ジョーズ3の紹介:1983年アメリカ映画。スティーブンスピルバーグが生み出したサメの映画、ジョーズの第三弾で、今作では舞台を巨大水族館に変えて、巨大サメと人間の攻防を描きました。
監督:ジョー・アルヴス 出演:デニス・クエイド(マイケル・ブロディ)、ベス・アームストロング(キャスリン・モーガン)、ルイス・ゴセット・Jr(カルヴィン・ボーチャード)、サイモン・マッコーキンデール(フィリップ・フィッツロイス)、ジョン・パッチ(ショーン・ブロディ)、ほか
映画「ジョーズ3」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジョーズ3」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジョーズ3の予告編 動画
映画「ジョーズ3」解説
この解説記事には映画「ジョーズ3」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジョーズ3のネタバレあらすじ:巨大水族館 シーワールド
アミティでの出来事から、ブロディの息子はたくましく成長し、現在では海洋水族館のエンジニアとして活躍していました。その水族館とはフロリダにあり、シーワールドと名付けられており、この施設の目玉とは海を直接見ることができる水中トンネルがあることでした。ブロディの恋人もシーワールドで仕事をしていました。このシーワールドの開園は翌日に控えており、従業員はその準備に追われているようです。
ジョーズ3のネタバレあらすじ:事故
そんな中、水中トンネルのゲートが故障してしまったという知らせが入り、一人がその修理に行きますが、なぜか彼は戻ってきませんでした。それでも次の日、開園したシーワールド。大勢の客で賑わいましたが、一人の客が従業員の遺体を確認します。その遺体は、昨日にゲートを修理しに行ったまま帰らなかった人でした。
ジョーズ3のネタバレあらすじ:サメの捕獲と死
シーワールドはその原因をサメにあると突き止め、ついにサメを捕獲することに成功します。館長はサメを殺害することにしますが、他の人間がサメを他の魚のように観客に見せてはどうだろうかと提案し、サメは客に見せることとなりました。しかし、そのことが原因でサメはすぐに力尽きて死亡してしまいます。
ジョーズ3の結末:巨大サメの襲撃
すべてが終了したと思った矢先、死んだサメの親がトンネルに体当たり攻撃をしてきました。そのサメは超巨大で、トンネルはすぐさま破壊され、大量の水が内部に侵入してきます。トンネルの中には多くの観客がいました。ブロディの息子、マイケルはそこでなんとかサメを撃退しようと囮になり、シーワールドの司令室へと入ります。そこを襲ってきたサメに対して手榴弾を爆発させたマイケル、サメへ見事に命中し、マイケルは事なきを得たのでした。
以上、映画「ジョーズ3」のあらすじと結末でした。
「ジョーズ3」感想・レビュー
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この映画「ジョーズ3」は、シリーズ3作目でフロリダの海上公園シーワールドのレジャー施設”海底王国”に巻き起こる、白いサメの恐怖を描いた作品だ。
公開当時、”アイビジョン3D”という立体映画方式を駆使し、突如、出現する恐怖のサメの姿が、よりリアルに映し出され、話題になった事でも有名だ。
技術が進歩すればする程、ショーとしての要素がクローズアップされてくるのが、映画だ。
元来が、”見世物”としてスタートした映画なのだから、当然の宿命なのかも知れない。見世物、ある意味、それでいいと思う。
徹底的に楽しませてもらって、ああ面白かった、そんな映画も私は好きだ。
芸術理論ももちろん大切だが、映画製作者もその努力をもっともっとすべきだろう。この「ジョーズ3」は、ドラマの知的興奮といった面には一切目をつぶり、ひたすら見世物として全力を傾けている映画だ。
「ジョーズ」と言えば、凄い牙を持つ顎で、人間を次々と血祭りにあげたサメが主人公で、世界的大ヒットをとった映画のシリーズ第三作。スティーヴン・スピルバーグ監督の第一作が非常に面白かっただけに、第三作目ともなると、少々の事では我々観る者も怖がらない。そこでこの第三作がとった作戦は、”立体映画”という手法だった。
それまでの立体映画と異なり、今では通常映画のひとコマに上下二つの画像を焼き付け、プリズムで重ねて上映する。
偏光メガネをかけて見る事は同じだが、通常の画面を上下二つに切るために、拡大レンズで映写すると、シネマスコープのワイド画面になる。画面が広くて立体音響。更にサメが飛び出して来るとなると、映画の持つ見世物機能を最大限に発揮するという事になるわけだ。加えてこの映画では、人工の海浜遊園地へ閉じ込められたサメが、猛烈に暴れるという設定にして、立体効果を上げ、恐怖の拡散を防いでいるので飽きさせない。
特にサメの腹中にカメラを仕込み、食われる人間を撮った場面や、食いちぎられた腕がゆらりと目の前に漂うあたりは、まさに立体映画ならではの衝撃だ。
日本の海では滅多にサメなんて出ないのはわかっていますが、絶対にサメが出ないとは言い切れません。ジョーズを見てから、私は海よりプール派になりました。映画のラストで、手榴弾がサメに当たっていなければマイケルはどうなっていたのか。考えただけでゾッとします。