歓びのトスカーナの紹介:2016年イタリア,フランス映画。イタリア、トスカーナ州の自然豊かな場所にある心療施設「ヴィッラ・ビオンディ」。患者であるベアトリーチェは新しく入所して来たドナテッラと共に、看護師達の目を盗みバスへと乗り込み街へと向かう。2人を連れ戻そうと探し回る看護師達から逃げるなか、施設へ送られる前の2人のそれぞれの過去に関わった人物や場所を訪ねることにより、何故心療施設へ送られることになったのか、何故心が壊れてしまったのか明らかになっていく。
監督:パオロ・ヴィルズィ 出演者:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(ベアトリーチェ)、ミカエラ・ラマッツォッティ(ドナテッラ)、マルコ・メッセーリ(フロリアーノ)、アンナ・ガリエーナ(ルチアーナ)、トンマーソ・ランニョ(ジョルジオ)ほか
映画「歓びのトスカーナ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「歓びのトスカーナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
歓びのトスカーナの予告編 動画
映画「歓びのトスカーナ」解説
この解説記事には映画「歓びのトスカーナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
歓びのトスカーナのネタバレあらすじ:起
トスカーナ州にある自然豊かな心療施設に新しく入所して来たドナテッロ。患者でもあるベアトリーチェは彼女に興味を持ち、医師のふりをしてカウンセリングを始めるが医師に見つかって咎められてしまう。食事に来たドナテッロに話しかけるベアトリーチェだが心を固く閉ざしている彼女に冷たくあしらわれ気分を害しますが、何かにつけて同室になったドナテッラの世話を焼きたがります。真夜中に知人に電話をして大きな声で話し携帯を取り上げられたベアトリーチェにドナテッロは自分の携帯を渡しますが発信ができないため音楽を聴き始め、眠っているドナテッロの私物を盗み見します。施設内での作業状況や行動などを考慮し、職員の話し合いでドナテッロはベアトリーチェと一緒に他数名の入所者と外出することになるが、ベアトリーチェは通りかかったバスに乗り込みドナテッロもついて行ってしまう。
歓びのトスカーナのネタバレあらすじ:承
ショッピングモールで施設の看護師から逃げるため乗り込んだ車の男はドナテッロを知っていた。男の隙をついてドナテッロは車を盗んで逃走。ベアトリーチェは夫のルイージの所へ行こうと提案しますがドナテッロは息子に会いたいと言う。手持ちのお金がなくなり無銭飲食をして車で逃げようとするが車の持ち主が現れベアトリーチェとドナテッロは走って逃げます。これからどうしようか考えている時ドナテッロの母親から電話があり迎えに来てもらい彼女の家へ向かいます。そこでドナテッロの母親はベアトリーチェにドナテッロが働いていたクラブの経営者で妻子もいるマウリッツィオと付き合っていたが子供ができた途端解雇され冷たくあしらわれてしまった事を話す。ベアトリーチェとクラブに来たドナテッロはマウリッツィオと諍いを起こし逮捕されそのまま精神病棟に搬送されてしまう。
歓びのトスカーナのネタバレあらすじ:転
ドナテッロと喧嘩をして軽く頭部を負傷したベアトリーチェは病院を抜け出しルイージの元へ。そこでドナテッロとその息子の事件を調べ、ドナテッロが子供を道連れに自殺未遂を図り殺人未遂の罪でも問われていた事を知る。ベアトリーチェはルイージが眠っている間に部屋を物色、金品を持ち出しタクシーでドナテッロが収容されている病院へ向かうも中へ入れず追い返されてしまう。ベアトリーチェは病院清掃員の1人を買収しドナテッロに手紙を届けてもらいます。病院を抜け出したドナテッロは手紙に書かれていた住所を訪ね、そこでベアトリーチェの母親と知り合い、彼女からベアトリーチェが好きになったレナートという男に全財産を騙し取られた事を知る。母親は自宅を生活のために映画会社の撮影に貸し出して収入を得ていた。ドナテッロは息子の所に行こうと居場所を探し出したベアトリーチェを連れ出しますが映画の撮影隊に役者と勘違いされ撮影に駆り出されてしまいます。2人は撮影に使用する車に乗りそのままドナテッロの息子の元へ向かいます。
歓びのトスカーナの結末
ベアトリーチェはドナテッロの息子の養父母の家を訪ねドナテッロに息子を会わせて欲しいと頼みますが聞き入れてもらえません。海沿いの街でドナテッロはベアトリーチェに自身の事を話し始めます。息子を取り上げられそうになった事。自殺するつもりはなかった事。ただずっと一緒にいたかっただけ、と。眠ってしまったベアトリーチェに寄り添っていたドナテッロは「ヴィッラ・ビオンディ」の医師を目にして逃げ出しバイクと接触、事故に遭いますが救急車が来る前にその場から逃げ出します。翌朝、浜辺で目を覚ましたドナテッロは家族と海へ来ていた息子と偶然会い彼の養父母が見守る中、海に入り少しの間息子と一緒に遊ぶ事ができます。自身の中で決着がついたドナテッロは立ち去り歩き始めます。保護されたベアトリーチェは「ヴィッラ・ビオンディ」へ戻り生活していましたがどこか元気がありません。そこへ歩いて「ヴィッラ・ビオンディ」へ戻って来て疲れ果てたドナテッロを見て笑顔になります。
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