ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日の紹介:2018年フランス映画。世界はきっと、変えられる――。南アフリカにやってきた少女と現地で出会ったホワイトライオンの友情を、南アフリカで横行する『缶詰狩り』などの社会問題と絡めて描いたヒューマンドラマです。撮影には足かけ3年を費やし、CG一切なしの圧巻の映像美を追求しました。
監督:ジル・ド・メストル 出演者:ダニア・デ・ヴィラーズ(ミア・オーウェン)、メラニー・ロラン(アリス・オーウェン)、ラングレー・カークウッド(ジョン・オーウェン)、ライアン・マック・レナン(ミック・オーウェン)、トール(チャーリー)ほか
映画「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日の予告編 動画
映画「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日」解説
この解説記事には映画「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日のネタバレあらすじ:起
11最の少女ミア・オーウェン(ダニア・デ・ヴィラーズ)は、両親が南アフリカでライオンファームを立ち上げるため、一家全員でロンドンから南アフリカに移り住みました。
しかし、ミアは現地の学校では友だちが出来ずに孤立しがちであり、家に戻れば父ジョン(ラングレー・カークウッド)は仕事に追われ、母アリス(メラニー・ロラン)はいつもパニック障害を抱える兄ミック(ライアン・マック・レナン)に付きっきりで、どこにいても常に孤独を抱えていました。
そんなある日の夜。アリスは発作を起こして寝付けなくなったミックのために、アフリカに伝わる神話を語り始めました。それはモザンビークに住むシャンガーン人の祈祷師の物語でした。ある時、アフリカ全土で未曾有の天変地異が発生し、人々は誰しもが不安に怯えていました。その時、その祈祷師はこれまで母なる自然を破壊してきた人類の愚かさを戒め、いつかクリスマスの日に白い毛のライオンが生まれる奇跡が起こるとの予言をするというお話でした。
やがて迎えたクリスマスの日、ミアの一家に本当に奇跡が訪れました。ジョンが生まれて間もないホワイトライオンの赤ん坊を連れて帰ってきたのです。ホワイトライオンの出生率はわずか100万分の1であり、ジョンはこれでファームの目玉ができたと大喜びし、この赤ん坊ライオンにチャーリー(トール)という名を付けました。
ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日のネタバレあらすじ:承
最初のうちはアリスはチャーリーにこれといった関心を示していませんでしたが、チャーリーがいつもまとわり付いて懐いてくるので、仕方なくチャーリーの面倒を見るようになりました。
それでもチャーリーはファームの他のライオンたちから疎外されており、そんなチャーリーに自分自身の境遇を重ねたミアは、いつしか固く閉ざしていた心を徐々にではあるものの開いていくようになっていきました。
チャーリーは数ヶ月のうちに逞しく成長していき、やんちゃな面も目立つようになっていきました。チャーリーのおかげでファームには観光客がたくさん訪れるようにはなっていましたが、チャーリーは家の家財道具を散らかし、しまいには従業員に怪我をさせてしまい、せっかく集まった客をもビビらせてしまう事態まで引き起こしてしまいました。
それでもチャーリーの唯一の味方であるミアはいつも一緒の布団に包まって眠り、心配する家族に対してはチャーリーはただじゃれ合いたいだけだと言って必死に庇いました。
その頃、ジョンは古くからの知人であるダーク(ブランドン・オーレ)と久々に再会していました。ジョンはダークからあることを頼まれましたが、この時ばかりは要求を断りました。
ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日のネタバレあらすじ:転
ミアとチャーリーの出会いから3年の月日が流れました。すっかり大人のライオンに成長していたチャーリーはミアだけにしか懐かず、以前にも増して家中を動き回っては家族を心配させていました。
ミアは家族からあまりチャーリーに近付かないよう注意されましたが、ミアは全く聞き入れようとはしませんでした。それどころか、ミアはチャーリー恋しさに学校の修学旅行さえも途中で抜け出して帰宅したり、ミアがうっかりファームの鍵を閉め忘れたことでチャーリーが夜中に外に抜け出すという事態まで引き起こしてしまいました。
ジョンの怒りが頂点に達したのは、ミアの勧めるままにチャーリーと触れ合おうと試みたミックが足を滑らせて頭を強打してしまったことでした。ジョンは怒りのあまりチャーリーサーカス団に売り払うと言い出し、ミアはそれを阻止するためにファームから他のライオンを運び出すためのトラックに忍び込みました。
ところが、トラックが着いた場所はサーカス団ではなくダークのところでした。実はダークは南アフリカでは社会問題となっている“缶詰狩り(キャンドハンティング)”の業者であり、ジョンはファーム経営の資金繰りのためにやむなくファームで育てたライオンをダークに売っていたのです。
缶詰狩りとは娯楽目的の狩猟や獲物の角などから作られる狩猟記念のトロフィー作成目的で人工繁殖させた野生動物を囲いの中に閉じ込め、観光客に狩猟させるいわば“トロフィー・ハンティング”の一種であり、動物愛護団体はもちろんハンターからも非難が相次いでいるものでした。ジョンの秘密を知ってしまったミアは、何としてでもチャーリーを守るため、動物を狩ることが禁じられているティムババツィ野生保護区へチャーリーを連れていくことを決心しました。
ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日の結末
ミアはミックや家政婦のジョディ(リリアン・デュベ)らの協力を得て、ファームからトラックを奪うとチャーリーを乗せ、自らの運転で一路ティムババツィを目指しました。しかし、目的地までの道のりは思った以上に遠く、ミアは途中でトラックを捨ててチャーリーと共に徒歩で移動することにしました。
チャーリーの脱走はすぐさまニュースとなり、警察もチャーリーを射殺すべく動き出す事態となりました。ジョンもミアの後を追い、更にはダークも仲間のハンターを引き連れて後を追いました。そしてダークは遂にチャーリーを発見し、ミアは必死に抵抗しましたが突き飛ばされてしまいました。チャーリーはミアを守るためダークに襲いかかり、何とかその場から逃げ出すことに成功しました。
しかしそれも束の間、ミアとチャーリーはジョンに見つかってしまいました。ミアはジョンが缶詰狩りに加担していたことを激しく非難、ジョンは祖父の代から行われてきたことであり南アフリカの経済を回しているのだと釈明しますが、ミアは麻酔銃でジョンを眠らせ、そのままチャーリーと共に逃げ出しました。
ミアとチャーリーは度重なる困難を乗り越え、ようやくティムババツィへと繋がる橋まで辿り着きました。ところが、橋には銃を構えた警察が待ち構えていました。その時、現れたジョンが身を挺してチャーリーを庇い、ミアはチャーリーを橋の向こう側に向かわせました。チャーリーは無事にティムババツィに辿り着き、ミアは「橋の向こうは自由よ」とチャーリーに別れを告げました。
それから数日後、ミア一家はティムババツィを訪れました。チャーリーは何の危険もない平和な保護区で幸せに暮らしていました。
以上、映画「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日」のあらすじと結末でした。
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