加藤隼戦闘隊(かとうはやぶさせんとうたい)の紹介:1944年日本映画。陸軍一式戦闘機である(キ43)隼の初代隊長・加藤建夫を題材とした映画です。南方作戦は、この隼の働きもありパレンバンやシンガーポールの作戦に大いに貢献しました。本作では円谷英一が特撮を担当している。
監督:山本嘉次郎 出演:藤田進、高田稔、中村彰、大河内伝次郎、志村喬、黒川弥太郎、灰田勝彦、ほか
映画「加藤隼戦闘隊」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「加藤隼戦闘隊」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「加藤隼戦闘隊」解説
この解説記事には映画「加藤隼戦闘隊」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
加藤隼戦闘隊のネタバレあらすじレビュー
陸軍一式戦闘機の隼(キ43は)終戦末期まで使われていた飛行機で、川崎航空機の名機です。空飛ぶ狙撃兵とイギリスからも恐れられ、ホ103(12.7mm)二丁と必要最小限の装備で相手を撃墜しまくります。檜與平さんが語るに、つっこみ速度が出るのですが、ゼロ戦同様、機体に無理をしているので空中分解してしまう欠陥もあったようです。実際事故もあった訳ですが、乗り方を上手に使ってやらないかんと檜與平さんは言っておられます。
97戦(キ27)でさっそうと現れる加藤隊長。親分肌の加藤隊長は、後に檜與平さんも語っているのですが、この航空機を使用するにあたり、一番反対していたのが加藤隊長でした。映画でもありますようにそれを使いこなすために、二式単戦(キ44・鍾馗)と空中戦をやっている訳です。物語はパレンバン、シンガーポール、タイなど幅広く戦闘を繰り広げていきます。時に厳しく、時に優しい。そしてもっとも自分に厳しい。
おもしろいのはデング熱で休暇中にもかかわらず、”お心遣いは感謝します。自分は飛行機に乗っている方がずっと静養になるんじゃ”。デング熱は結構大変だって聞いてましたけど、まさに現代の仕事にまい進するサラリーマンのようです。一番印象に残っているのがこのシーン。高田中尉がイギリス航空隊にやられた時です。ローインは隼の距離では丁度ギリギリのところにある。そこへ昼間に飛んで行っては敵は知って逃げてしまう。それを避けるためには夜のうちに飛んで行って、明け方にさっとやって帰ってくる。部下は「作戦としては面白いですがあの猫の額みたいなところに飛行場があり、昼間でも発見が難しいのにどうでしょう。」すると、「後方は俺に任せろ。おれは必ず敵を取る。」まさに親分肌です。この親分はしかし命取りとなります。撃墜された部下の帰りを待っていると敵の攻撃にあいます。それを追っかけて行って撃墜され戦死してしまいます。ベンガル湾に撃墜されたと資料にあります。
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