リリイ・シュシュのすべての紹介:2001年日本映画。いじめや売春、犯罪などをテーマに、14歳という多感な時期にいる子供達の心の闇を鮮烈に描いた衝撃作。インターネットに書き込まれる子供たちの心の叫びが、心に突き刺さります。
監督:岩井俊二 出演者:市原隼人(蓮見雄一)、忍成修吾(星野修介)、蒼井優(津田詩織)、伊藤歩(久野陽子)ほか
映画「リリイ・シュシュのすべて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リリイ・シュシュのすべて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リリイ・シュシュのすべての予告編 動画
映画「リリイ・シュシュのすべて」解説
この解説記事には映画「リリイ・シュシュのすべて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リリイ・シュシュのすべてのネタバレあらすじ:新しい友達
剣道部に入部した雄一は、成績優秀な優等生の星野と仲良くなります。ある日、星野の実家に泊まった雄一は、星野がはまっているというリリイ・シュシュというアーティストを知ります。それ以来、雄一もリリイ・シュシュのファンになりました。星野と雄一は、いつも一緒にいて仲間たちとつるんでいます。ある日、雄一たちは、仲間と一緒に沖縄に行く計画をたてますが、まったく資金がたりません。そんな中、星野が、他の学生がカツアゲしたお金をひったくり、雄一たちは、夏休みに沖縄旅行を満喫します。
リリイ・シュシュのすべてのネタバレあらすじ:悪夢のはじまり
夏休みが終わり、学校へ行くと、星野の態度がガラッと変わっていました。雄一が話しかけてもブスっとしており、チャラチャラとしているクラスメイトの一人をいじめ始めます。雄一は、そんな星野の様子を黙って見守るしかありませんでした。やがて、いじめの矛先は雄一にも向けられるようになりました。さらに、星野は、同級生の女子中学生の詩織に援助交際をさせ、金をまきあげていました。星野に猥褻な映像を撮られた詩織は、星野からゆすられていたのでした。雄一たちは、星野の手先となって、詩織から金を回収します。
リリイ・シュシュのすべてのネタバレあらすじ:痛む心
星野にいじめられたことがきっかけで、雄一と詩織の間には、友情が芽生え始めます。2人は、同じ痛みを共感しあったのでした。そんな中で、雄一の唯一の心の拠り所は、リリイ・シュシュの音楽を聴くことと、その想いをファン・サイトへ書き込むことでした。一方、女子の間でもいじめが起きていました。クラスのリーダー格である女子が、星野と組んで、雄一がひそかに好意を寄せている女子生徒の陽子をレイプします。雄一は、心を痛めながらも、星野に逆らえずに、その手助けをしてしまいます。
リリイ・シュシュのすべての結末:皮肉な結末
雄一からリリイ・シュシュのことを教えてもらった詩織も、リリイ・シュシュの音楽に感銘を受けます。ある日、凧揚げをした詩織は、空を飛びたいと言って自殺します。その後、リリイ・シュシュのライブに行った雄一は、ファンサイトで交流を深めていた青猫の正体が星野であることを知ります。しかし、星野はそのことに気づかず、雄一のチケットを奪います。会場に入れなかった雄一は、ついに星野を刺殺してしまいます。
「リリイ・シュシュのすべて」感想・レビュー
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正直、「14歳のリアル」がこの映画で描かれているようなものとはなかなか考えられませんし、このようであって欲しくはないと思います。そう思ってしまう程にこの映画は衝撃でした。目を背けたくなるほど痛々しいシーンも多々あります。
しかしながら、岩井俊二監督の撮る映像はとても美しく、綺麗な映画だったという相反する感想も抱きました。
ストーリー以外に目を向けると、豪華なキャストも特徴です。市原隼人や蒼井優の若々しい姿が見られます。市原隼人に関しては、今では考えられない程の弱弱しい演技が見られます。
学生の時に観て、とても衝撃的だった作品です。映画の中の登場人物が同世代なのに
”死、旅、裏切り、恋…”色々経験してい刺激的でした。当時の私には残酷だなと感じるシーンもありましたが、岩井俊二監督の綺麗で切ない世界観い引き込まれてしまい、初めて観た時から5本指に入るくらい好きな映画です。