イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優の紹介:2015年スウェーデン映画。「カサブランカ」「ガス燈」「追憶」「オリエント急行殺人事件」「秋のソナタ」など数々の名作映画に出演、アカデミー賞に三度輝いたスウェーデン出身の大女優イングリッド・バーグマンの生誕100周年を記念し、その足跡を辿ったドキュメンタリー映画です。
監督:スティーグ・ビョークマン 出演者:イングリッド・バーグマン、イザベラ・ロッセリーニ、イングリッド・ロッセリーニ、ロベルト・ロッセリーニ、アリシア・ビカンダー(ナレーション)ほか
映画「イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優の予告編 動画
映画「イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優」解説
この解説記事には映画「イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優のネタバレあらすじ:起
1915年8月29日にスウェーデンに生まれた女優イングリッド・バーグマン。彼女は1982年8月29日にロンドンで67歳の生涯を閉じるまで「別離」「カサブランカ」「誰が為に鐘は鳴る」「ガス燈」「追憶」「汚名」「オリエント急行殺人事件」「秋のソナタ」など数多くの名作映画に出演し、その美貌と知性で多くの映画ファンを魅了し、アカデミー賞に三度も輝いた名女優でしたが、その私生活は不倫騒動や3度の結婚など波乱を含んだものでありました。この作品は、2015年にバーグマンが生誕100周年を迎えることから、バーグマンの娘で女優のイザベラ・ロッセリーニや関係者の証言、バーグマンが生前肌身離さず持ち歩いていたカメラに収められた貴重な写真、プライベート映像、手紙などから、彼女の67年の生涯の実像に迫っていきます。
イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優のネタバレあらすじ:承
イングリッド・バーグマンは3歳の時に母を亡くし、芸術家でカメラマンだった父に育てられました。幼き日のバーグマンはよく父の被写体として写真に収められ、やがて彼女もカメラに興味を持ち自分でも写真を撮影するようになります。しかし、その父もバーグマンが13歳の時に他界してしまい、バーグマンは叔父に引き取られます。やがてバーグマンは女優を志して演劇学校で学び、1935年には脇役ながらも本格的に映画デビューを果たします。バーグマンはその美貌と高い演技力が評価され、次第に主演を務めるようになっていきます。スウェーデンではのべ10本以上の映画に出演、私生活では1937年、21歳の時に歯科医ペッテル・アロン・リンドストロムと最初の結婚をし、翌年長女ピア・リンドストロームが誕生するなど幸せな家庭を築いていました。
イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優のネタバレあらすじ:転
バーグマンの転機となったのは1939年、1936年に主演した映画「間奏曲」がハリウッドで「別離」としてリメイクされることとなり、名プロデューサーで知られるデヴィッド・O・セルズニックのオファーを受けてハリウッドに進出することになります。「別離」で華々しくハリウッドデビューを飾ったバーグマンは、その後も“君の瞳に乾杯”という名セリフで知られる「カラブランカ」などの名作映画に出演を重ね、1945年に出演した「ガス燈」で初めてアカデミー主演女優賞に輝きます。その後はサスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督と組み、「白い恐怖」「汚名」「山羊座のもとに」の3本に出演、女優として新たな境地を開拓していきます。しかし私生活では、写真家ロバート・キャパと不倫関係に陥るも短期間で破局していました。
イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優の結末
イタリア人映画監督のロベルト・ロッセリーニの作品に魅了されたバーグマンは手紙を書き、1950年公開のロッセリーニ監督作品「ストロンボリ/神の土地」に出演しますが、撮影の最中に不倫関係に陥ってしまい、夫と長女を捨ててロッセリーニと再婚します。二人の間には女優のイザベラ・ロッセリーニをはじめ3人の子宝に恵まれましたが、自分らしさを追い求めるバーグマンの生き方は当時のアメリカ社会から痛烈なバッシングを浴び、ハリウッドから干されてしまったバーグマンは活動拠点をイタリアに移します。やがて1956年、「追憶」でようやくハリウッドへの復帰を果たしたバーグマンはこの作品で二度目のアカデミー主演女優賞を獲得します。翌1957年にロッセリーニと破局したバーグマンは、その翌年にスウェーデンの貿易商ラルス・シュミットと三度目の結婚をしますが、1975年に離婚しています。その後もバーグマンは映画・テレビ・舞台と主演・助演を問わず活躍を続け、1974年には「オリエント急行殺人事件」でアカデミー賞助演女優賞を獲得、三度目のオスカーを手にします。1978年、スウェーデン映画界の巨匠イングマール・ベルイマン監督に誘われたバーグマンは「秋のソナタ」に出演、これが最後の映画出演となりました。
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