最強のチームの紹介:2016年フランス映画。足を故障してしまったサッカーのスター選手マキシム。原点回帰を勧められて監督になった故郷のジュニアチームで、子供たちと触れ合いながら、試合も恋も勝ちを目指す。
監督:トマス・ソリオー 出演:ジェラール・ドパルデュー、シャンタル・ロビー、メディ・サドゥン、イリアン・ベルガラ、ブランシュ・ガールディン、パトリック・ティムシット、バルバラ・カブリダ、ジャン・デル、トマ・ヴァンデンベルク、テオ・フェルナンデーズ、レア・ロペズ、ほか
映画「最強のチーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「最強のチーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「最強のチーム」解説
この解説記事には映画「最強のチーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
最強のチームのネタバレあらすじ:起・スキャンダルまみれのスター選手
ユーロカップの代表発表直前、パリ・サンジェルマンのスター選手マキシムは、当然自分が選ばれると思っていた。
しかし、自分の代わりに若手が選ばれた挙句、車がレッカー移動されそうになるのを止めようとして事故を起こし、足を骨折してしまった。エージェントのヴァレリーは、日頃からスキャンダルまみれの彼に、復帰まで地元のマレイユに戻る事を勧められた。
実家には、サッカー監督を務める父ジャックと、亡き兄の娘のリリー、そして愛犬プラティニが暮らしており、イメージ回復も兼ねてジュニアチームの監督をするという事で残る事にした。
最強のチームのネタバレあらすじ:承・監督業と私生活
当初そこまでやる気があったわけではなったが、練習試合でボロ負けした挙句、亡くなった兄を馬鹿にされたことに怒ったマキシムは、ジュニアリーグでの優勝を目指し、子供たちの特訓を開始。
時にはわざと転んで相手をファウルにするような方法も教えた。サッカーの得意でないキーパーのエマニュエルをおろし、母親と一緒にキーパーに戻ることを頼みに来ても、にべもなく返した。
そして近所のリフティングの上手いマルタンをチームにスカウト。マキシムのリハビリの技師として働いているマキシムの母親アリスからは、勉強を優先する事を条件にチームに迎えた。そして、アリスが独り身であることを知ると、花束や楽隊などを送り、アプローチを始めた。
最強のチームのネタバレあらすじ:転・初勝利と恋の行方
キーパーに背の高い男子を迎え、勝ったら新しいユニフォームを作ると約束し、臨んだ試合では、わざとファウルを貰うやり方にマルセルが反抗し、正攻法で残り1分を切ったところで1点返し、引き分けとなった。
次の試合では勝ち越すこともでき、チームメイトだけでなく、マネージャーをしているリリー、チームのマスコットのプラティニに新しいユニフォームが配られた。
落第しそうだからと練習に参加できなくなったマルセルには、マキシムが自ら勉強を教えると言ってアリスを説き伏せた。二人は互いにひかれあっていたが、安定した職を見つけたマレイユにとどまりたいアリスに、サッカー選手として復帰したいマキシムは別れを告げた。
準決勝でチームは敗退、マキシムにはパリ・サンジェルマンとの契約が決裂した代わりにACミランから契約の打診に応えようという時、準決勝の相手が年齢詐称で失格、マレイユのチームが決勝に進むことになり、父は決勝を見守らない事を怒ったが、リリーはあくまでもあれを祝福しようとした。
そして最後の練習の後、プラティニが死んでしまい、マレイユを去る事を言えずじまいのマキシムは、最初に外したキーパーのエマニュエルを控えのキーパーとして迎え、アリスには思いを残しつつも別れのキスをした。
最強のチームの結末:決勝を迎えて
監督不在のまま決勝を迎える少年たちに、大御所スター選手二人を送り込み、マキシムはACミランとの契約に向かったパリで、パリ・サンジェルマン側が足の故障があっても契約を続けたいと申し出ていたいた事をヴァレリーに伝えていた事を知った。
マキシムはスマートフォンは子供たちに登録名をいじられて、得体の知れない者からの着信として無視していた。結局ミランとは契約せず、古い友人たちの手を借り、ハイスピードで決勝戦へ向かった。
試合は同点のままアディショナルタイムでキーパーにレッドカードが出され、控えのエマニュエルが顔面でセーブし、延長戦へ。マルタンが一点を決めて、マレイユチームは優勝を果たした。
その後、マキシムはパリ・サンジェルマンと無事に契約、別れを告げたアリスとも仲を深め、さらにマルタンがリリーに恋をしている事も発覚した。
そして、心機一転、マキシムは試合に復帰した。
以上、映画「最強のチーム」のあらすじと結末でした。
最強のチームのレビュー・考察:心機一転物語
サッカー界のスターとして人生を謳歌中、スキャンダルにまみれようが、強気な姿勢は崩すことはないマキシム。しかし、それでもナショナルチームの代表の枠は狭く、後進に譲れと言われるのはさぞ腹立たしかっただろうと言うのは、怪我の原因となるレッカー車の運転手とのやり取りでうかがえる。それでも本人が弱肉強食の世界だというのは、若くして地元を飛び出して来た本人が一番理解しているだろう。チームとの契約が不透明でも捨て鉢にならず、復帰のためにリハビリを続けながら、子供たちや親や姪と関わって行く姿は、自分の選んだ道を変えずにひたむきに進む人の一途さを感じた。
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