アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールの紹介:2017年イタリア映画。オペラだけでなく多様なジャンルの音楽活動で歌声を披露するアンドレア・ボチェッリ。何が彼を導いたのか、人との関りが織りなす軌跡のような半生を追う。
監督:マイケル・ラドフォード 出演者:トビー・セバスチャン(アモス・バルディ)、ルイーザ・ラニエリ(アモスの母)、ジョルディ・モリャ(アモスの父)、アントニオ・バンデラス(マエストロ)、エンニオ・ファンタスティキーニ(ジョヴァンニ叔父さん)、ナディール・カゼッリ(エレナ)、ほか
映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールの予告編 動画
映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」解説
この解説記事には映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールのネタバレあらすじ:起・音楽との出会いと挫折
生まれつき目に障害を持ったアモス(トビー・セバスチャン)は、手術のため入院した病院で、隣の病室に入院していた同じく視力を失った老人のかけるレコードを聴き、オペラに出会った。
しかし、いずれは視力を失ってしまうと宣告され、アモスは点字を勉強するために盲学校の寄宿舎に入った。そこで歌の才能を見出されたが、体育の授業中にボールを目に受け、わずかに残っていた視力も失ってしまった。
失意のまま家族で訪れた街で、叔父のジョバンニに連れられ音楽コンクールに出て、アモスは決勝まで進み、その歌声で見事に優勝した。叔父の誘いで結婚式で歌う事になったアモスだったが、晴れの舞台で声が出なくなってしまった。両親は声変わりだと説明するが、アモスは歌手になる夢を諦めて法学の道を選んだ。
アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールのネタバレあらすじ:承・難航する学業
法学を目指す学校に進んだアモスだったが、教科書を読む事ができず、成績は惨憺たるもので、父親は家庭教師を頼み、教科書の内容を録音してもらい学習した。
学校で再会した友人と意気投合し、青春を謳歌した。そして、大学で本格的に法の道を進み始めたアモスだったが、ギターを嗜んでいたその友人とバンドを組みオーディションを受けた。
再び音楽の世界へ足を踏み入れはアモスは、少しでも親の世話にならなくてもいいように、昼間は学生、夜はバーのピアノで弾き語りをした。ある夜、歌が退屈だと言う客に怒り、椿姫の乾杯の歌を歌った。そこでお客のエレナ(ナディール・カゼッリ)と運命的な出会いをし、親元を離れ一人暮らしを始めた。
アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールのネタバレあらすじ:転・本格的にオペラを習う
バーで有名になったアモスの歌声を叔父はオペラ批評家に聞かせるが、酷評されてしまう。しかし、彼の歌声をかっていた調律師に著名なマエストロを紹介してもらい、本格的オペラの歌唱法を習い始め、不規則なバーの仕事と酒とたばこは止め、歌声のために沈黙することにした。
一通りレッスンを終え、オペラの歌い方を覚えると、マエストロは記念に録音をした。大学を卒業し、エレナとの将来を考える頃、アモスの元にロックスターとの共演の話が来た。
マエストロに後押しされ、ツアーの話も決まり、エレナと結婚式の準備を始めたが、ツアーについての連絡が取れなくなり、仕事をふいにしたまま、エレナと結婚した。
アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールの結末:失意からの復活
アモスは歌の仕事に就けないまま、二年が過ぎ、父親の援助で生活している事に憂鬱が募り、エレナとの生活もギクシャクし始め、マエストロのレッスンもやめようとしていたアモスに、以前ツアーの話が流れてしまったロックスターから正式に共演の話が舞い込んだ。
ツアーの模様は放送され、両親や叔父のジョバンニ、マエストロがスターと共演するアモスの姿を見た。
成功を納めたアモスはその後、念願のオペラ出演も果たし、名実共に歌手として活躍している。
以上、映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」のあらすじと結末でした。
アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノールのレビュー・考察:精神的強さ
アンドレア・ボチェッリ、もといアモス少年のそばには、彼を理解しようとし、支えるたくさんの人物がいる。だが、彼がオペラ歌手としての成功を彼自身のたゆまぬ努力が必要だったように思う。目が不自由だと言うことに甘えることなく彼は常に太助を借りずに生きることを目指していた。その精神力の強さに尊敬の念を禁じえない。
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