映画「菊豆（チュイトウ）」ネタバレあらすじ結末と感想

映画「菊豆（チュイトウ）」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。

2019/11/7 更新

作品紹介・キャスト

菊豆（チュイトウ）の紹介：1990年中国,日本映画。リウホンが原作者を務める小説、菊豆を元にチャンイーモウ監督が繊細な色彩を取り入れて映画化した作品で、カンヌ国際映画祭においても受賞をしました。
監督チャン・イーモウ、ヤン・フォンリャン　出演：コン・リー、リー・パオティエン、リー・ウェイ、張毅ほか

この解説記事には映画「菊豆（チュイトウ）」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

１９２０年代、中国のある街に住む染物屋に一人の若い女性が嫁がれてきました。この女性は菊豆といい、染物屋は楊金山という名前で、大金を手にし、さらには５０歳代を軽く超えていました。この楊という男は妻が二人いたのですが、彼女たちにひどい仕打ちをし、死に至らしめるという行為を行っていました。

この菊豆はこんなひどい人物の家に嫁いだことも知らずに、毎日楊の相手をしていました。しかし、楊は子供が作れない体質にも関わらず、子供が出現しない理由を菊豆のせいにした挙句、菊豆に対して体罰を繰り返していったのです。

そんな中、楊の家に同居している楊の甥である天青は菊豆のあわれな姿を見て同情し、菊豆も次第に天青に惹かれるようになります。ある日、天青は菊豆が入浴しているところをのぞき見、菊豆はその行為を自分に対して天青が興味を持っていると思い、彼女らは関係をもってしまいます。

その後、二人の間には子供ができ、その子供の名前は天白と名付けられ、しかし楊の子供として育てていきました。ある日、楊が突然倒れ寝たきりとなってしまいました。彼は脳卒中に陥ってしまったのです。

これをいい機会だと思った菊豆は楊に天白があなたの子供ではないと告白します。怒り狂う楊でしたが、次第に天白への愛情がまみえ、彼を可愛がるようになりました。彼は天白と遊んでいる最中、織物の池に誤って入ってしまい、絶命します。

その後、菊豆と天青は天白を大事に育てていきました。天白が大きくなるころ、彼は両親の秘密を知り、天青を殺害、それに怒った菊豆は家を燃やし、その中に立ち尽くすのでした。