ジャングル・クルーズの紹介:2020年アメリカ映画。ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」を、ドウェイン・ジョンソンの主演・プロデュースで実写映画化したアドベンチャー作品です。第1次世界大戦時代のアマゾンを舞台に、長寿と驚異的な治癒力を秘めた伝説の花を巡ってクルーズ船の船長や女性植物学者らが繰り広げる冒険を描きます。
監督:ジャウム・コレット=セラ 出演:ドウェイン・ジョンソン(フランク・ウルフ)、エミリー・ブラント(リリー・ホートン)、ジャック・ホワイトホール(マクレガー・ホートン)、エドガー・ラミレス(ドン・ロペ・デ・アギーレ)、ジェシー・プレモンス(ヨアヒム王子)、ポール・ジアマッティ(ニーロ)、ベロニカ・ファルコン(サム)、ダニ・ロビラ(サンチョ)、キム・グティエレス(メルヒオール)、アンディ・ナイマン(コディントン)、ダン・ダーカン・カーター(ゴンサロ)、フィリップ・マクシミリアン(アクセル)、ラフェアル・アレハンドロ(ザケウ)ほか
映画「ジャングル・クルーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジャングル・クルーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジャングル・クルーズの予告編 動画
映画「ジャングル・クルーズ」解説
この解説記事には映画「ジャングル・クルーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャングルクルーズのネタバレあらすじ:起
古の昔から、アマゾンのジャングルの奥深くにはあらゆる難病を治し、呪いを解くといわれる幻の花“月の涙”の伝説が伝わっていました。
“月の花”を手に入れるべく、仲間たちを引き連れてアマゾンに乗り込んだスペイン人のドン・ロペ・デ・アギーレ(エドガー・ラミレス)は、ジャングルに阻まれて多くの仲間を失い、自らも瀕死となったところを“月の涙”が咲く“巨木”を守る部族に助けられました。
アギーレは“月の涙”を探す鍵となる“聖なる矢尻”を渡すよう族長に要求しましたが、断られたために村に火を放ち、族長たちを皆殺しにしました。これに怒ったジャングルはアギーレと仲間たちを捕らえ、川から離れることができず死ぬこともできない強力な呪いをかけました―――。
―――時は流れ、1916年のイギリス・ロンドン。王立人類学冒険協会を訪れたマクレガー・ホートン(ジャック・ホワイトホール)は“月の涙”は実在すると持論を述べ、探索するための費用を求めましたが却下されました。
時を同じくして、マクレガーの姉で植物学者のリリー・ホートン(エミリー・ブラント)は協会が所蔵していた“聖なる矢尻”を密かに盗み出していました。“月の涙”の力で世界を征服しようと目論むドイツ帝国の王子ヨアヒム(ジェシー・プレモンス)はリリーから“矢尻”を奪おうとしましたが、リリーは何とか逃げ切ってマクレガーと合流し、アマゾンの入口であるブラジルのポルト・ヴェーリョへと向かいました。
アマゾンでは、オンボロのクルーズ船「ラ・キーラ号」船長のフランク・ウルフ(ドウェイン・ジョンソン)が観光客を乗せてクルーズツアーをしていました。ところが、ポルト・ヴェーリョの波止場を仕切る船会社経営者のニーロ(ポール・ジアマッティ)から借金をしていたフランクは、カタとして船の鍵とエンジンを取り上げられてしまいました。
リリーとマクレガーはポルト・ヴェーリョに到着し、リリーは船を手配するためニーロの事務所を訪ねました。リリーは鍵を取り戻すため事務所に忍び込んでいたフランクをニーロだと勘違いし、“月の涙”の場所まで案内してほしいと頼みました。
ところが、そこへマクレガーが本物のニーロを連れて現れ、リリー姉弟はニーロに依頼しようとしました。その時、リリーが持つ“矢尻”に目を付けたフランクは自分が案内すると申し出ました。
その時、リリーたちの前にジャガーがやってきました。フランクは勇敢にもジャガーと格闘して外へと追い出し、これを見たリリーはフランクを雇うことにしました。実はジャガーはフランクのペットの“プロクシマ”であり、フランクは自分が雇われるようにプロクシマと一芝居打ったのです。フランクはプロクシマを船内に隠しておきました。
ジャングルクルーズのネタバレあらすじ:承
ところが出発という時になって、リリーは自分を突け狙っていた男に連れ去られそうになりました。フランクは船をマクレガーに任せてリリーを助けに行き、泳げないリリーを何とか助けることに成功しました。
実はリリーをさらおうとした男はヨアヒムの手下であり、ヨアヒムは川底に隠していた潜水艦でフランクの船の追跡を開始しました。潜水艦は機関銃や魚雷でフランクの船を攻撃してきましたが、フランクは巧みに攻撃をかわし、ヨアヒムの追跡を振り切りました。
アマゾン川を航行する途中で川は二手に分かれ、激流の近道と緩やかな回り道のどれに進むのか選択を迫られました。リリーらは激流を進むことにしました。
その頃、リリーたちを見失ったヨアヒムはアギーレと仲間たちが閉じ込められている洞窟に入り、石化していたアギーレと仲間たちに川の水をかけて復活させました。アギーレは呪いの力で全身に蔦と蛇をまとわせたような姿となっており、仲間たちもそれぞれ泥や蜂の巣を体にまとっていました。
夕方になり、フランクたちは急流を前に休憩することにしました。リリーは“月の涙”の力で沢山の命を救いたいと話すと、フランクは「大切な人がひとりいれば十分だ」と語りました。やがてリリーとマクレガーはプロクシマの存在に気付き、酒場での戦いが芝居だったことに気付きました。
やがてフランクの船は激流に突入しました。その先には滝が待ち構えており、フランクは巧みに舟を操舵して脇の支流に入り込むことに成功しました。支流の先にあるウカヤリの入り江に入ったフランクは川岸に船を停め、マクレガーと共に薪の調達に向かいました。
その間、船長室に入り込んだリリーは、沢山の自動車の絵と共に“矢尻”に関する研究のノートがあるのを見つけました。リリーからそのことを問われたフランクは、自分もかつて“月の涙”を探していたことを認めました。
その時、船を原住民のプカ・ミチュナ族が襲撃し、フランクら3人は吹き矢で眠らされて集落に連れて行かれました。目を覚ましたフランクは酋長のサム(ベロニカ・ファルコン)と交渉し、“矢尻”をサムに引き渡せば解放することで話がつきましたが、リリーは“矢尻”の引き渡しを拒否しました。
実はサムらプカ・ミチュナ族は元々フランクがクルーズツアーのために雇っている知り合いであり、やり取りは演技だったのです。このことに怒ったリリーはフランクへの信用を失くし、ひとりで“月の涙”を探しに行くことにしました。
ジャングルクルーズのネタバレあらすじ:転
サムは“矢尻”に刻まれた言葉を解説しました。「月の涙に相応しくば、水を石に変えて傷ついた心を治せ。涙を咲かすには、巨木を泣く月(新月)の下へ。月が血を流す所、木は隠れ、木は西に沈む。蛇の心を過ぎて、牙が己の尾を噛む所」―――。新月は2日後であり、“月の涙”がある場所は“月の道”と呼ばれる場所でした。
その時、集落にアギーレが仲間たちを引き連れて襲撃してきました。アギーレはリリーから〝矢尻”を奪おうとしましたが、フランクは〝矢尻”を守り抜いてリリーに託すと、アギーレの剣に身体を貫かれて川へと転落していきました。
リリーとマクレガーはサムから「川が見えない所」まで逃げるよう促され、ジャングルの奥へと逃げて行きました。後を追ったアギーレと仲間たちでしたが、呪いによって川へと引き戻されました。
リリーたち一行は心臓に剣が刺さったまま生きているフランクを発見しました。リリーに剣を抜いてもらったフランクは本名をフランシスコ・ロペス・デ・エレディアといい、400年生きていると明かしました。足を怪我したマクレガーはサムに付き添われて町に戻ることにし、フランクは自らの身の上話を始めました―――。
―――今から400年前、フランクことフランシスコはアギーレと手を組んでいました。アギーレは病を患った娘のために“月の涙”を探し出す決心をし、フランシスコも同行しました。やがてジャングルで死にかけたアギーレ一行は“巨木”を守る部族に“月の涙”の力で助けられたのですが、“矢尻”の引き渡しを拒否されたアギーレは部族の殺戮を始めたのです。
しかし、フランシスコは“矢尻”を持って逃げた族長の娘を庇い、アギーレに斬られました。族長は死の間際にアギーレと仲間たち、そしてフランシスコに川から離れなれなくなる呪いをかけました。
それからというもの、アギーレは300年にもわたって裏切り者のフランシスコを何度も襲い、フランシスコはアギーレ一味を罠にかけて洞窟に封じ込めました。川から離されたアギーレ一味はジャングルの呪いによって干からび、やがて醜い怪物へと姿を変えていきました。
フランシスコは100年かけて町と波止場を作り、“月の涙”を探すため船を作り、ジャングルクルーズを始め、プロクシマを飼い始めたのです―――。
―――語り終えたフランクは、“月の涙”を見つけたら呪いから解放されて永遠の眠りにつくと言いましたが、リリーは「世界を見る意味が加われば、見え方も変わってくる」と諫めました。
その頃、カヌーで町に向かっていたマクレガーとサムはヨアヒムの潜水艦に見つかってしまいました。サムは逃走し、捕まったマクレガーは“月の涙”に案内するよう脅されました。
ジャングルクルーズの結末
フランクとリリーは“月の道”に到着しました。「水を石に変える」とは水中に沈んだ石の宮殿のことであり、リリーとフランクは水中に潜ってレバーを押しました。リリーはなおも死のうと考えているフランクに、呪いが解けたらリリーの車でロンドンを巡ろうと提案しました。
その時、ヨアヒムの潜水艦が現れました。フランクとリリーは“矢尻”を取り上げられ、宮殿近くのトンネルの向こうにある“巨木”への道案内を命じられました。フランクとリリーは“月の涙”を1枚だけもらうことを条件に引き受けました。
“巨木”は天井の穴から差し込む月の光を浴びたまま枯れており、近くには“矢尻”をはめ込む石細工の大きな球がありました。フランクとリリーは「傷ついた心」とはこの“矢尻”であることに気付き、“矢尻”を割ってみると中から赤い宝石が出てきました。その宝石を球にはめ込むと、たちまち“巨木”は蘇り、沢山の“月の涙”を咲かせました。
その時、リリーは自分が“月の涙”をもらうと言い出し、フランクを銃で撃ちました。これはリリーとフランクがあらかじめ打ち合わせていた一芝居であり、川に落ちたフランクはヨアヒムの部下たちを倒してマクレガーを救い出しました。
リリーは“月の涙”を回収しようとしましたが、月が天井の穴から隠れてしまい、“巨木”はみるみるうちに枯れていきました。リリーは何とかもぎ取った1枚の“月の涙”をフランクに託しました。そこにアギーレとその仲間たちが現れ、自分たちを出し抜こうとしたヨアヒムを襲いました。フランクはマクレガーい「リリーが俺の世界だ」と伝えるよう頼むと“月の涙”を託しました。
フランクは船を使って川の水を堰き止めることにし、アギーレ一味と戦いながら船をトンネルの入り口に激突させました。川の水は堰き止められ、フランクやアギーレ一味はジャングルの蔦に囚われて石化していきました。
ヨアヒムはリリーとマクレガーを殺そうとしましたが、マクレガーはヨアヒムを殴り、ヨアヒムは崩れ落ちた壁石の下敷きになって死亡しました。マクレガーからフランクの伝言を聞いたリリーは石化したフランクに“月の涙”を与えると、呪いが解けたフランクは普通の人間として復活を果たしました。
リリーとマクレガー、プロクシマはフランクと抱き合って喜びを分かち合いました。やがて天井の穴から月の光が差し込み、“月の涙”が1枚咲きました。フランクたちは船の残骸でいかだを作り、ポルト・ヴェーリョへと戻りました。
ロンドンに戻ったマクレガーは王立人類学冒険協会に出向き、“月の涙”は実在したと話しました。協会員たちはケンブリッジ大学の教授となったリリーの代わりにマクレガーを会員に招待しましたが、マクレガーはきっぱりと断りました。そしてフランクは約束通りにリリーの車に乗り、ロンドンの街へと繰り出していきました。
以上、映画「ジャングル・クルーズ」のあらすじと結末でした。
ディズニー初、大人気アトラクションを実写化、映画館で見ることができる話題作です。ディズニーランドの老舗ジャングルクルーズを題材にした子供も大人も楽しめるアドベンチャー映画です。迫力ある映像と見たことのない登場物にワクワクが止まらない展開が見所です。