ラスト・デイズの紹介:2013年スペイン映画。外に出るとパニックになり死んでしまうという感染症が流行した街で、感染したマルクは、同じように感染したエンリケと下水道を通って妻を探しに出ます。一方エンリケも入院中の父の病院へ行く目的がありました。しかし地下鉄の線路を歩きはじめると、感染者たちは溢れかえり、無法地帯となっており…という内容のパニック映画です。過去と現在の時間軸が頻繁に変わり難解ですが、マルクの髭が短い時が過去で、髭が長い時が現在という事をおさえておけば、物語がわかりやすくなります。
監督:ダビ・パストール、アレックス・パストール 出演者:キム・グティエレス(マルク)、ホセ・コロナド(エンリケ)、レティシア・ドレラ(アンドレア)、マルタ・エトゥラ(フリア)ほか
映画「ラスト・デイズ(2013年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・デイズ(2013年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト・デイズの予告編 動画
映画「ラスト・デイズ(2013年)」解説
この解説記事には映画「ラスト・デイズ(2013年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラストデイズのネタバレあらすじ:起
マルクは会社の社員達と壁を壊していました。やがて壁は崩れ、地下鉄の線路へ出ました。
3か月前のカナダで、16歳の少年が自宅に6か月間ひきこもり、「外に出る事が出来ない!唯一の脱出方法はこれだ」と言って拳銃自殺しました。このニュースを他人事のように見ていたマルクとフリアの夫婦と、会社の同僚たち。
マルクはプログラマーで、上司のエンリケから期限までにセキュリティシステムを完成させないとクビだと宣告されます。必死でプログラミングするマルクでしたが、世界各地では、ひきこもりの症状から、外に出るとパニックになって死んでしまうという広場恐怖症という病気が流行し始めていました。
そんな中、子供を欲しがるフリアに対し、子供は時期を見て作ろうと言うマルコとの関係はきしみ始めていました。
会社のビル内にはロビラという男が、毎日同じ服を着てロビーでうろついていました。ロビラを見た同僚たちは、「毎日同じ服で、家に帰っていないようだ」と言っていました。
ラストデイズのネタバレあらすじ:承
やがて、警備員たちに外に追い出されたロビラは、パニックになり死んでしまいました。会社の社員たちは動揺が広がりました。広場恐怖症が身近に流行していたのです。
やがてマルクも自分が感染していることに気づき、広場恐怖症はあっという間にビル内に広がりました。外出できない社員達に対し、食事も水も配給制になります。
水をもらおうと並んでいたマルクは、エンリケを見つけます。エンリケはバッグの中にGPSを持っていました。妻のフリアの事が気がかりなマルクは、エンリケに近づきます。そしてGPSの事を話しました。エンリケは父親の入院している病院へ行くために持っていました。
そこでマルクは、下水道を通り、目的地を目指そうともちかけ、二人は協力することになります。そして壁を壊したマルクは、エンリケと共にGPSを見ながら地下鉄の線路を歩きはじめます。
地下鉄の線路沿いは広場恐怖症になった人たちがあふれていました。やがて駅に着き、外へ続く改札口へ出ると、難民キャンプのように、人で溢れていました。
ラストデイズのネタバレあらすじ:転
その時、エンリケのバッグが少年に奪われます。二人は少年を追いかけ、追い詰めるとそこには改札口周辺を仕切るボスがいました。少年はボスの弟で、子分たちが二人を取り囲みます。
するとエンリケが銃を取り出し発砲し、マルクがGPSを奪い返して逃げます。追っ手が見えなくなり確認すると、GPSは割れていました。しばらくしてエンリケがGPSを修理し、二人は下水道へ進みます。
マルクのアパートの下に着き、爆薬で天井を壊してアパートの部屋に入ります。そこには見知らぬ家族がいました。誰もいなかったから入ったと言います。部屋を探していると、マルクはフリアの妊娠を知らせる超音波写真を見つけます。
あの日ニュースで、広場恐怖症が広がる地域で、妊娠した女性が出産できないと報道していました。それを見たマルクはこの状況で妊娠するのはアホだと笑います。この時妊娠していたフリアが言い返すと、マルクが追い打ちをかけ、傷ついたフリアは友人のアンドレアのところへ行き、マルクを避け、それ以来会っていませんでした。
二人は地下道を進み、エンリケの父の病院に向かいます。その時、すれ違った親子から病院は燃えていると言われます。慌てて上にあがり、ビルの上階から見ると、寝たきりの父の病院は燃えていました。ショックを受けたエンリケは飛び降り自殺しようとしますがマルクが止めます。
ラストデイズの結末
マルクはアンドレアの店に行きます。そこではアンドレアの母が死んでいました。スーパーにいるという張り紙を見たマルクがスーパーに向かうと、バリケードが作られ要塞のようになっていました。
その時、強奪集団がスーパーを襲い、それに便乗してマルクが中に入ると、アンドレアがいました。しかしアンドレアは「フリアは病院にいる」と言った後、落ちてきた瓦礫の下敷きになりました。
そしてマルクが強奪集団に襲われ、エンリケに助けられます。エンリケは腹を刺されながらも、二人は病院の向いのビルに着きます。病院にいるフリアを見つけ、窓を叩き大声で呼びかけると、フリアも気づきます。
フリアがいたことをエンリケに言いに行くと、エンリケは「勇気を持って外に出て病院へ行け!」と励まし、野菜の種を渡して死んでしまいます。
マルクは外に出てどうにか病院に行き、フリアの出産に立ち会います。生まれてきた男の子はエンリクと名付けられます。二人は種を植え、野菜を栽培し生活します。
そしてエンリクが成長すると、友人たちと武器を持って旅立ちます。エンリクを見送るマルクとフリアは、しっかりと抱き合いました。
以上、映画「ラスト・デイズ」のあらすじと結末でした。
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