ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語の紹介:2019年アメリカ映画。ジョーはマーチ家四姉妹の次女。作家を目指して執筆に励む日々を送っている。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優になってほしいと願うが、メグは幸せな結婚を望んでいる。病弱で繊細な妹ベスを溺愛するも、末っ子エイミーとはケンカが絶えない。輝かしい少女時代を過ごした4人が大人につれて向き合う現実は、時に厳しくそれぞれの物語を生み出していく。自分らしく生きることを願い求めた4人の選択と決意の物語。アカデミー衣装デザイン賞受賞。
監督:グレタ・ガーウィグ 出演:シアーシャ・ローナン(ジョー・マーチ)、エマ・ワトソン(メグ・マーチ)、フローレンス・ピュー(エイミー・マーチ)、エリザ・スカンレン(ベス・マーチ)、ローラ・ダン(マーミー・マーチ)、ティモシー・シャラメ(ローリー)、トレイシー・レッツ(Mr.ダッシュウッド)、ボブ・オデンカーク(マーチ父)、ジェームズ・ノートン(ジョン・ブルック)、ルイ・ガレル(フレデリック・ベア)、ジョイン・ハウディシェル(ハンナ)、クリス・クーパー(Mr.ローレンス)、メリル・ストリープ(マーチ伯母)ほか
映画「ストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ストーリーオブマイライフわたしの若草物語の予告編 動画
映画「ストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語」解説
この解説記事には映画「ストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ストーリーオブマイライフわたしの若草物語のネタバレあらすじ:起
1868年ニューヨーク。
作家になることを夢見て家族と離れ、住み込みで家庭教師をしているジョー(シアーシャ・ローナン)。しかし、出版社に持ち込んだ作品は編集長ダッシュウッド氏(トレイシー・レッツ)から大幅な変更を求められ、友人フレデリック(ルイ・ガレル)からは酷評をされ、自信をなくしてしまいます。ずっと病気がちだった妹ベス(エリザ・スカンレン)の悪化の知らせが入ったのもあり、逃げるように故郷へ帰ってきました。
同じ頃、四姉妹の末っ子エイミー(フローレンス・ピュー)は、マーチ伯母さん(メリル・ストリープ)とパリにいました。道端でばったり会った幼なじみのローリー(ティモシー・シャラメ)をパーティに招待し、楽しみにしていたエイミーでしたが、ローリーは泥酔で遅刻したあげく悪態をつき、エイミーを怒らせます。後日、仲直りをしましたがローリーの態度は祖父ローレンス氏(クリス・クーパー)や家庭教師のジョンを困らせていました。
時はさかのぼり、1861年マサチューセッツ州コンコード。ジョーは女優を目指す美しい姉メグ(エマ・ワトソン)とパーティへ出かけます。社交的な場に慣れないジョーに、同じく馴染めないローリーが声をかけてきました。ローリーは隣人の富豪であり祖父のローレンス氏のもとへ預けられるためにヨーロッパからやってきたばかりでした。孤独を感じていた2人はあっと言う間に意気投合。両家は家族ぐるみで親しくなりました。
ストーリーオブマイライフわたしの若草物語のネタバレあらすじ:承
そして現在。
メグはローリーの家庭教師ジョンと交際を始めました。女優になってほしいジョーの思いとは別に、メグは貧しいながらも愛のある生活を望みました。
エイミーは裕福な実業家フレッドからのプロポーズを待っているところでした。ローリーはそんなエイミーに「自分がいるからフレッドと結婚しないでほしい」と告げましたが、エイミーは常に自分がジョーの次に選ばれ2番手の存在であることに腹を立て、怒りをあらわにしました。ところがローリーのこの言葉はエイミーを揺さぶることとなり、結局エイミーはフレッドのプロポーズを断ってしまいました。
ピアノが得意なベスは病魔と戦いながら、ローレンス邸に通い、娘の遺品であるグランドピアノを弾きました。ローレンス氏はベスに娘の姿を重ね、絆を深めていきました。
また、ジョーはローリーから愛を告げられたこともありました。しかし自立心が強いジョーは聞き入れることができず、喧嘩をするかのように別れてしまいました。
ストーリーオブマイライフわたしの若草物語のネタバレあらすじ:転
そんな最中、南北戦争に従軍している父が負傷したという便りが届きました。母は看護のためしばらく家を空けることとなり、マーチ家に不安が立ち込めます。
さらにベスの病気が悪化。ジョーはそんなベスに寄り添い見守っていましたが、思いは届かず息を引き取りました。
ベス本人の希望で、パリで楽しんでいるエイミーだけが看取ることができませんでした。
後日ベスの訃報を聞いたエイミーはパリを発つことにしました。
そしてその日、エイミーはローリーからプロポーズされ、2人は結ばれることとなりました。
一方、何も知らないジョーはローリーへの愛情を認め、次こそローリーを受け入れる思いで、帰りを楽しみに待っていました。しかし、戻ったローリーから聞かされたのは「エイミーと結婚する」ということでした。ベスを亡くしローリーを失い、孤独に立たされたジョーは悲しみに沈みました。それは作家になる夢や意欲も奪っていったのでした。
ストーリーオブマイライフわたしの若草物語の結末
落胆し、これまでに書いた作品を次々と燃やしていくジョー。そんな時、ベスと完成を約束した書きかけの原稿が目に止まりました。それはマーチ家の物語でした。ジョーはしばらく見つめ意を決すると、まるで人が変わったようにこの作品に意欲を注ぎました。夢中になって寝ずに書き上げ、再びダッシュウッド氏を訪ねました。
しかしダッシュウッド氏は興味を示したものの、結末は結婚ではなければ売れる作品にはならないとダメ出し。結末の変更を求めました。
マーチ家の物語は続きます。
ある日のこと、ジョーがニューヨークを飛び出したきっかけを作ったフレデリックが訪ねてきました。
はじめは素っ気なかったジョーでしたが、姉妹たちに背中を押されて、列車に乗ろうとするフレデリックを引き留め、みごと心を射止めました。
数年後。ジョーはマーチ伯母さんが遺してくれた豪邸で学校を開き、これまでにない幸せな生活を築いていました。
一方ダッシュウッド家では、小さな娘たちがジョーの作品を手に、出版してほしいと父親に迫っていました。
そして後日。
丁寧に、そして美しく製本されていくジョーの作品が並べられています。
そこには自分の作品を眺めながら、幸せを噛みしめるジョーの姿がありました。
以上、映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のあらすじと結末でした。
四姉妹それぞれに感情移入できるところがあって、まさにサブタイトル通りの内容でした。
1860年代のアメリカを再現した映像がとにかく美しいのでそれだけで見る価値があると思います。
あと、原作小説を読んでいなくても十分面白かったです。