ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)の紹介:2016年アメリカ映画。「セッション」で高い評価を得たデイミアン・チャゼル監督が自らのオリジナル脚本を映画化したミュージカルラブストーリーの傑作。批評家から絶賛され各賞を独占した。「セッション」でアカデミー賞を得たJ・K・シモンズがバーの経営者役で少しだけ顔を見せている。ラ・ラ・ランドは2017年のアカデミー賞で最多6部門を受賞した。また、第41回日本アカデミー賞では最優秀外国作品賞を受賞した。
監督:デイミアン・チャゼル 出演:ライアン・ゴズリング(セバスチャン・ワイルダー / セブ)、エマ・ストーン(ミア・ドーラン)、ジョン・レジェンド(キース)、ローズマリー・デウィット(ローラ)、ソノヤ・ミズノ(ケイトリン)、J・K・シモンズ(ビル)、ミーガン・フェイ(ミアの母親)、フィン・ウィットロック(グレッグ)、ほか
映画「ラ・ラ・ランド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラ・ラ・ランド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ララランドの予告編動画
映画「ラ・ラ・ランド」解説
この解説記事には映画「ラ・ラ・ランド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ララランドの簡単ネタバレあらすじ:起
渋滞したロサンゼルスのハイウェイ。ようやく車の流れが動き出しますが、紙を見ながらブツブツと何かを呟いていたミア・ドーランはそれに気がつかず、後ろの車からクラクションを鳴らされ、腹を立てます。その車に乗っていたのは若い男で、ミアは彼に中指を立てて怒りを示すのです。ミアは映画の撮影所内のカフェへ。そこがバイト先です。女優志望の彼女はオーディションを受けまくっては落選する毎日。車の中でブツブツと呟いていたのもオーディション用の台本を読んでいたのです。今日もバイトを終えて面接を受けますが、また落選。
ララランドの簡単ネタバレあらすじ:承
気を晴らそうと、友だちと一緒に業界関係者のパーティへ出かけます。しかし帰ろうとすると車が駐車違反でレッカー移動されていて、仕方なく徒歩で帰路へ。その途中、あるバーの前を通りかかるとピアノの演奏が聞こえます。それに気を引かれて店内へ。ピアノを弾いていたのは渋滞のハイウェイで自分を追い抜かした男でした彼の名前はセバスチャン。ジャズ・ピアニスト志望で、この店でバイトをしています。しかし、ポップスばかり弾かされ、気を腐らせていました。反逆心でジャズを演奏していたところへミアが来たのです。セバスチャンは即刻クビ。声をかけようとしたミアを無視してとっとと帰ってしまいます。
ララランドの簡単ネタバレあらすじ:転
しばらくして、ミアがまた別のパーティに出ていると、セバスチャンがバンドの一員として演奏していました。ミアの方から声をかけ、2人はそれから親しくなります。お互いの夢を語り合い、「理由なき反抗」を見る2人。やがて、一緒に暮らし始めます。セバスチャンの方は旧友の結成したR&Bバンドの一員となり、ツアーで全米各地を演奏旅行。ミアの方はオーディションにうんざりし、自ら戯曲を書き上げて一人芝居を上演。お互いに忙しく、2人の仲はギクシャクします。上演がうまくゆかなかったため、自信を喪失したミアは一旦実家へ帰りますが、たまたまそれを見ていたプロデューサーが彼女を大作映画に抜擢。長期にわたる撮影がパリで行われます。ミアがパリに旅立つ前に2人は仲直り。「ずっと愛し続ける」とお互い口にします。しかし、離れ離れの生活ではその誓いも虚しいものでした。
ララランドの結末
5年経ち、ミアは女優として売れっ子に。もう結婚して子供もいました。夫婦そろってロスの市街に出た時、気まぐれにライブハウスに立ち寄ります。そこは偶然、セバスチャンが経営する店でした。2人はずっと音信不通になっていたのです。ミアを見たセバスチャンは何も言わず2人にとって思い出のある曲を弾きます。彼はミアとの出会いから現在まで、”もう一つの過去”を想像しますが、それはもちろん虚しい幻想でした。2人はこうなったのも運命だったと諦め、笑顔で別れるのでした。
以上、映画ララランドのあらすじと結末でした。
続いて、より詳細なネタバレあらすじを解説します。
「ラ・ラ・ランド」感想・レビュー
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ミュージカル好きにはたまらない映画です。往年のミュージカル映画を数本オマージュしているので「あ、この場面あの映画と一緒じゃん」てシーンが沢山あって盛り上がります。絵主演のエマストーンが年齢を重ねて人生の選択の岐路に立たされ悩み、その中で希望を見出していく。そんな女性を好演。セリフが歌ばかりでミュジカルは苦手って人もこれは普通の会話も多いから安心してみられます。残念なのは、主演の男女の恋愛期間のシーンが少ないから、お互いを想う気持ちがどれほどのものかがわかりにくいです。ここしっかりできていたら、ラストのうれしくも悲しいシーンがもっと生きてきたのになーと思います。おすすめは2回見る。すると話の筋やあのセリフの意味がよく見えておもしろい映画になります。
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アカデミー賞をとって評価が高いミュージカル映画ということで見ました。
主人公の2人が出会うまでのくだりは、やや長くて飽きそうになりましたが、2人が出会って、男性の運命が先に動き出すところから物語に入り込めました。そして、まさかのラスト!これは本当に意外すぎてもう一度見直したくらいです。普通にハッピーエンドが良かったな~と思いつつ、2人の時間が走馬灯のように駆け巡るシーンからのラストに向かうあの少しだけほろりと残る切なさが余韻に残る素晴らしい映画でした。 -
ミュージカル映画は敬遠していましたが、評価が高かったので観てみました。ラブストーリーとしては秀逸で、セバスチャンとミアの出会いから別れまでが、ミュージカルの流れに乗っていくようで、引き込まれていきました。これがハッピーエンドと言う方もいらっしゃると思いますが、個人的には2人が結ばれてほしかったです。そこも踏まえて、単なるミュージカル映画とは一線を画す素晴らしい映画です。
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映画と疎遠だった頃、CMか何かで知ったのがきっかけでした。結局終わりかけで映画館では観れず、DVD化を楽しみにずっと待っていました。そしてとうとうその日が。CMで観たときの直感は間違っていませんでした。本当に観てよかった。私の観た映画の中でトップ5に入ります。
映画が始まるといきなりその世界観に引き込まれます。そしてあっという間に終わります。人生は辛いことや悲しいことも多いけど、それだけじゃないよねって、悪いことばかりじゃないよねって教えてくれる映画です。 -
評判が良かったため期待して映画館で見ましたが、主人公ミアの心情についていけず、最後の決断はとてもつらく、涙が止まりませんでした。
映画終盤でふたりの今後を話し合うシーン、ミアは「あなたをずっと愛してる」という風なセリフを言いますが、最終的に選んだのは自分の人生で、あぁ、ずっと愛してるという言葉はウソだったのだな、と思いました。 -
ミュージカル映画はあまり見たことなかったのですが、かなりよかったです!
冒頭のダンスシーンで、ずっとこれが続くならキツイかもと思いましたが、そんなことは無く、普通の演技のシーンと要所での歌のシーンがありました。
最後のお互いに夢を叶えたのだけれど、二人は違う人生を歩んでいるところ、もしかしたら違う世界があったのかもしれないという表現が素晴らしかったです。 -
ヒロインの黄色いドレスに憧れて、黄色嫌いだった私が思わず黄色いワンピースを買ってしまった、そんな作品です。カラフルな色使いでミュージカルと言うのは、「ロシュフォールの恋人たち」を思い出します。キャッチ―な音楽で冒頭のみんなで踊り出すシーンもしかり。個人的には、「すべてをあなたに」で高校時代夢中になった、トム・エヴェレット・スコットがヒロインの夫役ででていたのが一番のみっけもんでした。最近は見かけなかったですが、今も俳優さんとして健在なのですね!しかもかっこよくていい年の取り方をしているなと思いました。
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予告編では、もっと明るい映画だと思っていたのですが、実際には結構シビアな内容を含んでいました。夢を追うことが、思う以上に辛くて厳しい道であることが描かれています。でもどれだけ絶望しても、諦めない者にだけ、道は開かれているのでしょう。最後に、「そうなっていたかもしれない未来」が走馬灯のように描かれるのが切ないです。
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ミュージカル映画ながらストーリーがしっかりと立っていたし、歌ばかり歌っているわけではなかったのでミュージカル映画が苦手な人でも見れる作品ではないでしょうか。夢を追う男女2人の人生が描かれています。ハッピーエンドとは言えないような終わり方で、本当のハッピーエンドを想像の中という表現で描かれており、見ていてとても切なくまたこのような未来になればいいのにと感じました。
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ララランドはヒロインの衣装にも注目です。映画の中で約50回ほどの衣装チェンジを行っています。前半から中盤にかけては色々なカラフルな衣装ですが、後半にかけてはノーマルな衣装になっていきます。これは現実問題私はもうだめかもしれないというヒロインの感情、落ち込んだ気持ちを衣装からも表現しているのです。
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ミュージカル映画好きにはとても面白い映画です。往年のミュージカル映画のオマージュ場面が何度も出てきます。また、音楽好きもとても楽しめる一作です。ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンのヘタウマな歌声はもちろん、いちばん有名なあのキャッチーなピアノリフから始まる「アナザー・デイ・オブ・サン」は耳に残りますし、ラジオやテレビでも耳にしない日はありませんでした。とにかく、映画はもちろん、音楽も、衣装も、全てかわいいです。そして、ラストは予想もしなかったエンディングで、一気に涙腺崩壊です。
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めちゃくちゃ面白かったです!最後の方の回想シーン(?)もすごく良かったですが、終始飽きることなく、見れました!ミュージカル系の映画でそんなに良いと思ったことなかったのですが、この映画は好きで既に3回は見ています。家族や恋人にも進めて見てもらいました!私の周りでは高評価です!
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映画館で見た予告で気になって、観にいきました。始まりからミュージカル調での始まりで凄くノリが良くて見てる側も楽しく観れる印象でした。そして、やっぱりアメリカンドリーム。20代の私にとっては刺激的であり、魅力的で、まだまだ私だって夢を追ってもいいんだという気持ちになりました。しかし、日本人の大人には、なかなか理解しがたい映画かもしれません。夢を追いかける人の背中を押してくれ、努力すれば絶対夢は叶えられるんだという前向きな気持ちにさせてくれる映画だと思います。
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もともとミュージカルが好きで、ひとり映画デビューはこの作品でした!どの曲も耳に残り、思わず口ずさんでしまいます。ミアのオーディション後、2人がこれからの話をする場面からラストまでずっと何度みても泣きっぱなしです。いま思い出しただけで泣きそうです。笑 切なくてしかたない終わり方だと思ったけど、何度も何度も見ているうちに、これはこれでありだったのかも、2人はお互いに夢を叶えて、これで納得しているのならよかったのかもと思えるようになりました。
もともと映画好きというわけでもなかったので、映画館でおなじ作品を2回みたのもパンフレットを買ったのもこの作品が初めてでした。DVDも買って、いまでも何度も見てはいっしょに歌い、涙しています。笑 -
最後のシーンは、シェルプールの雨傘を連想したね。
恐らくは、若いころに出会っていたら納得いかなかっただろうラスト。結婚して子供を得てある程度の人生経験を積んでからこの映画に出会わせてくれた神様に感謝。見終わったら劇中歌を聞きたくて何度も見ちゃう恐ろしい中毒性のある素晴らしい映画です。この作品でライアン・ゴズリングが好きになって勢いあまってブレードランナー2049を見てしまった。罪深いよラ・ラ・ランド