きな揺れが国を襲います。死んだ巨人の妻が、復讐のためにシンデレラの撒いた豆の木から降りて来たのです。暴れまわる巨人の妻に、赤ずきんの母と祖母・シンデレラの継母と義姉と義妹・ジャックの母親が殺されました。逃げていたパン屋の妻も崖から落ちて死んでしまいます。ラプンツェルは一足早く王子の弟と逃げだしていました。逃げて逸れた王子が、パン屋の妻に言い寄ったのを知ってシンデレラは怒り、別れます。
イントゥ・ザ・ウッズの結末
「全てお前の所為だ!」と責められた魔女は、命と引き換えに呪いをかけ死んでしまいました。残されたパン屋の主人・ジャック・赤ずきん・シンデレラは協力して巨人の妻を倒し、何とか生き延びることが出来ましたが、全員家族や帰る家を失っていました。そこでパン屋の主人は3人を引き取り、共に暮らしていくことを決めました。唯一、残された自分の子どもを育てる自信のなかったパン屋でしたが、妻の亡霊は現れ優しく励まします。「お話を聞かせてあげなさい」という助言に従い、パン屋は子どもに物語を聞かせるのでした。
以上が、イントゥ・ザ・ウッズのあらすじと結末です。
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