はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニアの紹介:1995年日本映画。水野良とグループSNEが創作した異世界フォーセリアの物語の内、大陸クリスタニアを舞台とした物語の劇場アニメーション。ダナーン王国の勢力争いに巻き込まれ両親を殺されたレードンは、敵を倒すための力を与えるとの声を聴き、神獣達が住まう閉ざされた大地クリスタニアに仲間と共に入りますが、声の主が力を見せつけるために敵対する人間はおろか自分の配下すら殺す神王バルバスであることを知ります。バードンは葛藤しますが、仲間を助けるためバルバスの元に向かいます。
監督:中村 隆太郎 声優:レードン(緑川光)/アデリシア(弥生みつき)/ナーセル(関 俊彦)/クイルド(立木文彦)/ライファン(西村ちなみ)/オーヴィル(矢尾一樹)/ピロテース(玉川紗己子)/バルバス(小林清志)/アシュラム(神谷明)
映画「はじまりの冒険者たち レジェンドオブクリスタニア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「はじまりの冒険者たち レジェンドオブクリスタニア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「はじまりの冒険者たち レジェンドオブクリスタニア」解説
この解説記事には映画「はじまりの冒険者たち レジェンドオブクリスタニア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
はじまりの冒険者たちレジェンドオブクリスタニアのネタバレあらすじ:起
先王の甥レードンが暮らす国ダナーンは、神獣達が住まう閉ざされた大地クリスタニアと強大な障壁「神の城壁」で隔てられており、ダナーンからクリスタニアに行くことはできませんでした。
そのダナーンでは、宰相が先王亡き後の実権を握ろうと暗躍しており、ある日、王都から来たアデリシアは、先王の弟でダナーンの父であるハーヴェンに宰相に対し決起を促す反宰相派の親書を手渡しましたが、ハーヴェンは動こうとはしませんでした。
その夜、ハーヴェンは、宰相派に雇われた剣士オーヴィルに襲われ、オーヴィルを撃退したものの、その後乱入した宰相派の近衛騎士団に妻と共に殺されてしまいました。レードンは、その場に急いで駆け付けたものの何もできず、ハーヴェンの部下であるクイルドに促され、アデリシアと共にその場から逃げ出しました。
さらに、友人である魔術師ナーセルも加わり、神の城壁のところで来ました。ここで、レードンは、父を殺された恨みを込めて神の城壁に剣を突き刺したところ、望む力を与えるとの声がレードンの頭の中に響き渡り、突如として神の城壁が開いて通路が現れました。
レードンは、声に導かれるまま通路に入り、仲間もレードンに続き、さらに、ハーヴェン殺害の濡れ衣を着せられ近衛騎士団に追われていたオーヴィルとその連れライファンも通路に入りました。
はじまりの冒険者たちレジェンドオブクリスタニアのネタバレあらすじ:承
通路を抜けたレードン達の前に結界の神ルーミスが現れて引き返すように言うと、大蛇の民がレードン達に襲い掛かりました。大蛇の民との戦いの最中にダナーンに通じる通路は閉じてしまい、レードン達は、仕方なく別の通路に入って逃げ出しました。
大蛇の民を振り切ったレードン達は、窪地で小休止を取りましたが、そこでレードンは、クリスタニアの神の力を借りて宰相に復讐すると言い出し、知識神ラーダに仕える神官であるアデリシアはそれに反対しますが、レードンは耳を貸そうとはしませんでした。
その後、警戒のため魔法で周辺を探っていたナーセルは、先ほど襲ってきた大蛇の民の仲間が、別の人間達を襲っていることを感知しました。それを聞いたレードンは、襲われている人間達を助けるため、その場に駆け付けます。すると大蛇の民は、突如蛇の獣人となり、驚くレードン達に襲い掛かりました。
さらに襲われていた人間の1人であるボークスも獅子の獣人となり蛇の獣人と血みどろの戦いを繰り広げますが、あまりに酷い有様に心を痛めたアデリシアが戦いを収めるために神聖魔法を使ったため、大蛇の民はその場から逃げ出しました。
ナーセルが、ボークスになぜ獣人となったのかを聞くと、昔クリスタニアの神は、自分の魂を蛇や獅子などの様々な獣に封じ込めて神獣となり、それぞれの神獣に従う民は、神獣に獣人化の力を授かった、と答えました。
しかし、虎の神獣バルバスは、人間の体を手に入れて神王となり、クリスタニアを神の力で制圧しようとしており、その他の神獣の民は傭兵団「獣の牙」を結成してバルバスに対抗しようとしていました。
はじまりの冒険者たちレジェンドオブクリスタニアのネタバレあらすじ:転
レードン達は、ボークスに連れられ獣の牙の村に来ましたが、ガルディ率いるバルバスの配下が獣の牙の村を襲いました。レードンは、ボークスからボークスと共に逃げて来たシェールというダークエルフを連れて逃げるように頼まれます。
獣の牙の村では、獣の牙とバルバスの配下との激しい戦いが行われ、さらに逃げるレードン達の前に再び大蛇の民が現れますが、その時、獣の牙の村の中心で大爆発が起こり、獣の牙の村は跡形もなく破壊されました。そして、バルバスが現れ、レードンに力が欲しいなら自分に従うように言いました。
レードンは、自分を導いた声がバルバスであること、そして獣の牙の村を破壊したのは、バルバスが自分の力を見せつけるためであることに気づきました。バルバスが姿を消すと、突如大型の魔獣が現れ、その影響で地盤が崩れて穴が開き、レードンやシェードは穴の中に落ちたほか、アデリシアがバルバスの配下にさらわれるなど、レードンとその仲間は散り散りとなってしまいました。
穴の底で気が付いたレードンは、シェールからバルバスが手に入れた人間は、かつてアシュラムという名前の人間だったこと、クリスタニアに移住するためにアシュラムはバルバスが自分の中に入る事を承諾した事、それ以来アシュラムは300年間眠ったままだったが目覚めた時はバスバスに体を乗っ取られていたことを聞きました。
そして、バルバスを滅ぼすには、神器を使ってアシュラムの魂を呼び戻す事が必要であり、そのためにシェールはバルバスの元に行くと言いました。レードンは、バスバスの力を借りるためにクリスタニアに来たのですが、バルバスが邪悪であるとわかったことから、これからどうすべきか悩みますが、その時、レードンの愛馬であるグランビアがレードンの前に現れました。
グランビアの姿を見て吹っ切れたレードンは、仲間を助けるためシェードと共にバルバスの元に行くことにしました。
はじまりの冒険者たちレジェンドオブクリスタニアの結末
レードンとシェールがバルバスの支配するベルディアに到着したころ、ベルディアでは獣の牙の攻撃が始まっていました。レードンとシェールは、バルバスがいる城の背後の壁を降りて城に侵入しましたが、ガルディに見つかってしまいました。
しかし、その時、城の牢屋から脱走したクイルドやライファン、ボークスが現れ、ボークスがガルディの足止めをしている間にレードン達を先に行かせました。さらに外からは、獣の牙と共にナーセルやオーヴィルが城に突入しレードン達と合流しました。
レードン達は、捕らえられていたアデリシアを救出しようとしますが、アデリシアは、突如現れた封印の民に囚われ、混乱の中、城壁から落ちてしまいました。
一方、バスバスの元に来たシェールは、アシュラムの魂を呼び戻そうと神器を使いますが、バスバスに一蹴されてしまいます。そこへレードン達が駆け付けますが、バルバスは、自分の力を授かる可能性があるレードン以外不要と言いました。
そして、バルバスは、力を授ける条件としてシェールを殺すように言いますが、レードンは、シェールは仲間であり不要なものではないと拒絶しました。その言葉を聞いたバルバスは激怒しますが、その隙をついてシェールがバルバスに神器を投げつけたところ、神器が光り輝き、アシュラムの魂が呼び戻されました。
バルバスの体の中でバルバスとアシュラムの魂が激しくぶつかりますが、一瞬姿を現したアシュラムが、シェールにこの肉体を滅ぼすように言いました。シェールは敬愛するアシュラムを殺すことをためらい、代わりにレードンが切りつけますが、体に傷をつけることができず逆に頭を掴まれてしまいました。
アシュラムは、シェールに再度殺すように言い、その必死の呼びかけにシェールは、バスバスが身に付けていた剣を抜くと、バルバスの体に突き刺したところ、我が魂は死なぬ、という声と共にバスバスの魂は消滅しました。
300年ぶりに自分の肉体の戻ったアシュラムは、シェールに礼を言うとそのまま息絶えました。
以上、映画「はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア」のあらすじと結末でした。
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