黒い乙女Qの紹介:2019年日本映画。孤児院にいた芽衣は、里親の宇田夫妻に引き取られます。宇田家には同じく施設から引き取られた足の悪いラナがいます。やがて芽衣とラナは共通の趣味があることから仲良くなり、閉ざしていた心を開くようになります。そんな時、宇田が事業に失敗して一人しか面倒が見れないと言い出し、仲良くなった二人の仲が少しずつひび割れ始め…というホラー映画です。前半の内容からは想像できないような後半が待っています。
監督:佐藤佐吉 出演者:浅川梨奈(芽衣)、和田聰宏(宇田健一郎)、三津谷葉子(宇田ナオコ)、しゅはまはるみ(院長)、安藤なつ(騒音おばさん)、北香那(ラナ)ほか
映画「黒い乙女Q」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「黒い乙女Q」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
黒い乙女Qの予告編 動画
映画「黒い乙女Q」解説
この解説記事には映画「黒い乙女Q」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
黒い乙女Qのネタバレあらすじ:起
施設の外ででボレロを口ずさむ芽衣の里親候補である宇田夫妻が、職員室で話をしていました。女性院長は芽衣を見て「あの娘は壊れている、この施設に来て、ボレロを口ずさむ以外、一言もしゃべっていない」と言います。
宇田夫妻と面接になっても一言もしゃべらない芽衣をみて、院長は「行きたくないようです」と言います。すると芽衣は自分の部屋に入り一人ジャンケンをして、行くことを決めます。宇田健一郎とナオコは芽衣を車に乗せ、片田舎の自宅に向います。宇田家は大きな家で、中には昨日来たという、芽衣と同じ17歳で足が悪く松葉つえのラナがいました。
食事中、健一郎は芽衣とラナに「50万円ずつ渡す。学校に必要なものを買いなさい」と言います。そして「さっきも言ったが蔵には絶対近づかないように」と念を押します。食事が終わると近所の騒音おばさんが、家の前でフライパンを叩きながら「人殺し」と連呼し始めました。健一郎は「あの人はあれでストレスを発散しているんだ。気にしなくていい」と言います。
黒い乙女Qのネタバレあらすじ:承
部屋で芽衣のスマホからボレロが流れます。それを聞いたラナは「私もボレロが好きで、ネットオークションでCDを落としたかったけれど、他の人に落札された」と言います。芽衣は「それは私・・・」と言うと、二人は趣味の話になり、同じものが好きだったりして盛り上がります。
ラナが「誕生日はいつ?」と聞くと、芽衣が「6月6日」と答えます。ラナは「私と同じだ」と言います。鍋を囲んだ夕食で、芽衣が初めてしゃべりました。このことで健一郎とナオコは泣いて喜びます。休日4人は遊園地で遊び、皆で弁当を食べ家族のふれあいを楽しみます。
その夜、ラナが芽衣の部屋に入って来て「一緒に寝よう」と言いました。ベッドに入るとラナが「秘密を教えてあげる。私たち死ぬんだよ」と言います。驚いた芽衣にラナは「直径400kmの隕石が数年のうちに地球に激突するんだ。そしたら人間も何もかも死んじゃうんだ」と言います。外では騒音おばさんがわめきはじめました。二人は「どうせ死んじゃうのにね」と笑います。そしてラナが「毎日、どっちかの部屋で一緒に寝よう」と言います。
黒い乙女Qのネタバレあらすじ:転
翌朝、健一郎が「事業の手違いで損失が出て、二人のうちどちらか一人しか面倒見れなくなった。今の取引が成立すれば大丈夫だが、結果は一週間後にわかる」と言います。「一緒に寝よう」と言ったラナは、自分の部屋に閉じこもります。
翌日、ナオコが「大事な陶器が割れている」と騒いでいました。外では健一郎が「車にキズをつけられている」と見ています。するとラナが「芽衣ちゃん朝早く出て行ったよね」と疑いを見せます。その後二人は登校中に信号で待っていると、突然芽衣が突き飛ばされ、車に轢かれそうになります。芽衣は「ラナちゃん、杖で突いたよね」と言いますが、ラナは「明日だね、どっちが選ばれるだろう」と言います。
次の日の朝はラナの松葉つえが折られていました。その夜、ラナがメイを呼びに来ます。健一郎とナオコの寝室でした。健一郎が「事業は失敗だった、面倒見れなくなった・・このセリフを言うのがぞくぞくするんだよな」と言い、ナオコは「仲良くなった二人が憎しみ合うのは楽しいわ」と言っています。
陶器を割ったのも、車のキズも松葉つえを折ったのも健一郎の仕業でした。部屋に戻った二人でしたが、ラナが「殺そうか?」と言います。困った顔をした芽衣も「うん」と言います。
黒い乙女Qの結末
ラナが殺す計画を芽衣に話し、注射器を見せます。「猫で実験した、一撃だった」と猫の死体をラナが見せます。どっちの面倒を見るか話をする夕食の時、ラナが予定通り、健一郎に「足が痛くて帰れない、迎えに来て」と電話します。健一郎はナオコと芽衣を連れ、車で迎えに行きます。
車の後部シートに乗ったラナが健一郎に注射します。もだえ苦しみ健一郎が死ぬと、芽衣がナオコを追いかけ注射します。その後、芽衣は穴を掘り二人を落としました。土をかけ家に戻ると、ラナが宇田夫妻の通帳を見せ「10億円以上ある、海外へでも行こう」と言うと、芽衣は「本当にこれでよかったの?自首しよう」と言います。
ラナが「施設に戻りたいの?」と言うと、芽衣は「施設に戻ったほうがましだ」と言って警察に電話し始めます。そこへ健一郎とナオコがやって来て、芽衣を抱えて蔵の中に放り込みます。ラナが「中にはお友達がいるから仲良くしてやって」と言います。
すると目のつぶれた口のきけない少女が芽衣を襲ってきました。その奥にはお多福の面を被った少女がいました。少女が襲いかかると、芽衣が叫びます。ラナが「声が聞こえてるよ」と言うと、健一郎が騒音おばさんに電話をし「仕事しろ」と命じます。
健一郎とナオコはラナのしもべで、絶対服従でした。ラナはお多福の面に手を合わせ「次こそは貴女様にふさわしい娘を連れてまいります、お許しくださいませ」と祈るのでした。
以上、映画「黒い乙女Q」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する