金融腐蝕列島〔呪縛〕の紹介:1999年日本映画。ベストセラーとなった高杉良の同名小説を映画化した作品。腐敗した大銀行を再びよみがえらせるべく立ち上がった中堅行員達の活躍を描いています。役所広司や仲代達矢、椎名桔平らの大御所の出演も話題になりました。
監督:原田眞人 出演:役所広司(北野浩)、仲代達矢(佐々木英明)、椎名桔平(片山昭雄)、風吹ジュン(北野今日子)、若村麻由美(和田美豊)、三浦春馬(北野浩一)、矢島健一、遠藤憲一、中村育二、根津甚八、本田博太郎、石橋蓮司、黒木瞳、ほか
映画「金融腐蝕列島〔呪縛〕」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「金融腐蝕列島〔呪縛〕」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
金融腐蝕列島 〔呪縛〕の予告編 動画
映画「金融腐蝕列島〔呪縛〕」解説
この解説記事には映画「金融腐蝕列島〔呪縛〕」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
金融腐蝕列島〔呪縛〕のネタバレあらすじ:起
バブル崩壊後、誰もが恐れ力を持つ朝日中央銀行(ACB)でしたが、総会屋グループ代表の小田島敬太郎(若松武史)が丸野証券から不正に利益を得ていたため逮捕されてしまいます。
それによって、株売買の資金が不正な金からきているものではないかと疑われ、東京地検特捜部が捜査に踏み切ります。
小田島が融資されたとされる額はおよそ300億円。ACBの上層部が責任逃れを始める中、不正融資はいけないと教えられてきたと立ち上がったのは、企画本部副部長の北野浩(役所広司)でした。
金融腐蝕列島〔呪縛〕のネタバレあらすじ:承
強制捜査が入り、小田島グループと関係があったとされる取締役が辞任となります。北野はこのただのトカゲの尻尾切りのような顛末に、いささか疑問を感じていました。闇世界と繋がりを持つ義父の佐々木英明(仲代達矢)が何の責任も取らず居座っていたからです。
北野はMOF担当[大蔵省との折衝担当]の片山(椎名桔平)、広報担当の松原(中村育二)、副部長の石井(矢島健一)と真相究明委員会を立ち上げ、悪しき慣習を刈り取り、ACBを再生させるべく動き出します。
そしてブルームバーグテレビジョンの和田(若村麻由美)と協力関係を結びます。
金融腐蝕列島〔呪縛〕のネタバレあらすじ:転
こうしてこの利益供与事件は大型経済事件へと発展していきます。そしてACBの元総務部長や副党首が逮捕されてしまったことで役員総辞職が決定しました。
ブルームバーグは新党首に海外支店での経験も長い中山常務(根津甚八)が候補に上がっていると報じ、報道の通り中山新党首が誕生しました。
中山新党首は北野を党首秘書に抜擢、北野は早速、佐々木相談役のヒアリングを任されます。佐々木が小田島と深い仲だった事を知る北野でしたが、佐々木は無関係だとシラを切り続けるのでした。
逮捕者が出たことで同様に警察から事情聴取を受けていた幹部の久山(佐藤慶)が事情聴取後、真相究明委員会に遺書を残して自殺してしまいます。
金融腐蝕列島〔呪縛〕の結末
遺書には佐々木が行った悪行の数々が記されていました。北野は佐々木に身を引くように願い出ますが聞き入れられず、結局その後佐々木は辞職。そして逮捕となってしまいます。
ACBに銃弾が打ち込まれたり家族を脅迫するなど、身の危険にさらされたりもしながら、北野たちは信念を貫きやり通しました。
そして迎えた株主総会の日、中山新党首が中心となって北野たちと結束し、闇社会との繋がりや社内に蔓延る害悪となる膿を絞り出し、会社の呪縛を解いて見せると約束します。
こうして逮捕者13名、自殺者1名を出したACB事件は、後に本としてまとめられ、先へと語り継がれていきますが、ACBはこれをきっかけに再生へと進んでいくのでした。
一年後。北野は久山の墓参りにやってきていました。その帰り道に偶然会った小田島。小田島は北野に「闇は企業を逃がさない」告げます。
以上、映画「金融腐蝕列島 〔呪縛〕」のあらすじと結末でした。
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