呪怨 終わりの始まりの紹介:2014年日本映画。呪怨シリーズ5作目。佐々木希が「呪怨」シリーズに挑んだ。若い新米小学校教師と彼女の周辺で起きた不可解な出来事。それは呪いの連鎖のはじまりにすぎなかった。オムニバス形式が特徴の作品。
監督:落合正幸 出演者:佐々木希(生野結衣)、最所美咲(俊雄の母、佐伯伽耶子)、小林楓(佐伯俊雄)、青柳翔(宮越直人)、黒島結菜(弥生)、金澤美穂(莉奈)高橋春織(葵)、トリンドル玲奈(七海)、袴田吉彦(竹田京介)、石川真紀(乾教頭)、佐伯剛雄(緋田康人)ほか
映画「呪怨 終わりの始まり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「呪怨 終わりの始まり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
「呪怨 終わりの始まり」の予告編 動画
映画「呪怨 終わりの始まり」解説
この解説記事には映画「呪怨 終わりの始まり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「呪怨 終わりの始まり」のネタバレあらすじ:起
児童虐待調査の為、相談員の女性と警察官が佐伯家に侵入するところから物語は始まります。
部屋へ進み、女性は俊雄という子どもの名前を呼びます。二階へ上がると、押し入れの中から死後何か月かは経っているであろう男児の遺体が発見されました。取材陣が同行し、カメラを向けると蒼白い顔の痩せこけた男児が睨んカメラを睨みます。生野結衣は担任を持つ教師として採用が決まりました。晴れて子ども達と接する教師になれたことを映画の脚本家をしている恋人、宮越直人に電話で嬉しそうに報告します。ふと、結衣は校庭で子どもが描いたような巨大な渦巻きの落書きを見つけます。可愛い子どもの遊んだ跡だと思い、特に気に留めませんでした、この時は。クラスに不登校の児童、佐伯俊雄がいることを知って気にかかり、教頭に事情を聞きますが、何かを隠している教頭は取り合ってくれません。前の担任も事情があって辞めたというのです。
「呪怨 終わりの始まり」のネタバレあらすじ:承
話は変わって高校生の女の子達が登場します。彼女達は呪われていると噂のある物件を好奇心で訪問します。仲良しグループの一人、葵は姉が不動産の仕事をしている関係でその家の鍵を持っていました。グループの中で怖い物がとりわけ苦手な七海と気の強い優しい友達の弥生、そして好奇心旺盛な気の合う莉奈と共に入ってゆきました。七海は中に入ることを躊躇いますが、莉奈と葵は無理矢理その家の中へ誘い込みます。七海は子どもの鼻歌を聴いて引き込まれるように二階へ。莉奈、弥生、葵は子どもが描いたと分かる残酷な落書きがある用紙を見つけて不審に思います。七海は二階へ行き、襲われますが駆けつけてきた友達と共に逃げる様にこの家を去りました。結衣は佐伯家を家庭訪問し、俊雄の母、伽耶子に会います。不気味で生気すら感じられない伽耶子は「俊雄は夫が連れて行ったがじきに戻る」といいます。結衣もまた、七海同様に子どもの鼻歌を聴いて二階へ上がりました。そこで、伽耶子にお茶を淹れたからとリビングへ呼ばれますが、伽耶子は子どもが歌っていた不気味な鼻歌を口ずさみながら一心不乱にノートに渦巻きを書いて結衣を物凄い形相で睨みます。結衣は異変を感じて慌てて佐伯家を飛び出しました。弥生は部活中に具合が悪くなって廊下を体育館を出て廊下を歩いていると、音楽室から誰もいないのにピアノの音がします。怯えて慌てふためき、保健室に駆け込んでベッドに横たえますが、布団の中であの家で見つけた子どもの落書きを発見。そして、布団を捲りあげると中には蒼白い男児の姿がありました。逃げようとした葵をその少年は引きずり込むように連れ去ってゆきました。結衣は教頭に佐伯家での家庭訪問の様子を伝え、俊雄が不在な事や伽耶この様子がおかしいと訴えます。教頭は保護者に対して失礼だと結衣を注意し、前担任が亡くなったと彼の家族から連絡があったと結衣に話しました。気の重いまま、学校へ行くと、教室で俊雄の姿を見つけてホッとする結衣。授業中、俊雄は机に向かって引っ搔くように落書きをしている為、彼を注意した結衣ですが、俊雄の姿は最初からなく、子ども達から不審な目で見られます。七海と葵は莉奈を見舞う為、彼女の家を訪問します。莉奈は「白い子ども」の存在に怯えて情緒錯乱状態となり、自室に引き籠っていました。部屋中を光が入らないようにテープで塞いでいました。莉奈は不意にとり憑かれて葵と七海は逃げる様に彼女の家を後にします。その後、莉奈は自宅のキッチンで何者かに襲われて頬に火傷を負った挙句、薄気味悪い色白い手によって冷蔵庫の中へ引きずり込まれてしまいました。結衣の彼氏、直人は自宅で猫の鳴き声を耳にします。その鳴き声はやがて電子レンジから漏れ、電子レンジが自動的に突如動いたかとおもうと、猫の悲痛な鳴き声が鳴り響きます。その頃、学校で子ども達のプリントの採点をしていた結衣は、伽耶子が職員室の廊下を通り過ぎたのを目撃して追いかけます。職員室に戻り、ノートを開くと、俊雄や伽耶子が描いていた渦巻きの落書きがノートの全ページを埋め尽くしていたのでした。直人はある日帰宅すると、結衣が放心状態で窓ガラスに渦巻きを描いているのを見てストレスのせいだと思い、彼女をベッドに寝かせます。そして、結衣の仕事用のバッグから俊雄を生む前の伽耶子の心境がつづられた日記を読み、余りの異常さに恐怖を感じます。伽耶子は夫の間に子どもが授からずに悩んでいて、子どもが欲しいと気が狂う程懇願してその気持ちを殴り書きしていたのです。葵は姉に自分が友達と訪問したことを隠して佐伯家について質問します。姉は敢えて話しませんが、同じく不動産で働く姉の夫、竹田京介は葵があの家に行ったことを察知します。姉は葵を叱り、葵はこれ以上妹に知られたくない為に入浴するよう促します。葵はふてくされて風呂へ入ろうとしますが、何者かの蒼白い手によって顎を引き裂かれて死亡し、彼女の顎だけが浴室に無残に取り残され、姉はその様子を見つけて悲鳴を上げました。七海は電車の中で葵と莉奈の姿を見つけて声を掛け、その傍へ寄ると、変わり果てた残酷な容姿をした2人に遭遇し、気が付くと彼女は佐伯家の階段にいて、操られるように体を床や壁に叩きつけられます。その後、伽耶子と剛雄が不動産屋の女性と共に自宅をここに決める場面に変わります。
「呪怨 終わりの始まり」のネタバレあらすじ:転
直人は生前、結衣の異変を不審に感じて葵の姉の夫、竹田に相談に行きます。最初は「佐伯家」の物件の事を話すのを躊躇っていましたが、直人に「俺の知り合いがその物件に関わるようになってから様子がおかしい」と訴えられた時、彼は直人に言います。「家族でなくあの家がおかしい。あなたの友達もあの家に近づかないほうがいい。あの家では昔子どもが置き去りにされて死んでいる。それからあの家を訪問しただけで自分の家族である妻と妻の妹→(葵の姉と葵)が10年前に亡くなった」と。直人はネットで結衣の教え子の俊雄とかつて両親の虐待により亡くなった子ども、山賀俊雄が瓜二つである事を知って驚愕します。さらに調べようとした矢先、彼は女性の霊に首を回転させられて死亡します。結衣は直人の残酷な姿にショックを受け、すべての怒りを抱え、原因は何なのかを探る為に佐伯家を再び訪問します。そこで、何十もガムテープが貼られた押し入れからビデオカメラと家族写真のアルバムを発見し、ビデオカメラの中に入っていた録画のデータをテレビに入れます。そこに映されたのはごく普通の家族の姿。両親の温かい愛情の元に生まれた俊雄という赤ちゃんを抱えて夫婦が彼の祝福を喜んでいました。次に、俊雄が成長して母親にしか懐かず、父親が不満と疑問を抱いて我が子につらく当たろうとする寸前のピクニックの映像、そして、母親が病身なのか不明だが、床に伏しており、色白の少年はパンツ姿で母親の胎内に宿っていったのです。ふと、男女の言い争う声を聞いて振り返る結衣。小学生の俊雄の目の前で両親が口論していました。父親は俊雄は誰の子だと妻に怒って問いただし、妻は「俊雄は貴方の子じゃない。私の子」だと高らかに以上に嗤ってその妻を夫は背後から襲って殺します。その悲惨な姿を見ていた俊雄は黒猫を腕に抱いて傍観していました。父親は俊雄から猫を抱きとると、電子レンジの中に入れて焼き殺してしまいます。そして、彼は息子に詰め寄ります・・・。
「呪怨 終わりの始まり」の結末
結衣は階段の上に隠された女性の遺体を見つけ、恐怖に怯えます。その遺体こそ、夫に無残にも殺された伽耶子だったのです。そして、俊雄も普通の子供の姿とパンツ姿で結衣の前に現れて彼女を襲います。目が覚めた結衣はベッドに居ました。夢だったのか?不安のなか、直人の声がしてリビングへ行くと、直人が顔を曲げられたおぞましい姿で結衣を迎えます。そして、その傍には俊雄の姿が。すべて絶望と知った結衣は涙を流しました。
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