映画「パラレル・マザーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パラレル・マザーズの紹介：2021年スペイン, フランス映画。同じ日に出産したジャニスとアナ。何も知らずに別れた2人。しかし、とあることから産んだ子供が入れ違っていたことが判明してしまいます…。本作では主演のペネロペ・クルスがアカデミー賞最優秀女優賞にノミネートされ評価されています。
監督：ペドロ・アルモドバル 出演：ペネロペ・クルス（ジャニス）、ミレナ・スミット（アナ）、イスラエル・エレハルデ（アルトゥロ）、アイタナ・サンチェス＝ヒホン（テレサ）、ロッシ・デ・パルマ（エレナ）、フリエタ・セラーノ（ブリヒダ）、ほか
この解説記事には映画「パラレル・マザーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャニスはマドリードで活躍する写真家でした。撮影中に知り合った考古学者のアルトゥーロと親しくなり、やがてアルトゥーロとの子供を妊娠します。しかし、アルトゥーロには病気の妻がいるので一緒になることが出来ず、ジャニスは一人で産み、育てる決心をしました。
ジャニスが病院で同室となった17歳のアナ。ジャニスと同じシングルマザーだというアナとジャニスは、同じ日に女の子を出産しました。
ジャニスは娘をセシリアと名付け、愛情を持って育てます。しかし、娘に会いに来たアルトゥーロが、どちらにも似てないことからDNA鑑定するように勧めます。とんでもないと怒るジャニスでしたが、念のためと鑑定してみることに。
すると、ジャニスとセシリアが本当の母娘関係ではないという衝撃的な事実を知ることになります。悩むジャニスでしたが、アルトゥーロともアナとも連絡が取れないよう連絡先を変えて姿を消します。
ジャニスがセシリアをベビーシッターに預け、仕事を始めた頃、ジャニスはとあるカフェでアナと再会します。そしてアナから、あの日の娘アニータが乳児の頃に突然死したことを知りました。
アナを自宅に招待したジャニス。ジャニスはアナにセシリアのベビーシッターとして働かないかと提案し、働くようになったアナ。ジャニスはこっそりアナとセシリアのDNA鑑定を行ってみました。
結果は、ジャニスが思った通りでした。それから本当の親子であるアナとセシリアはとても仲良くなっていきます。ある日、セシリアを連れて2人でアニータの墓参りにやってきた時に、アナから、3人にレイプされてその時に出来た子供だったと聞きます。もちろん誰が父親なのかは分かりません。
結局、アナの両親は離婚してしまい、アナは誰の手も借りず一人でアニータを育てたのです。
ジャニスの曽祖父はスペイン内戦で殺され、集団墓地に入れられていたことから、いつか掘り返し、ちゃんとした墓に入れてあげたいとジャニスは考えていました。ようやくそれが叶うと、アルトゥーロがやってきたのです。
アルトゥーロは最近妻との別居が決まり、よくジャニスの所にやってきていました。それからというもの、アナはアルトゥーロによく嫉妬をするようになります。喧嘩になったジャニスはアナに本当のことを話すことにします。セシリアの母が本当はジャニスではなくてアナだということを…。
驚いた様子のアナでしたが、すぐにアナは荷物をまとめ出し、セシリアを連れて出て行ってしまいます。必死で止めるジャニスでしたが、アナを止めることは出来ませんでした。
自分の子でないながらもセシリアを我が子として愛したジャニスは、酷く落ち込んでしまいます。ジャニスはアルトゥーロにも全てを打ち明けました。その後、アナからはジャニスを気遣う連絡が入ります。
ジャニスはアルトゥーロと墓の情報を集め、曾祖父母たちの遺体を見つけたのです。墓にやってきたジャニスたちは見つけた遺体を追悼します。そこにはアナもセシリアを連れてやってきていました。アナのお腹には新しい命が宿っています。
以上、映画「パラレル・マザーズ」のあらすじと結末でした。
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