映画「リトル・ジョー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リトル・ジョーの紹介：2019年オーストリア,イギリス,ドイツ映画。シングルマザーの研究者アリスはバイオ企業で美しく人々を幸せにする香りのする新種の植物”リトル・ジョー”を開発します。しかし、リトル・ジョーはその美しさと匂いが人々の行動や心理に影響を与えることを知ります。リトル・ジョーはアリスや人々を幸せにするのでしょうか？。『リトル・ジョー』は、美しい花とそれに魅惑される人々を描いた映画で、人間の幸福について考えさせられます。主演のアリスを演じるエミリー・ビーチャムは、美しい花を開発するシングルマザーの役でカンヌ国際映画祭・女優賞を受賞しています。
監督：ジェシカ・ハウスナー 出演： エミリー・ビーチャム（アリス）、ベン・ウィショー（クリス）、ケリー・フォックス（ベラ）、キット・コナー（ジョー）、デヴィッド・ウィルモット、フェニックス・ブロサール、ゼバスティアン・フールク、ほか
この解説記事には映画「リトル・ジョー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バイオ企業で働く研究者アリス（エミリー・ビーチャム）は新種の植物を同僚クリス（ベン・ウィショー）らと開発しています。アリスは人々を幸せにする赤い花を作ろうとします。
シングルマザーでもあるアリスには一人息子のジョー（キット・コナー）がいます。同僚の一人ベラ（ケリー・フォックス）が愛犬を会社に連れてきます。クリスはアリスに好意を抱いているようで、デートに誘います。ある日、アリスは彼女が開発した赤い花を、会社に内緒で家に持ち帰ります。
アリスはジョーにその花の手入れを任せ「暖かい場所で育て、水を与え、愛すること」と頼み、名前を「リトル・ジョー」と名付けます。アリスとジョーはまだ花が咲いていないリトル・ジョーを興味深げに眺めます。
やがて、リトル・ジョーは大きく育ちます。リトル・ジョーについて会社内で会議が開かれ、アリスはリトル・ジョーの開発について説明しますが、懸念を表明する人もいます。社内ではリトル・ジョーの匂いを嗅がないようにマスク着用が義務付けられます。しかし、アリスはリトル・ジョーの開発を進めます。
クリスはリトル・ジョーをチェックしていると、ベラの愛犬に襲われマスクが取れて匂いを嗅いでしまいます。クリスはアリスと食事をし、二人は気が合います。会社ではリトル・ジョーの匂いを嗅いだ愛犬の様子がおかしいとベラが怒り泣き出します。しかしクリスは、ベラは精神的に問題があるとアリスに言います。
アリスの自宅ではリトル・ジョーは大きく育ち、花が咲き、ジョーは匂いを嗅ぎます。アリスが帰宅しジョーに話しかけますが、ジョーは元気がなく態度がおかしい様子。
ベラがアリスの家を訪問し、リトル・ジョーの花粉が愛犬に悪影響を与えたのではないかと話します。ベラはアリスに雑誌を見せ、花粉は人間の脳にも悪影響を与えるのではと言います。しかし、アリスはリトル・ジョーには問題は無いと言い張ります。ベラは、クリスもリトル・ジョーの開発プロジェトに関わってから様子がおかしいと言います。しかしアリスはベラの言うことを信じようとしません。
アリスは会社の会議で、同僚からリトル・ジョーの安全性について聞かれます。アリスは相変わらずリトル・ジョーは安全だと主張します。
ジョーは父（アリスの離婚した夫）と釣りに行きます。アリスは離婚した夫から「ジョーに会ったが変わった」と言われます。アリスはベラからもらった雑誌を見て、匂いや花粉の人間の脳への影響を調べます。
ジョーは友達の女の子セルマと共にアリスのオフィスへ行き、リトル・ジョーの開発現場へ行って匂いを嗅ぎます。そしてジョーとセルマはキスをします。
アリス達はカメラでリトル・ジョーの様子をチェックしますが、一つ盗まれていることに気づきます。アリスは自分が家に持ち帰ったことは内緒にします。ベラはリトル・ジョーが人間に悪影響を与えるとアリスに再度、警告します。アリスはリトル・ジョーについて悩みます。
アリスは家に帰ると、ジョーとセルマがいました。三人は夕食を共にしますが、ジョーはアリスに反抗的になり、親子ゲンカをします。そしてジョーはアリスに暴力を振います。その後、ジョーとセルマはリトル・ジョーの匂いを幸せそうに嗅ぎます。
アリスはクリスとリトル・ジョーについて話し合います。そしてアリスはリトル・ジョーが人間に悪影響を与えることを認めます。しかし、クリスはリトル・ジョーは大丈夫だと言います。
ベラはリトル・ジョーの開発現場へ行きますが、部屋に閉じ込めらます。ベラは逃げ出そうとしますが、リトル・ジョーは花を大きく咲かせます。
アリスは翌日、ベラと会いますが、ベラはリトル・ジョーは大丈夫だと言って態度が変化しています。アリスはベラの変化に驚きます。その後、ベラは様子がおかしくなり会社を去ります。
アリスが家に帰ると、クリス、ジョー、セルマがいます。アリスはクリスの突然の訪問に驚き、彼を追い出します。アリスはジョーと話しますが、ジョーはリトル・ジョーはその花粉が人々を幸せにすると言います。そして、ジョーは父親に会いたいと言います。
アリスは上司に、リトル・ジョーは繁殖のため人々の脳に影響を与えるのだと話します。しかし、上司はリトル・ジョーには問題はないとし、人々に公開すると言います。
リトル・ジョーの開発現場で、クリスがアリスに暴力をふるい、アリスのマスクをとります。アリスはリトル・ジョーの匂いを嗅ぎます。
その後、上司はリトル・ジョーはヨーロッパで高い評価を受け、多くの注文が来ると言います。リトル・ジョーの匂いを嗅いだアリスの態度は変わります。アリスはクリスに「私たちはチーム」と言ってキスをします。
アリスはジョーを別れた夫の元に連れて行きます。一人になったアリスはリトル・ジョーに向かい優しく話しかけるのでした。
以上、映画「リトル・ジョー」のあらすじと結末でした。
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