映画「KAPPEI カッペイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
KAPPEI カッペイの紹介：2022年日本映画。『デトロイト・メタル・シティ』の若杉公徳による同名ギャグ漫画を実写映画化したアクションコメディです。世紀末に文明が崩壊すると信じ、ひたすら鍛えていながら活躍の場を得られなかった男たちが引き起こす、世間の常識とのギャップによって生じる騒動を描きます。
監督：平野隆 出演者：伊藤英明（終末の戦士・勝平）、上白石萌歌（山瀬ハル）、西畑大吾（入間啓太）、大貫勇輔（終末の戦士・守）、山本耕史（終末の戦士・正義）、小澤征悦（終末の戦士・英雄）、古田新太（師範）、倉悠貴（矢木徹）、浅川梨奈（新井久美子）、橋本じゅん（ 柳田）、森永悠希（テルオ）、岡崎体育（堀田先輩）、鈴木福（武智）、関口メンディー（和也）、かなで（美麗）、アントニー（リアム）、大トニー（しんちゃん）ほか
この解説記事には映画「KAPPEI カッペイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1999年に戦争が起き、隕石が落下して世界が滅亡するというノストラダムスの大予言。殺人拳「無戒殺風拳（むかいさっぷうけん）」の師範は予言が的中した時に備え、終末の日本を平和に導く「終末の戦士」を育成すべく少年たちを人里離れた島に集めて厳しい修行を課していました。
しかし、2022年になっても終末は一向に訪れず、師範は弟子たちに解散を告げました。弟子のひとりで獅闘流（しとうりゅう）の使い手・勝平は師範から用意してもらった超短い短パンとワイルドな袖なしジージャンといういで立ちで東京・渋谷に降り立ちました。
物心ついた頃からひたすら修行に明け暮れ、外の世界を知らずに育った勝平。そんな勝平の人生を大きく変えたのは不良に絡まれていた大学生の入間啓太を助けたことがきっかけでした。啓太からお礼にと花見に誘われた勝平は、そこで啓太と同じ大学に通う女子大生の山瀬ハルと出会い、一目惚れしてしまいました。
これまで師範から恋愛禁止を言い渡され、女性を見ることすら許されなかった勝平にとってハルとの出会いは非常に悶々とするものでした。勝平はそのまま啓太の家に勝手に居候することにし、啓太のボディガードという名目でハルに近づくことを決意しました。
啓太の通う大学に入り込んだ勝平はハルと再会しましたが、ハルは大学院生の堀田先輩に想いを寄せていました。勝平が堀田先輩にライバル心を燃やしていたその時、無戒殺風拳の一派である蛇戦流（じゃせんりゅう）の使い手・守がやってきました。
守は女性ダンサーの美麗に一目惚れしていましたが、美麗はダンサーの和也に想いを寄せていました。守は美麗を振り向かせたい一心でダンスの練習に励んでいましたが、彼女をモノにできなかった腹いせとして日本に終末をもたらそうと決心していました。
守は勝平に、自分たちの手でこの日本を終末に導こうともちかけましたが勝平は聞き入れようとはしませんでした。しかし、ハルをバカにされた勝平は激怒し、守とバトルを展開した末に打ち負かしました。守も啓太の家に居候することになりました。
その頃、日本では謎の強盗事件が相次いでいました。守と一緒に事件の謎を解こうとした勝平でしたが、勝平はハルが堀田先輩に告白することを知り、彼女を探しに行きました。ハルは堀田先輩にフラれて泣いており、勝平はハルを慰めました。
一方、強盗事件を追っていた守は、馬跳流（ばちょうりゅう）の使い手・正義と再会していました。かつては終末の戦士の中でも一際正義感の強かった正義でしたが、今や45歳になった正義は中学生ヤンキーの武智らと共に夜の校舎の窓ガラスを壊してまわっていました。
終末の戦士たちが解散した後、正義は東北へ流れ着いていましたが、誰からも受け入れられずに孤立していました。そんな時、偶然にも聴いた尾崎豊の「15の夜」が正義を変えたのです。その時から正義は“この支配からの卒業”を決意し、夜の校舎を窓ガラス割って歩いていたのです。
守は正義を止めようとしましたが返り討ちにあってしまいました。そこで勝平が正義と戦うことになり、一撃で正義を倒しました。その後、正義も啓太の家に居候することになりました。
そんな時、勝平、守、正義は凄まじい闘気を感じ取っていました。どうやら一連の強盗事件には勝平たちのかつての兄弟子だった、無戒殺風拳の最強の戦士にして龍咆流（りゅうほうりゅう）の使い手・英雄が関わっているようです。
勝平と守、正義は新たな事件が発生した先へと向かいました。そこはなんとハルがアルバイトをしているレストランでした。強盗は既に取り押さえられており、強盗を捕まえたのはなんとこの店でバイトをしていた英雄その人でした。
無戒殺風拳の最強戦士にまで昇りつめた英雄でしたが、あれだけ弟子たちに恋愛禁止を徹底させていた師範が実はデリヘルに電話をかけていたことに激昂、失われた青春の時間を取り戻すべく師範を島ごと吹き飛ばして日本本土に上陸したのです。そこでハルに優しくされたことから、英雄もハルに恋をしてしまっていたのです。
勝平と英雄はハルを巡ってバトルとなりましたが、戦っているうちに互いにハルを想う同志ということで和解しました。英雄もまた啓太の家に居候することにしました。
勝平と英雄はハルの誕生日にそれぞれ彼女に告白することにしました。まず最初に告白した英雄はおしゃれなフレンチレストランを予約し、オリジナルのバースデーケーキやフラッシュモブまで用意しましたがフラれてしまいました。
次に告白しようとした勝平は極度の緊張のあまり怖気づいてしまいましたが、啓太の叱咤激励を受けてきちんと告白することにしました。ところが、勝平の闘気により近くのキッチンカーが暴走してしまい、ハルは危うく轢かれそうになりました。
勝平はハルを助けて自らキッチンカーに轢かれ、タイヤの下敷きになりながらも何とか告白しましたがフラれてしまいました。勝平は泣きながら走り去っていきました。
それから1年後。勝平ら終末の戦士たちは相変わらず啓太の家に居候していました。啓太とハルは大学を卒業し、みんなで花見をすることにしました。勝平はもう一度ハルに告白しようとしましたが、その時地球に隕石が落下し、世界は本当に終末を迎えてしまいました―――。
―――生き残った勝平は“終末の戦士”として世界の平和を守る戦いを続けていました。勝平の相棒として一緒に戦っているのはハルです。二人はバイクに乗って渋谷の街を駆け抜けていきました。
以上、映画「KAPPEI カッペイ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する